【STEP INFO】梅雨真っ只中

みなさんこんにちは!

最近の東京は梅雨が本格化し、湿度の高いジメジメした日が続いております。

 

今年こそ花火大会やプール、音楽フェス等、夏ならではのイベントを楽しもうと思っていたのですが、

残念ながらこのメルマガを執筆している最中に4度目の緊急事態宣言が発令されてしまいました。

 

個人的には、京都の神社へ「花手水」を見に行きたかったのですが…

「花手水」とは、神社やお寺にある手水鉢に色鮮やかな花を浮かべたものです。

見た目の華やかさから近年新たなフォトジェニックスポットとして注目されています。

この写真は一昨年旅行した時に撮影したものです。

 

 

これ以外にも紫陽花だけ浮かべたものや花でハートを模ったものなど、

様々な種類があるんですよ!

 

1日でも早く気兼ねなく旅行できる日が来ることを祈るばかりです。

 

それでは、7月のメルマガスタートです。

 

(わかまつ)

【MUSIC】サウナと音楽の意外な関係

メディアコミュニケーション部の門脇です!!

夏に向けて気温も上がり、汗をかくことも増えてきましたが…
汗をかくといえば「サウナ」。

実はサウナ好きのアーティスト、バンドマンは多く、
僕の身近な方々だと「ハンブレッダーズ」でらしさん(Bass)、
「Bentham」須田さん(Guitar)も、疲れたりストレスがたまると

「サウナ」に整いに行っているそうです。

♪ COLORS / ハンブレッダーズ
(TVアニメ『真・中華一番!』第二期エンディング主題歌)

♪ パブリック (2019 ver.) / Bentham

サウナで「整う」…どういうこと??
サウナ、水風呂、休憩を繰り返すことにより、心身ともに整った状態を指すそうで、
サウナハイ、サウナトランスともいわれ、瞑想効果や心身のバランス調整に効果的だとか。

これまで僕はサウナに入るのは、汗をかいて痩せるため!!なんて思っていたので、
サウナと水風呂、休憩を繰り返す入り方なんて知りませんでした。

また最近、番組でコメントをもらった「yonawo」というバンドもサウナにハマっていて、
京都に来たら「サウナの梅湯」に必ず行くと言っていました。

「サウナの梅湯」といえば、銭湯カルチャーの火付け役となった銭湯のひとつで、
京都・五条にあります。
ドラマでも「サ道2021」が始まったりと、やはりサウナは人気なんだなと実感!

友達のバンドマンが気持ちよさそうに「整った~」って言っているの聞いて、
自分もこの整うというものを味わって、サウナーの仲間入りをしてみたいと思いました。
まずは「サウナの梅湯」をチェックしてみようかな!!

ちなみにロックバンド「BLUE ENCOUNT」のボーカルを務める田邊駿一さんは
6月30日に「サウナ」をテーマとしたコンピレーションアルバム
『トトノウオト』をリリース。そこに収録されている1曲がこちら!

ということで今日はアーティストとサウナ…そんな話題をお届けしました!!

(門脇)

【SHOP IN AZABU】松玄

今回は、弊社麻布スタジオから徒歩3分!
お洒落なお蕎麦屋さん「松玄」をご紹介します。

 
そば殻を練り込んだ土壁仕上げの店内で
落ち着いた空間が広がるこのお店は
2014年に「名物カレーうどん」をご紹介しております。
 
残念ながら現在はうどんの提供を休止中……ということで
うどんに負けない位美味しい松玄のお蕎麦をご紹介させてください。

 

カウンターがメインなので、一人ランチにも最適です。

 

一番のおすすめはこちら。
12種類もの薬味と一緒にいただく「ぶっかけ」1280円。

大阪から出張で来た弊社のスタッフも
こちらのお蕎麦に夢中です!

 

そして、先週伺った際には、季節限定の「すだち蕎麦」も始まっておりました。

 

 

北海道産のそば粉を石臼で挽いた少し固めの蕎麦と、
削りたて本節から仕込んだそばつゆは、最高の組み合わせなんです!

