【STEP INFO】GWですね!

 

いよいよ今週末からはGWですね!

10連休!と連日メディアで話題になっていますが、皆様の休日はいかがでしょうか…?

休める時はしっかり休んで、モチベーションを上げていきたいですね!

 

さて、漠然と10連休…となっている気がするので(僕だけ…?)

今日はGWはどんな休日なのかを改めて紹介していきたいと思います!

 

★4/27、4/28は土日なので通常通りのお休みですね。

 

★4/29:昭和の日

2007年に制定された祝日で、この日は昭和天皇の誕生日です。

「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、
国の将来に思いをいたす」事を趣旨としているそうです。

 

★4/30:国民の休日(祝日に挟まれている為)

 

★5/1:新天皇即位に伴う休日

新元号「令和」に決まりましたね!令和天皇が即位されるおめでたい日です。

 

★5/2:国民の休日(祝日に挟まれている為)

 

★5/3:憲法記念日

1947年に日本国憲法が施行されたことを記念して、1948年に制定されました。

「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」事を趣旨としているそうです。

 

★5/4:みどりの日

昭和の日との兼ね合いで制定された祝日でして、

「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」

事を趣旨としているそうです。

 

★5/5:こどもの日

5月5日は古来から端午の節句として、

男子の健やかな成長を願う行事が行われていました。

国会にこどもの日を祝日とする請願が寄せられた際に、

5月5日を希望するものが多かったため5日に制定されたそうです。

趣旨は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」

だそうです。母に感謝する日でもあったんですね。

 

★5/6:振替休日(祝日が重なる為)

 

いかがでしたでしょうか?

色々な理由が重なりGWが成り立っているんだなぁ…

と自分自身も勉強になりました!!

 

それでは長くなってしまいましたが、

ステップメルマガ5月号スタートです!!

(鈴木)

【Shop in Azabu】 Eat More Greens イート・モア・グリーンズ:麻布十番店

みなさま、
日々健康に気をつけて過ごしていらっしゃいますか?

実は4年前に、こちらのメルマガに登場している
「イート・モア・グリーンズ」

ベジタリアン、ヴィーガン(完全菜食主義)料理は、最近テレビや雑誌でも取り上げられることが多くなってきており、アレルギーや花粉症などの体質改善にも効果が期待されているそうです。


今回は特別に、ランチではなく、ディナーバージョンとして
再度、ご紹介させていただきたく思います。


それでは先日お邪魔した際の様子で
しばしお付き合いくださいませ。

Brookling Lager : 800 yen

まずは
ブルックリンビールで乾杯!

ん?
アルコール?
健康志向は どこいった?のツッコミはご容赦くださいませ。

Minestrone : 550 yen

たっぷり野菜のヒヨコマメ入りミネストローネと、
奥には三浦野菜の温野菜サラダ


Falafel Plate : 1500 yen

自家製ファラフェルプレート
ファラフェルとはイスラエル発祥の、ヒヨコマメを使ったコロッケ。
これをピタブレッドに挟んで食べると…… 
おぉ一!中東~!


パスタ、ドン!

Pasta specialita : 1600 yen


オムライスもドン!!

Omelette rice with Demi-glace sauce : 1500 yen



そして
この日一番感動したのがこちらのデザート

Mont-Blan : 750 yen

ヴィーガン対応のモンブラン

左:栗と南瓜
右:紫イモと洋梨

考えてみてください
卵やバターを一切使用しないで
一体どうやって作るのでしょうか?


特におすすめは左の「栗と南瓜」
甘さ控えめなのに、
中は濃厚なチョコレートクリーム。

この “世にも不思議なモンブラン” を
是非お試しあれ~!


海外ミュージシャンには
ベジタリアン食を実践している人は多く存在するようで、
マドンナやポールマッカートニー
ブライアンアダムス
Jay-Z・ビヨンセ夫婦など

健康はもちろん、
美容や環境、動物愛護の観点からも
このベジタリアン料理を取り入れる人は多くなっています。


毎日は無理!!
でも……

昨日飲みすぎた~  
日々の不摂生、デトックスしたい~
ヘルシーな食材を取り入れて気分転換したいな~

という時はありませんか?

中にはカウンター7席、テーブルやソファ席も並んでいます。
屋外はテラスになっており、1人でも、大勢でも、気軽に入れるお店。

野菜だけでは、物足りない方
ご安心ください。
スペアリブや、ステーキのご用意もあります。




お会計の際に
「ステップのメルマガを見ました!」
と言ってみると
何か嬉しいサービスがあるかも!?


みなさまが
5月病知らずの健康な毎日を送れますように……

●「EAT MORE GREENS」(イート・モア・グリーンズ) 麻布十番店●

【住所】東京都港区麻布十番2-2-5 フレンシア麻布十番サウス1F
麻布十番駅4番出口より徒歩5分(4番出口より146m)
【TEL】050-5868-9503 (予約はディナーのみ)
【営業時間】
[morning] 8:30~11:30 ※土日祝のみ
[lunch time & café time] 11:30~18:00 ※lunchラストオーダー17:00
[dinner time] 18:00~23:00 ※dinnerラストオーダー22:00
【定休日】年末年始

(山中)

【MUSIC】バレーボウイズ、京都界隈のあれこれ vol.3

こんにちは。メディアコミュニケーション部の杉本です。
気がつけば大型連休…。今年は10連休という方もいるとか。
ですが曜日単位で仕事をしているラジオ班にとっては、
全くもってどこ吹く風…。(いつものことながら)

さて勝手にシリーズ化していますブログの3回目。
京都在住のバンド「バレーボウイズ」をはじめ、
京都界隈のバンド・ミュージシャンをご紹介しています。

まずは「バレーボウイズ」
4月3日にmini album『青い』がリリースとなっています。

京都精華大学で出会ったバンド経験のないメンバーが、
学園祭に出演するために結成したという
学生ノリ満載の結成エピソードから早4年ほど。
あれよあれよと月日が経ち、今回リリースとなった『青い』も、
胸を打つメロディ、口ずさみたくなるフレーズ、
ニヤッとしてしまう「あの」感じはそのままに、
よりパワーアップしたバンドサウンド、
歌心あふれる楽曲たちが収録されています。

最新ミュージックビデオ「渚をドライブ」

https://www.youtube.com/watch?v=ehj2YpIrElE

NHK連続テレビ小説「まんぷく」に出演していた
女優の小川紗良さん出演!

