【After Word】9月

今月のメルマガ、いかがでしたか?

お盆を過ぎてだんだん涼しくなると思いきや、
厳しい残暑が思い出したように顔を出しており、
まだまだ油断ができない、この季節。

でも気温があっても心地よい風があったりすると、少し和らいで、
涼しく感じることがありますよね。
街中でハンディ扇風機の持ち歩きを随所で見られますし、
社内でも愛用者が数名おり、みんな風を求めているのだと。

 

そんなちょっとした「心地よさ」ということで、
音楽のヘルツの話を。

 

音楽の音程合わせをする際に、当然基準となる音が存在します。

ピアノで言う真ん中のラ(A)の音。
この49鍵目のラの音をどの高さにするかを決めて、
そこから音階は展開していきます。

音の「音色」については、1回の音の振動でどのような波形になるかで
決定されますが、音の高さは、その波形が1秒間に何回繰り返されるかで、
決定されます。

その繰り返しが多ければ、音を「高く」感じ、少なければ「低く」感じます。

現在は、1939年ロンドン国際会議と1953年ISOによって制定された
国際基準値として、それは「440Hz」と決められています。

昨今では様々なソフト音源で、打ち込みベースで制作する事が多々ありますが、
ほとんどの音源は440Hzが基準となっていますので、
意図が無い限り、制作現場ではこの数値での音を聴くことが多いと思います。

しかしながら、実際、ピアノや弦楽器など、生楽器の現場の立場になると、
日本では442Hzが主流です。
ちなみにアメリカでは440Hz、ヨーロッパでは443Hz〜446Hz等が多いそうです。

ギターやベース等のバンド系は、チューナーの基本設定が440Hzになっているので、
気にしなければ、その設定でやることがほとんどです。

ということで、割と音の基準値は、曲によって結構混在しています。

生楽器が入る録音現場では、予め録音の際に確認しなければいけないのですが、
打ち込みベースだと、440Hzに合わせてもらうか、録音時に442Hzにしたい場合、
ヘルツを変更して作家さんにソフト音源の音を書き出してもらったりします。

この数ヘルツの違い、ちょっとした事ではあるのですが、
そもそものヘルツ構造を上記で説明した通り、高くなると音程は当然高くなります。
高くすると音が華やかになったり、明るくなったりするので、
オーケストラ等では曲にも寄りますが、高めを設定しようとする傾向が強い様です。

本当にちょっとした変化なのですが、
音楽の印象はわりと変わります。


・・・かなり前置き的な説明が長くなりましたが、
この音楽のヘルツは、冒頭で書きました、ちょっとした「心地よさ」を
求めるために気にする必要があるのではないかと。

ですので、音楽にほどよい「風」を当てたくなりましたら、
ヘルツ変更について、気にしてみてもいいかもしれません。

 


次回は10月上旬の配信予定です。
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(成瀬)

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