 

蕎麦に限らず、お料理も四季を感じる食材を用いた、一品料理やコース料理もあります。
弊社麻布スタジオお越しいただいた際は是非ご検討ください。

 

 

【TEL】03-3457-5690

【定休日】無休(臨時休業を除く)

【営業時間】

月~金 

11:30~14:30 (LO 14:00) 17:00~23:00 (フードLO 22:00、ドリンクLO 22:30)
土・日・祝 

11:30~23:00
(ランチ:LO 14:00 / ディナー:フードLO 22:00、ドリンクLO 22:30)

【住所】東京都港区麻布十番3-11-12 仙台坂オークヒルズ 1F

 

(山中)

【I Love NY】「月刊紐育音楽通信 July 2021」

※本記事は弊社のニューヨーク支社のSam Kawaより本場の情報をお届けしています
Sam Kawa(サム・カワ) 1980年代より自分自身の音楽活動と共に、音楽教則ソフトの企画・制作、音楽アーティストのマネージメント、音楽&映像プロダクションの企画・制作並びにコーディネーション、音楽分野の連載コラムやインタビュー記事の執筆などに携わる。 2008年からはゴスペル教会のチャーチ・ミュージシャン(サックス)/音楽監督も務めると共に、メタル・ベーシストとしても活動中。 最も敬愛する音楽はJ.S.バッハ。ヴィーガンであり動物愛護運動活動家でもある。

 

先日、今回のパンデミック以降初めて、ニューヨーク市内で外食をしました。なんと、約1年3ヶ月ぶりの外食です。

 え?そんなに?と驚かれるかもしれませんが、元々自炊が基本の私には、外食というのはビジネス・ミーティングか友人や仕事仲間との会食(主に「飲み会」や音楽イベント前後の飲食など)に限られていましたし、パンデミックによってビジネスもプライベートも長らくリモートが基本となりましたから、アウトドア・ダイニングが可能になったり、店内の規制が少し緩んでも、敢えて外食をしようとは思いませんでした。

 「ニューヨーク市内」と言いましたが、市外のアウト

ドア・ダイニングでは昨年も何度か外食をしました。やはり市内と市外では感染者・死者の数が驚異的に異なりましたし、今回のウイルスによって身の周りで6人の命が失われた自分としては、恐怖感・危機感がトラウマのように残り、密でなかったとしても室内で他人と飲食を共にすることには躊躇がありました。

 先日の久々の会食は長年の仕事仲間とのビジネス・ミーティングでしたが、店内ではなく広々としたパティオ(つまりアウトドア・ダイニング)のあるメキシコ料理店でした。最初に口にしたフローズン・マルガリータの美味しさは、本当に久々の開放感を伴い、そして自分がここまで生き延びてこられたことへの安堵と感謝で一杯で、何とも格別でした。

 そんな喜びの中で、このパンデミックを通して、飲食店の対

 

応も大きく変わったことも改めて実感しました。テーブルの配置や人の距離感ということもありますが、やはり最も印象的であったのは、QRコードを利用してメニューの確認とオンライン・オーダー、そして会計支払いまでを全て自分の携帯で行うという方法です。

 既にパンデミック以前からこうした方法を採用する店もありましたが、印刷または手書きされたメニューを他人と手で触れあって共有する必要が無く、注文も人(ウェイター/ウェイトレス)を介さないという点で、これはウイルス対策にはうってつけであると言えます。

 もちろん料理や飲み物はウェイター/ウェイレスが運んできますし、彼らから「料理の味はどう?」と離れた距離から尋ねられもしますが、彼らとのコミュニケーションは圧倒的に減ります。それを安心と感じるか、寂しいと感じるかは人それぞれですが、この先のウイルスの変異・感染具合と、AIテクノロジーの発展・普及具合によっては、それらが更にエスカレートしていく可能性は非常に高いと言えます。

 注文から支払いまで全て携帯で対応・処理するだけでなく、料理は回転寿司のようなシステムか、AIロボットが運んでくる。こんなSF小説のような光景が現実となる日は、私が生きている間にもやってくるのかもしれません。

 戦後まだ十数年。東京の下町的な商店街で生まれ、商店・出店(でみせ)・屋台に囲まれた人情溢れるコミュニティで育った自分の記憶が、まるで200年くらい昔のことのように思えてしまいました。

 

トピック:アメリカにおけるライヴ音楽“再開”の進み具合を見る

 7月4日の独立記念日には、成人人口の7割のワクチン接種を達成し、“ウイルスからの独立”を目指す、というバイデン大統領の目標は、残念ながら達成することはできませんでした。

(さらに…)

【STEP INFO】もうすぐ夏至

だんだん日が長くなってきましたね。

暑くもなく寒くもなく、丁度いい気温の夕方がとっても心地よい今日この頃です。

梅雨の晴れ間の夕方は、どこか夏を感じわくわくしてくるのは私だけでしょうか。

このまま、遊びに行ってしまいたくなりますが、もう少し辛抱ですね。

二十四節気の一つで、6月21日は夏至にあたります。太陽の日没が最も北に寄り、北回帰線の真上までやってきて1年中で昼間が一番長い日です。東京での昼間の長さが冬至に比べると、4時間50分も長くなります。

皆さんはどの季節の、どの時間帯が好きですか?