音源ももちろん素晴らしかったのですが。
個人的には先日京都で行われたレコ発ライブに参加し、
それはもう…感動しました。
彼らのライブを見てこんなに感動することがあるなんて!!
(失礼な話ですが、本人たちにもちゃんと感想として言いました笑)

https://youtu.be/AuoQ-vxpFfE

思えば割と初期の段階から彼らのライブを見ていた方だと思うのですが、
良くも悪くも学生バンドの延長線上にある感じが抜けず、
そこが彼らの良いところだと思う反面、ネックにも感じていました。

それがこないだのライブでは良い具合にブラッシュアップされ、
良い緊張感、研ぎ澄まされた集中力のもと、
素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
きっとこれからも目覚ましい成長を遂げ、
ステキな音楽を届けてくれることでしょう!
改めて、バレーボウイズの今後の活躍にご注目ください!!

https://www.youtube.com/watch?v=1_qT9AwQqu0

バレーボウイズ『青い処』ツアー
5月9日(木)愛知・池下CLUB UPSET
5月12日(日)大阪・LIVE HOUSE Pangea
5月18日(土)東京・新代田FEVER

オフィシャルサイト
http://volleyboys.kyoto/

続いてご紹介するのは「ラッキーオールドサン」。
篠原良彰さんとナナさんによる男女デュオで、
4月17日に3作目のアルバム『旅するギター』を発表したばかり。
この作品のリリースを前に、お二人は結婚し、東京を拠点にした活動を終えて
篠原さんの地元・徳島に移住。

で、そんな彼らと京都、何の関係が!?と思われることと思いますが、
その前に彼らの1作目のアルバムから超名曲「ミッドナイト・バス」の
ミュージックビデオをご覧ください!!

 

https://youtu.be/8mRbH3l6Qsk

さて東京を拠点に活動していた彼ら、
実は今回のアルバムは京都にある老舗レコーディングスタジオ
「マザーシップスタジオ」で録音されました。

このスタジオは京都のミュージシャンだけでなく、
全国で活躍するミュージシャンなども利用しており、
オーナーのラリー藤本さんは、「CHAINS」というロックバンドのベーシストでもあります。

https://youtu.be/imkEOaLHYpk

そのマザーシップスタジオで、
ラッキーオールドサンの2人と、東京からサポートメンバー、
さらに京都のバンド「本日休演」のギター岩出拓十郎さんと、
「渚のベートーベンズ」ドラムで、シンガーソングライターでもある西村中毒さんが
レコーディングに参加しています。(ライブもこのメンバーで行っているようです)

https://youtu.be/IImnmwAn6Wk

ナナさんの瑞々しく透き通った歌声、
どこか懐かしいメロディ、オルタナ感あふれるバンドサウンド。
胸の奥をそっとくすぐるこの感じ…。たまりません…。

最近公開された「とつとつ」のミュージックビデオもどうぞ。

https://youtu.be/QCzZyNmKyyU

ラッキーオールドサン 3rd full album release tour『旅するギター』

5月5日(日)名古屋 K.D JAPON
5月25日(土)誰も知らない劇場(旧 仙台・桜井薬局セントラルホール)
5月26日(日)高崎WOAL
6月29日(土)松本 Give me little more.
6月30日(日)宇都宮 HELLO DOLLY
7月15日(月・祝)京都・磔磔
8月11日(日)東京 WWW

オフィシャルサイト
https://luckyoldsun2013.tumblr.com/

それでは皆様、ステキな音楽と共に、楽しい連休をお過ごしください!!

(スギモト)

【I LOVE NY】月刊紐育音楽通信 May 2019

(本記事は弊社のニューヨーク支社のSam Kawaより本場の情報をお届けしています)

 Sam Kawa(サム・カワ) 1980年代より自分自身の音楽活動と共に、音楽教則ソフトの企画・制作、音楽アーティストのマネージメント、音楽&映像プロダクションの企画・制作並びにコーディネーション、音楽分野の連載コラムやインタビュー記事の執筆などに携わる。 2008年からはゴスペル教会のチャーチ・ミュージシャン(サックス)/音楽監督も務めると共に、メタル・ベーシストとしても活動中。 最も敬愛する音楽はJ.S.バッハ。ヴィーガンであり動物愛護運動活動家でもある。

             

 

次々と偉大な才能が世を去るニュースが届けられる中、先日はまた、アメリカの一時代を代表するアイコンの一人が世を去りました。映画「二人でお茶を」、「知りすぎていた男」などで有名な大女優ドリス・デイです。彼女は既に1974年に引退を表明し、その後は表舞台に出る機会も非常に限られていましたので、既に死去していると思っていた人も多かったようですし、その存在・功績に対して死亡記事は小さかったと言えます。

 ほとんどの記事は“映画女優ドリス・デイ”の死去を伝えるものでしたが、実は彼女はれっきとしたジャズ・シンガーであり、引退後は動物愛護運動に心血を注いだ人でした。彼女の実質的なデビューは18歳、「センチメンタル・ジャーニー」の大ヒット曲で知られるビッグバンド、レス・ブラウン楽団の専属歌手に起用された時であり、その大ヒット曲を歌ったのが他ならぬドリス・デイであったわけです。その後もシンガーとして、また映画女優として映画劇中において、素晴らしい歌声を聴かせてくれましたが(映画「知りすぎていた男」の劇中で歌った「ケ・エラ・セラ」はあまりにも有名ですね)、こちらも先日亡くなった名指揮者でありジャズ・ピアニストであったアンドレ・プレヴィンのトリオとレコーディングした粋なジャズ・アルバムも残しています。

 彼女は当時、ハリウッドにおいて“隣りの女の子”または“全ての男性が結婚すべき女性”というイメージで大人気を博し、マリリン・モンローやエリザベス・テイラーなどとは異なるスター像を生み出したと言えますが、シンガーとしても暖かな歌声と繊細なヴィブラートと飾らない素直な表現で、白人女性ジャズ・ボーカルの一つのスタイルを築いたとも言えますし、当時若きポール・マッカートニーやポール・サイモンなどが彼女の歌声と存在に憧れたということもよく知られています。

 などと書くと、まるで50~60年代当時を知っているように思われるかもしれませんが、私にとってドリス・デイはリアル・タイムではなく、私の両親が彼女のファンであったことで知っていたくらいで、随分と後になって、私自身が取り組む動物愛護運動の先駆者・大先輩として彼女を改めて知った次第なのです。これも後になって知ったことですが、彼女は女優時代から“ビヴァリー・ヒルズの野犬捕獲員”としても知られていたそうで、近所で捨てられ野放しになっていた犬猫を拾ってきては自宅で世話をしていたとのことで、彼女の豪邸には常に無数の犬猫がいたと言われています。  

 そうした動物への愛着が結果的に女優/シンガーとしての仕事への情熱を上回ることになり、彼女は「ドリス・デイ動物基金」という非営利団体を設立し、動物への虐待に対する活動を展開していきます。現在は当然のこととされている飼い犬・飼い猫の去勢・避妊手術は彼女の功績の一つとしてアメリカでは知られていますし、現在は廃止のための法制定が進んでいる化粧品開発のための動物実験や、悪質なペット販売、食肉のための馬の輸出などに関しても彼女は先駆的な活動家であり功績者でした。

 そうした活動にも関わらず、彼女の死に対する他の動物愛護団体からの追悼が少なかったのは少々寂しいところですが、自分の夢を実現させ、自分の信念を貫き、多大な功績を残して97歳の生涯を静かにひっそりと閉じたドリス・デイの人生は、私にとってもやはり憧れであると言えます。

 

 

トピック:AIは音楽業界に大変革をもたらすか(後編)

 

 前回は、「音楽というものが人間の感情表現を基盤としつつも、その作編曲の手法自体はしっかりとしたセオリーに基づいている」という考え方に対する“異論”として、ジャズにおける例をいくつか紹介しましたが、そうした例はジャズに限らず、ロックにおいてもたくさんあります。

 特にロックにおいては、“展開予想不可能”な意外性や“躁鬱気質的”な展開の他に、厳密に言えばミス/間違いとも言えるファジーさ・いい加減さが、ある種の“驚き”や“ショック”、またはロックならではの“ワイルドさ”や“過激さ”を生み出す大きな要素になっていると言えます。

 AIがこうした要素を生み出せないかというと決してそうではありませんが、それは解析/認識/学習に基づいた意図的・意識的なものであって、“アクシデント”によるものではありません。

 この“アクシデント”というのが、実は音楽においては重要な要素ともいえるわけですが、この“アクシデント”をあたかも本当のアクシデントのようにAIが生み出すことは、“技術的には”可能であるそうです。しかし、それを受け取る(聴き取る)人間がどう感じるかは人によって異なるところですし、技術のみをもって実現可能と言いきることはできないと思われます。

 

 さて、それでは前回の続編となる今回の本題に入っていきましょう。

 まず前回、音楽分野の中でも作編曲という作業自体がAIに向いており、自動化も容易である、という意見や解釈を紹介しましたが、これは私達にとって身近な、明確なテーマやコンセプトを持った業務目的の音楽制作については特に顕著であるとされています。

 つまり、クライアントやディレクター、プロデューサーが求める音楽を、AIはより的確且つ迅速に提供することがき、しかも結果的には安価で入手したり制作したりすることが可能になるというわけです。

 

 それでは実際に、近い将来(10年も先の話ではないかもしれません)における音楽制作会社の制作業務というものを少しイメージしてみましょう。

 例えばCM音楽制作においては、クライアント/代理店/制作会社の関係や仕事の進め方というのは、その準備段階または最初の段階においてはそれ程変らないと思われます。

 つまり、ミーティングは引き続き従来通り行われ、制作プロジェクトの方針や方向性、内容やコンセプトについて話し合いがなされていくわけですが、異なる点はそこに常にAIとAIシステムに入力(学習)させるオペレーターが存在して、得られた意見や情報、まとまった意見や情報を随時AIに供給して学習させていくことになります。

 そして最も大きな変化はそこから先で、これまでのような音源のリサーチや検索、そしてメインの制作・編集(レコーディング、エディットなど)は全てAI中心になるという点です。

 その結果、それらのためのプロダクションはこれまで行われてきた形では不要となり、基本的に作編曲者もミュージシャンもエンジニアも必要無くなる、または“人間主導”ではなくなるわけです。