 

さて話は変わりますが、弊社の遠隔ポストプロダクションサービスCocci(リモート映像編集・MA)はバージョンアップを重ね

大変好評を得ております!コミュニケーションが取りやすく、スムーズに作業が進められます。

是非担当スタッフまでお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

それではメルマガ6月号、スタートです!

(いいだ)

【MUSIC】雨の日とMassive AttackとBanksyと

メディアコミュニケーション部の江渕です。
今年は例年にない速さで梅雨がやってきました。

この時期になると聞きたくなる曲の一つに
Massive Attackの「Protection」があります。
Massive Attackはイギリスはブリストル出身のユニットで、
重厚ながらも浮遊感のあるそのサウンドはトリップ・ホップや
ブリストル・サウンドというジャンルの旗振り役を担ってきました。

Everything But The Girlのトレイシー・ソーンの憂いのある声と
後半になだれ込んでくる雨音が耽美な世界へと誘ってくれます。
雨靴から始まり、イギリスの高層団地での生活を切り取った
MVを手掛けたのはミシェル・ゴンドリーです。

Massive Attackは1988年から活動しているものの、
オリジナルアルバムはこれまで5枚しかリリースしておらず、
決して多作ではありません。
しかしここ数年、その名前をネットで見る事が増えました。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
あの覆面アーティスト・バンクシーの正体がMassive Attackのメンバー、
3Dことローバト・デル・ナジャだという噂が駆け巡ったのです。
私がその噂を知ったのはこのニュースでした。

☆Goldie が 覆面芸術家 Banksy の正体をうっかり暴露?☆

ドラムンベースの帝王、Golideがポッドキャストで
バンクシーの事を語る際に「ロバートが…」とうっかり口にしてしまったという事件です。
このGoldie、うっかり者ではありますが、ドラムンベースを確立した立役者です。
こちらは1995年の名曲、Inner City Life。

Massive Attackがコンサートを行った場所に
バンクシーのアートが出現するというトレースを行ったジャーナリストもいました。

☆謎の芸術家 Banksy の正体が遂に発覚!? あるジャーナリストがUKバンド「Massive Attack」のメンバーだとレポート☆

他にも3Dは元々グラフィティアーティストであり、
バンクシーの作品と共通点があるという指摘も挙がっていました。
しかし、この都市伝説について3Dは「バンクシーは僕の仲のいい友人」だと話し、
まさに(空想、白昼夢)だと言わんばかりに否定しています。

「Daydreaming」、Massive Attack、
1991年の1stアルバム『Blue Lines』からの1曲です。
ただ、2018年頃から二人の関係性についての続報はあまり見受けられません。
本当に誤報だったのかもしれません。

万が一、3DがBanksyだったとして一言。

「バンクシーの活動もお忙しいでしょうが、
Massive Attackのアルバムの制作はいかがなものでしょうか?
前作から既に11年が経っています(涙)」

「Teardrop」、数々のアーティストにカバーされてきた、
1998年のアルバム『Mezzanine』からの美曲です。

(江渕)

【Shop in Tanimachi】

今回は、大阪谷町スタジオから歩いて約5分の洋食屋さん『stereo』をご紹介します。

うっかり通りすぎてしまいそうなビル1Fの入り口です。


平日のお昼のみ営業で 行列必至の人気店ですが、この日は並ばずにお店に入れました。

座席は8人ほど座れるカウンターと、4人掛けのテーブルが2つあります。

ご夫婦で切り盛りされていて、オーナーはとても気持ちのよい接客をされますが
たまにご夫婦のバトルが見られることがあります。笑


ランチメニューは4種類。
・日替わりランチ:チェダーチーズ入りミンチカツセット 700円
・特製ハンバーグセット 800円
・特製ミンチカツセット 800円
・特製ハヤシライスセット 750円

13時以降は一品物もオーダーできます。

 

いつもはミンチカツかハンバーグを注文するのですが、
この日はオーダー率No.1の特製トルコライス900円を注文しました。


トルコライスは長崎の名物で、ピラフやスパゲッティ、ポークカツをワンプレートにまとめた料理のことをいうそうですが、
ここのお店のものは ケチャップライスの上にポークカツを玉子でとじたものをのせて、その上からデミグラスソースがたっぷりかかっています。


5年ぶりぐらいにいただきましたが、久々にケチャップ味のライスが懐かしく感じました。
みじん切りで入っている玉ねぎの味が効いています。
ポークカツはしっかりカリッと揚がっていますが お肉は柔らかく、デミグラスソースとの相性も抜群で

とにかく美味しい〜!