 

 例えば近未来の音楽制作会社には、ミーティング・ルームとエンジニア・ルームの二つしか必要無くなり、その両方がAIによって制御・管理されることになります。

 エンジニア・ルームはこれまでのミキシング・ルームやエディティング・ルームを含むレコーディング・スタジオと同じ機能を持つことになりますが、そこで仕事をする人間はAIへの情報・データ供給とAIによる“制作”作業を“アシストする”オペレーターであって、メインのオペレーターでもなければエンジニアでもありません。

 つまり、人間にはクリエイティヴィティは不要とされ、事務能力に近いオペレーション能力の高さが要求されるわけです。

 

 しかも、AIの“制作”作業はある段階(具体的には情報供給後)からは人間のアシストも必要としなくなります。

 これは、いわゆるディープ・ラーニング(Deep Learning=深層学習)というもので、AIが学習したデータを自動的に“識別”し、要求されるベストな音源を自動的に“抽出”していく、というもので、従来の機械の学習に必要であった人間による定義付け(つまり、何に着目して識別/抽出すればよいかのガイドライン)は必要なく、AIが自分自身で学習していくわけです。

 このディープ・ラーニングという新技術が、これまでのコンピュータも含めた機械の学習能力から飛躍的に進歩しているところで、人間にとっては一層の脅威となります。

 例えば、人間は犬と猫の違いは容易に見分けることができますが、犬と狼の赤ん坊や、猫とライオンの赤ん坊の違いを見た目ですぐに判断することは難しいと言えます。ですが、AIはディープ・ラーニングによって非常に細かい部分まで画像を識別/認識できるため、その違いを容易に判断できるというわけです。

 

 これは画像のみならず音声に関しても同様で、AIはクライアントやディレクターの希望にマッチするサンプル音声(音楽)を簡単に素早く、且つ的確に提示してくれるので、クオリティは上がり、時間の短縮にもなりますし、特に文字や言葉では表しにくかった音楽という分野においては非常に高い効果が望めることになります。

 つまりこれまで、「こんな感じ/あんな感じ」という曖昧な形でしか表現できなかった部分が、AIによるディープ・ラ-ニングによって驚くほどクリアになりますし、選択・起用した作編曲家やミュージシャンの結果に満足できなかったり、何か物足りなさや食い違いがあったりすることが、圧倒的に減っていきます。

 

 例えば、“誰それのような音楽/演奏”を求めたときに、AIは前回ご紹介した「バッハAI Doodle」のごとく、いかなる音型パターンにおいても“誰それそのもの”の音楽/演奏を生み出せてしまうわけです。

 もちろん、これには著作権という問題も関わってきます。現状、AIが生み出す音楽には著作権は発生しないとされているため、今後AI制作物の著作権に関するガイドライン作りも急務となってくると思われますが、技術としてはもうそこまで来ていることは確かです。

 

 更に前述の制作業務の話に戻しますと、もう一つこれまでと画期的に異なる点は、エンジニア・ルームには脳波測定装置があり、これもAIによって制御・管理され、AIが作り出した音源や映像をプレイバック/プレビューし、それらに反応するクライアントやディレクター達の脳波を測定して読み取り、“最も理想的な”または“最も満足し得る”音源に修正して完成させることが可能になる、というわけです。

 

 皆さんはこんな光景をどう思われるでしょうか? こんなプロダクションに満足できますか? 私は絶対にできませんが(笑)、そんな人間の憂慮や抵抗などには同情も容赦もせず、AIの研究・開発は恐るべきスピードで日夜進められていると言えます。

 ウルトラ警備隊の腕時計型テレビ電話や、SF映画ではお馴染みの液晶タッチ・パネルや空中3次元ディスプレイでさえも既に現実化している今、「いやいや、未来の絵空事だ」などと抵抗(?)する余裕は、残念ながら私達には既に残されていないと言えます。

 

 AIの凄いところ、または恐ろしいところは、修練や専門知識や豊かな経験を持った人間を必要としないところです。つまり人間は考えたり悩んだりすることなく、AIに任せてAIがより良い仕事ができるよう見守りさえすれば、誰でも音楽を創造(というよりも“生成”と言うのが的確かもしれません)できるというわけです。

 AIを利用することで、経験者や熟練者、専門家に限らず“誰でも”短時間で音楽を生み出すことができるのは、ある意味で素晴らしいことかもしれません。特に子供やアマチュアの音楽愛好家というレベルにおける音楽マーケットの拡大には非常に大きな効果があるでしょう。また、心身両面での医療現場においてもAI音楽の果たす(果たせる)役割は極めて大きいと言えるでしょう。

 アメリカにおいても、マスメディアの大勢はAIの登場・普及に好意的ですし、音楽業界も大きく進歩・発展していくであろうと予想・楽観視しています。しかし、本当にそうなのでしょうか。そもそも、修練や専門知識や経験に価値を見出せない世界における進歩・発展とは何なのでしょうか。

 

 私たちはこの問題を考えるとき、音楽や音楽制作、音楽産業・音楽業界というものを十把一絡(じっぱひとからげ)にして考えてはならないことが大事であると思います。  

 ご存知のように、音楽には純粋にアーティスティックな部分と、商業・産業的な部分、そして教育的な部分など様々な分野/側面が存在します。それぞれにはそれぞれの目標や目的、価値観や倫理観といったものが存在しますので、大切なのはこのAIという“新種の知能”を、各分野がどのように、どの程度取り入れるべきか、ということをしっかりと考えていかなければならないことであると思います。そうでないと、その結末は本当にアーサー・C・クラークの小説の世界(特に「2001年宇宙の旅」の「Hal 9000」のごとく)のようになりかねません。

 

 マスメディアは正に“マス”(Mass Communication=大量/大衆伝達)でありますし、大衆の興味を集め、大勢の動きを扇動することに傾きがちで、取り扱う案件の当事者・当該組織・業界のこの先に対する責任を負っていません。つまり、そうした責任を負っているのはマスコミや一般大衆ではなく“私達自身”であり、私達音楽人(アーティストも音楽業界人も音楽教育関係者も全て含めた“音楽”に携わる人間)こそがこの問題について、自分達自身の問題プラス将来を担う世代の問題として対応・対処していかなければならないと思います。

 

 前述の話と重複する部分もありますが、メロディやハーモニーの変動を数値化してAIにディープ・ラーニングさせ、それらを反映させることにより、生み出された音楽によって聴く人間の感情の起伏をコントロールすることは可能である、とのことです。

 したがって、音楽を聴く人間にどのように感じさせたいのか、またはどのような感情を引き起こすために聴かせたい音楽か、というコンセプトを明確にできれば、音楽の基本となるあらゆる要素(メロディー、スケ-ル、コード/ハーモニー、リズムなど)はAIによって作成可能となる、とのことです。  

 しかし、特定の音楽療法・医療などを除いて、聴く側の感情を制御・強制するような音楽というのは、音楽のあるべき姿とは言えないのではないでしょうか。音楽は聴く人によって感想や印象、好みも影響力も異なる、という“グレー”なところが音楽の面白さでもあり素晴らしさとも言えるのではないでしょうか。

 つまり、音楽は生み出す側の意図通りに聴く必要は無く、聴く側の自由意志に尊重される、ということが音楽の“フリーダム”である。そんな確信を益々強く持つ今日この頃です。

 
 

【After Word】素敵なS山さん

風薫る5月、若葉が眩しい季節です。 瑞々しい新緑は見ていて心洗われますね。

 

ステップ東京オフィスの廊下やロビーにもグリーンがあります。
来て頂いたお客様に少しでも和んで頂ければと観葉植物を設置しており
定期的なメンテナンスは、プロの方にお願いしております。

ロビーのグリーンたち

その、メンテナンススタッフのS山さんがとにかく素敵な方で、
わたくし個人的にファンなのであります。 ちょっと猫背の大きな身体、
優しい笑顔の小さいお目目、そう、ゆるキャラなのです。


 以前、丁寧に葉を一枚一枚濡れタオルでふき取っておられたので
「いつも拭いてくださってるんですか?」とお聞きしたら
「植物は葉の裏側から呼吸するので、ほこりを取っておくと元気になりますよ」と
教えてくださいました。

知らなかった~。なんて優しいS山さん

毎月頂くリーフレットにはスタッフの方の情報が載っていますが
それによるとS山さんはおじい様が庭師で幼いころから自然が大好き。 
趣味はサイクリング、観葉植物や熱帯魚を育てること。
挑戦したい事は「アンガーマネジメント」

??アンガー(怒り)のマネジメント(管理)??

えっ、怒ることもあるんだ。気を付けよう・・


とにもかくにも、清涼な空気で皆様をお迎えいたしますので
今後ともステップをご愛顧のほどよろしくお願いします。                
            
             (フクイ)

 

今月のメルマガ、いかがでしたでしょうか?

次回の配信は6月初旬の予定です。

お問い合わせ、配信停止希望はコチラ≫≫≫      

【STEP INFO】4月に入りました!

4月に入りました!!皆さま、いかがお過ごしでしょうか??
今月は 大阪スタッフよりお届けしますー 。

気温もずいぶん暖かくなり、お花見の季節になりましたね~♪
私も毎年、造幣局の桜並木を桜宮橋から眺めています。
桜の下でワイワイ♪ワイワイ♪したいですね!

ちなみに皆さん!お花見をしていると桜の葉っぱが落ちている事に
気が付きましたか??実はあの葉っぱには毒があるんです!!
クマリンという成分が含まれています。
(名前は可愛いのになぁ…)


なぜ葉っぱに毒があるのか?
雨の日に葉が落ちることで木の周りに毒をまき、雑草が育つことを防ぎ、
地面の栄養分を木に蓄える役割があるそうです。
綺麗な桜もなかなか棘がありますね…。

ちなみに桜餅を巻いている葉っぱにも毒は含まれているそうですが、
ごく少量なので食べても全く問題ないそうです!!

桜の豆知識はここまでにしといて、
今月もステップメルマガ4月号スタートです!!

(稲垣)

【MUSIC】眉村ちあき

かなり久々に担当しますラジオ制作チームの門脇です。
毎年様々なアーティストに出会いますが、
このアーティストはいろんな意味でぶっとんでいます!!
ご存知の方もおられると思いますが…「眉村ちあき」です。

弾き語りトラックメイカーアイドル。
そして22歳にして「株式会社 会社じゃないもん」代表取締役社長でもあります!!
ユーモアのあるサンプリング、トラックメイクの技術はもちろん、 自由奔放なキャラクターが1番の印象!!

LIVEもぶっとんでいます!!
小道具を使ったり、お客さんの上にダイブしたり、
大好きなおじさんをとにかくいじりまくる!!
(おじさんはそれをとても喜んでいる様子です。)
この時代には珍しい!!

そのほか、路上ライブからファンとハンカチ落としを一緒にしたり、
一般人の弟であるリュウタロウのために「リュウタロウ生誕祭」というLIVEイベントをしたり…

最近は、ソフトバンクや缶コーヒー『ジョージア』のCMに出演したりと
活動の幅を広げています。

若干22歳の彼女がこの先どんなことをやってくれるのか、
一ファンとして注目しております!!

(門脇)

【Shop in Tenma】 天ぷら 市

今回紹介されていただくお店は「天ぷら 市」。はじめて行かせていただくお店です。
場所は、ステップを出て天神橋筋商店街に入って左折。240mほど南下したところ右手にあります。

上司と同い年の先輩(年齢は同じで入社がボクより早い)の3人で行きました。

上司は、天ぷら定食/850円
同い年の先輩は、天ぷらうどんとかやく御飯定食/850円
ボクは、天丼定食/850円

せっかくなのでたくさんのメニューを紹介ということで各々別のメニューを注文。
本当は、ボクも天ぷらうどんとかやく御飯定食にしたかったのですが、同い年の先輩が注文したので今回は我慢。

注文した3つの他にお昼のメニューは、
 ・平日限定!! 日替り定食/850円
 ・市 御膳/1,150円
 ・特上天ぷら定食/1,500円
などがあります。
定食の白ごはんをかやく御飯変更出来たり(+50円)、ミニ天ぷら追加(+200)、海老の天ぷら・1本追加(+100)などトッピングもいろいろ。うどんをそばに変更したりも出来ます。

まずは、上司が注文した「天ぷら定食」

続いて、本当はボクが注文したかった「天ぷらうどんとかやく御飯定食」

最後にボクが注文した「天丼定食」

注文した各メニューに言えることですが、思っていたよりに天ぷらの種類が多く、小鉢的なのも付いててこれで850円はお値打ち。

美味しくいただいてるところにお上品そうな老夫婦が来店。
迷わず特上天ぷら定食/1,500円ふたつをご注文。
しばらくして特上天ぷら定食/1,500円がその老夫婦のテーブルへ。
すると上司から「(特上天ぷら定食の)写真撮ってこい」とパワハラまがいの指令が・・・。

さすがに「無理っす・・・」ということで次回来る日までに積立して特上天ぷら定食/1,500円を注文したいと思います。

【天ぷら 市】
 [住所]  大阪市北区天神橋3-7-26
 [TEL]  050-5593-7655
 [平日]  11:00~15:00/17:00~22:00(L.O.22:00)
 [土日祝] 11:00~15:00/17:00~22:30(L.O.22:00)
 [定休日] 無休

【I LOVE NY】月刊紐育音楽通信 April 2019

Sam Kawa(サム・カワ) 1980年代より自分自身の音楽活動と共に、音楽教則ソフトの企画・制作、音楽アーティストのマネージメント、音楽&映像プロダクションの企画・制作並びにコーディネーション、音楽分野の連載コラムやインタビュー記事の執筆などに携わる。 2008年からはゴスペル教会のチャーチ・ミュージシャン(サックス)/音楽監督も務めると共に、メタル・ベーシストとしても活動中。 最も敬愛する音楽はJ.S.バッハ。ヴィーガンであり動物愛護運動活動家でもある。

(本記事は弊社のニューヨーク支社のSam Kawaより本場の情報をお届けしています)

 ニューヨークの狭いアパートに住んでいますと、中々大型のオーディオ・システムで音楽を楽しむというわけにはいきません。結果的に、近年主流のブックシェルフ・タイプのスピーカー(現在主流のスピーカーはスマート・スピーカーとなりますが)ということになるのですが、長年親しんできたヤマハのモニター・スピーカーNS-10Mの音に最近は何故か物足りなさというか、ある種の“疲れ”のようなものも感じ、何か趣向の異なるサウンドを求めるようになりました。

 演奏においてはゴスペルとヘヴィ・メタルという非常に激しい音楽を常にプレイしている私ですが、自宅で聴く音楽はもっぱらクラシック音楽と、昔のカントリー音楽やR&Bやジャズ・ボーカル、ブラジル音楽といったところが中心となり、試聴頻度の点で断トツなのは何と言ってもJ.S.バッハとなります。特に宗教音楽系のカンタータやモテットなどは毎日一度は聴いていると言えますし、日曜日のゴスペル教会での演奏の前には常にバッハのロ短調ミサ曲を聴いてから礼拝に望んでいるのですが、そんな自分がたどり着いたスピーカーがTANNOY(タンノイ)でした。

 私のような1970年代のオーディオ・ブームの中で育った人間にとっては、やはりTANNOYとJBL(更には、JBLを創設したジェイムズ・B・ランシングが一時身売りしたアルテック)というのはある種双璧・二大巨頭であり、また憧れのスピーカーでもありました。まあ、最近のブックシェルフ・タイプのスピーカーに、かつての本格型スピーカーのようなクオリティを求めることはできませんが、それでも手に入れたTANNOYには音の“温かみ”や“深み”が感じられ、もっと感覚的に言うならば、独特の“音の香り”がしました。音域・音質的に言えば中低域の柔らかな膨らみ、とも言え、更に具体的に言うと、バッハの通奏低音、特にチェロやチェンバロの低音部の響きは格段に違いました。

 当時(今も?)は、TANNOYはクラシック、JBLはジャズと言われていました。確かにそれぞれのサウンドの方向性はそうした音楽にフィットしていた(している)のは確かであると言えますが、当時よく言われていた「TANNOYでジャズを聴くのは邪道」などという評価には首を傾げたくなります。これも最近のブックシェルフ・タイプですと、そうした対比も薄らいできているとは思いますが、要は自分の耳が何を、どういう音・サウンドを求めているかであると思いますし、実際に私の耳には小さなTANNOYのスピーカーから流れるジャズもとても心地良いものに感じられました。

 「原音再生」または「原音に忠実」という言葉もよく聞かれましたが、そもそもアナログ電気信号またはデジタル信号に変換された音情報のメディア再生を経て、再生機から伝わる信号を物理振動に変換させたスピーカーの音が生の声や楽器の響きと全く同じ“原音”のままであるわけはありません。ジェイムズ・B・ランシング(JBL)も、ガイ・ルパート・ファウンテン(TANNOY)も、彼らのスピーカー作りの過程においては彼等ならではの音に対する思いや理想、そして“心地良さ”があったわけですし、それらが彼らが生み出したスピーカーの音の“クセ”にもなっていたわけです。よって、好き嫌い・良し悪しというのは、私たちがそんな彼等のこだわりの音と“共鳴”できるか次第なのではないでしょうか。

トピック:「AIは音楽業界に大変革をもたらすか」 

 Googleの検索ページの​デザインは、祝日や記念日などに​合わせて​デザイン​が変ることは皆さんもよくご存知であると思います。これは正しくは​Google Doodleと呼ばれるもので、ドゥードゥルというのは「いたずら書き」の意味ですが、実際の​Google Doodleについてはいたずら書きというような些細なものではなく、重要な人物や業績について再認識したり新発見できる大変意義のあるものであると言えます。

 このGoogle Doodleは、使用している言語によって表示内容も異なり、またカスタマイズもできるわけですが、私自身は何もカスタマイズせず、単に英語版のGoogle Doodleによって届く情報を日々楽しんでいると言えます。​

 英語版と言っても紹介内容は極めてグローバルですので、日本人・日系人も意外と多く、最近ですと​、点字ブロックを考案・普及させた三宅​精一、日系人強制収容所の不当性を訴えてアメリカ国家と裁判闘争を行ったフレッド・コレマツ、日系人の人権運動家としてマルコムXとも連帯・共闘したユリ・コウチヤマ、カップ・ヌードルの開発者で日清食品の創業者である安藤百福(ももふく)、水彩画の絵本や挿絵で知られるいわさきちひろ、日本が誇る国際的オペラ歌手の先駆である三浦環(たまき)、アンテナの発明者である科学者・実業家の八木秀次(ひでつぐ)、ウルトラマンでお馴染みの円谷英二、江戸時代の国学者でヘレン・ケラーが敬愛し続けた塙保己一(はなわ・ほきいち)、日本画の技法を取り入れた油彩画でヨーロッパ画壇において絶賛を浴びた“フランスの画家”である藤田嗣治(つぐはる。またはレオナール・フジタ)、統計解析の先駆でモデル選択の標準的手法となる独自の情報量基準(AIC)を世に広めた赤池弘次など、教科書では教えないような、また日本人でも見過ごしがちな、真にグローバルな偉大な才能を紹介し続けていますし、音楽/アート系では美空ひばりやデザイナーの石岡瑛子なども登場しています。

 そんな興味深いGoogle Doodleが去る3月21日、J.S.バッハのセレブレーションを行いました。3月21日はバッハの誕生日ですが、これは正確にはユリウス暦(シーザー、つまりカエサルが制定したローマ暦)での話で、現在の西暦にすると3月31日であったと言われています。バッハが生まれたのは1685年ですから、今年は324周年ということで、それほど節目の年というわけでもありませんが、実は今回のGoogle Doodleにおけるバッハ・セレブレーションは、バッハその人というよりもバッハの音楽を最新のテクノロジーに変換してわかりやすく楽しく紹介したものと言えました。

 通常、Google Doodleは紹介する人物やテーマのデザインをクリックすると、その人物やテーマに関する紹介ページに飛んで、テキストやYouTube映像などが楽しめるようになっていますが、今回の場合はバッハのアレンジ法を気軽に楽しめるソフトがローディングできるようになっています。そのコンテンツ自体は至ってシンプルなものですが、そのソフトのプログラミング自体は中々革新的であると言えます。

 簡単に言いますと、自分自身で好きなメロディを2小節(4分音符計8音)入力すると、千曲を越えるバッハの作品群の中から306曲を分析したAIが4声にハーモナイズしてくれるというもので、しかも入力するごとに毎回異なるハーモナイズを行ってくれというものです。

 また、ハーモナイズといっても単に入力した8音に対する和声の組み合わせではなく、バッハならではの通奏低音によるハーモナイズを基礎とした対位法的ポリフォニーと和声的ホモフォニーを、たった2小節の中で垣間見せてくれる点も非常によくできたものであると言えました。よって、どんな音符を入力してもバッハの曲に聞え、例え入力したメロディが旋律的・コード進行的に違和感のあるものであってもバッハ的なサウンドに“つじつま合わせ”をしてしまう、という中々の優れものであるのです。
しかも、MIDIで自分のコンピュータとリンクさせて自分の曲作りにも利用できるというわけで、これはAIを利用したアレンジや曲作りの初歩中の初歩でありながらも、AIによる音楽制作というものを実にしっかりと体験させてくれるものと言えました。

 今回のこのGoogleによる「バッハAI Doodle」は、同社のAI機械学習機能探求のためのリサーチ・プロジェクトであるマジェンタ(Magenta)というチームと、​その学習機能をWEBブラウザー上で実際に活用するためのプロジェクトである同社のPAIRというチームの共同作業によって実現したものであるとのことですが、前者のマジェンタで今回のGoogle Doodleの目玉とも言うべき「ココネット」(Coconet)というAIモデルの開発に携わった中心人物はアンナ・フアンという中国系アメリカ人女性とのことです。(その他にも、GoogleのAIプロジェクトには多数の中国系アメリカ人が携わっています)

 そもそも音楽におけるAIモデルは、​ハリウッドの映画音楽作曲家であるドリュー・シルヴァースタインが設立したAmperによる「Amper Music」が、AIを利用した音楽サービスの先駆の一つでもあったわけですが、そこに“音楽の専門知識が無くても短時間で作編曲を楽しむことができるサービス”を提供した今回のGoogle Doodleの成果は非常に大きいと言われていますし、今回の場合は特に、巨匠音楽家の作品を“真似た”作編曲が可能というのが特徴と言えます。

 現在AIモデルには、上記以外にもSONYコンピュータ・サイエンス研究所​によるAIソフト、「Flow Machines」を始め、様々な企業、機関、大学などにおいて研究・開発が進められていますが、そもそもはAIは、これまで既に機械によるオートメーション化やコンピュータ制御などによって管理されてきた様々な生産業やサービス業などで、より人間感覚に近く、且つ信頼できる高度な作業が可能になることが注目されてきました。例えばつい先日、マクドナルドがイスラエルのIT企業を買収し、本格的にAIを取り入れていくことを発表しましたが、食品産業の動きも非常に活発であると言えます。

 近い将来、AIが人類の知能を超えることは間違いないと言われてきましたが、そうした中で創造的な能力を要する分野に関しては、AIが人間の代用となる、または人間を超えることは不可能であろうとも言われてきました。しかし最近、アートやエンターテインメンといった創造性が要求される分野においてもAI研究は驚くべきスピードで進み、大きな成果を生み出してきているのは見逃せない事実でもあります。

 アート、エンターテインメント系の中でも特に音楽分野については、ある意味で作編曲という作業自体がAIに向いており、自動化も容易である、という意見や解釈があります。これは、音楽というものが人間の感情表現を基盤としつつも、その作編曲の手法自体はしっかりとしたセオリーに基づいている、というのがその根拠でもあるます。

 音楽は通常、メロディ(旋律)、スケール(調)、コードまたはハーモニー(和音)という3つの要素によって構成されていると解釈されており、そこにリズム(拍)が加わり、その要素・構成はある意味で“階層化”されていると共に、相対的な関係性を持っていると言えるわけです。例えば、メロディが決まればスケールやコード進行が導き出され、それらとの関係によってリズムも決められていきます(または、その逆もしかりです)。つまり、それらの各要素と関係性には全てセオリーがあり、人類が音楽を生み出して以来、“音楽的なパターン”というものはダーウィンの進化論のごとく、変化・分化・進化し、自然淘汰または自然選択されるがごとく適応され、蓄積されてきたと言えるわけですので、それらをデータ化・自動化するのは技術的には可能である、というわけです。

 音楽には感情、気分、ムードというものがありますが、そういった要素と実際の音楽的手法となるコードやメロディーやハーモニーやリズムとの対比・関係性についても、過去のデータが膨大に残されているわけです。したがって、人間のある一つの感情の動きを明確化した上でデータ(音)を入力していけば、感情と音の関係性についてのセオリー部分もAIによる実行は可能となりますし、微妙な感情の動きについてはそうした過去のデータのみならず、人間の脳波を実際に直接計測して推定することによってモデル化することも可能になってくる、というわけです。

 もちろんこれは一つの考察・論法であって、絶対的なものでもなければ100%正しいものというわけでもありません。例えば、「音楽というものが人間の感情表現を基盤としつつも、その作編曲の手法自体はしっかりとしたセオリーに基づいている」という考え方には異論もあります。例を挙げるならば、音楽を相関関係的に捉える考え方や音楽的手法に真っ向から反対し、ハーモニーとメロディとリズム、作曲者と演奏者、アンサンブルとソロなど、それらすべてにおける一定の相関関係や従属的関係を否定し、それぞれ個々が独立した自由で平等な絶対的存在としての共存を主張し続けたオーネット・コールマン提唱の「ハーモロディクス」などは、依然AIには分析・対応不可能なものであると言えますし、例えば音楽的気分が目まぐるしく変化し、その先の展開予想がつかないような音楽(例えば、自身の“躁鬱気質”を類稀な音楽アートに昇華させたチャールズ・ミンガスの音楽など)に関しては、AIは模倣・再現はできても、想像(イマジネーション)しながら創造することはできないと言えます。

 つまり現時点においては、AIはこれまでの経験値をもとにしているため、革新的で独創的な音楽、鳥肌が立つような未経験の感動や戦慄を生み出すような音楽をクリエイトすることは難しく(但しこれもこの先、AI研究開発がどう進んでいくかによっては未知数ですが)、いわゆるBGM的な、または聴きやすさ・心地良さ・リラックスといった明確な感情表現や心理状態を生み出し、充足させる音楽との相性がベストであると言えるようです。

 BGM的な音楽というのは、リラックスという人間の感情の中でも最も個体差が少なく、また、ある一定方向の心理状態に向けた人間の感情を引き起こすことを目的としているため、前述のように過去の膨大なデータを活用しやすく、また人間の脳を読み取ることにおいても、AIが人間の“リラックス度”を読み取りやすい、というわけです。
 そしてこれは、単にBGMに限らず、実は私達にとって身近である、明確なテーマやコンセプトを持った業務目的の音楽制作についても同様であると言えるようです。

というわけで、今回のテーマは長くなってしまいましたので、今月はここまでとし、次回は私達の仕事でもある“業務目的の音楽制作”におけるAIの発展と今後の可能性という身近で具体的な話題を中心にして進めていきたいと思います。。