オーダーが多いのもうなずけます。

一緒に行ったスタッフは、特製ハンバーグセットを注文しました。




stereoさんの洋食は何でも美味くて、ミンチカツやハンバーグも絶品ですので
みなさま是非行ってみてください!

トルコライス狙いの方は13時からですが、売り切れになると閉店になるのでご注意を!



『グリルstereo

住所
大阪市中央区谷町3−4−9
(大阪市営地下鉄谷町四丁目駅6番出口より徒歩1分)

TEL
06-6942-6433

営業時間
11:00~15:00 ※売切れ次第終了

休業日
土曜・日曜・祝日


(はるき)

【I love NY】月刊紐育音楽通信 Jun 2021

※本記事は弊社のニューヨーク支社のSam Kawaより本場の情報をお届けしています
Sam Kawa(サム・カワ) 1980年代より自分自身の音楽活動と共に、音楽教則ソフトの企画・制作、音楽アーティストのマネージメント、音楽&映像プロダクションの企画・制作並びにコーディネーション、音楽分野の連載コラムやインタビュー記事の執筆などに携わる。 2008年からはゴスペル教会のチャーチ・ミュージシャン(サックス)/音楽監督も務めると共に、メタル・ベーシストとしても活動中。 最も敬愛する音楽はJ.S.バッハ。ヴィーガンであり動物愛護運動活動家でもある。

 毎年5月のアメリカはAAPI(エイジアン&パシフィック・アメリカン)伝統遺産月間であることをお伝えしましたが、今年からはバイデン政権によって「メンタル・ヘルス・アウェアネス月間」が同じく5月に新たに制定されました。アメリカは近年、「心の問題・心の病」に関する理解・認識が格段に進み、そのケアの必要性が問われ、学校から企業・団体、そして様々な場において対応が進んでいます。

 これはパンデミックによる影響、つまり心的な疲労を強いられる状況となって益々活発になってきていますし、音楽界においては特にアーティスト側からの発信によって、音楽業界の内外に存在する大きなトピックとして扱われてきていると言えます。

 しかし、誰の目から見てもスポーツ界の対応が遅れているのは明らかと言えます。特にスポーツというのは、ある意味で“マッチョな”イメージが強く、タフさ強靱さが問われやすいので、“健全な精神は健全な肉体に宿る”を逆手に取ったような論理が横行し、心の部分は無視されがちで、ニュースにもなりにくいと言えます。

 実はつい数日前、友人でもある有名なヘヴィメタル系ギタリストと話した時に、彼はこう語っていました。「俺達のステージってのは本当にタフだ。大体約90分間のステージをハイテンションでぶっ通しで突っ走るから、終わった後はいつもボロボロさ。そりゃあ昔は酒とドラッグで持ち上げてステージの後にパーティもしたよ。でも実際には心身共にすっかり消耗し切ってるんだ。話もできないし歩けないこともあるし、ツアー・バスに戻ってぶっ倒れたように寝るしかなくて、気がついたら次の日、次のツアー場所に着いてたりね。でも、テニス選手ってのは肉体的にも精神的にも俺達のステージより遙かにタフだと思う。しかもゲームの後は勝っても負けても記者会見なんて、ヤツらはほとんど超人だよ!俺には絶対真似できないし、したくもない。もしも負けた時に意地の悪い質問をするようなクズ野郎がいたら、俺なら間違いなくその場でそいつを叩きのめすね!」物言いは過激ですが、実に正直な気持ち・意見であると私は同感します。

 現在ドラマーでありレコーディング・エンジニアでもある私の娘は、実は高校生の時までジュニア・テニスの選手でした。USTA(全米テニス協会)に所属し、州の内外を試合でツアーし、USオープンの時はボール・ガールも務め、私は娘のドライバー件ヘルパー的役割を務めてもいました。

 時代的にはヴィーナス&セリーナ姉妹が差別・バッシングを受けながらも大活躍していた頃であり、世代的には大坂選手よりももっと前になりますが、当時は(恐らく今も)テニスというのはほとんど白人至上主義のような世界でした。一緒にツアーを回っていた選手達は、裕福な家庭の白人に加えて、ロシアや東欧から子供に夢を託してやってきた白人達がほとんど。白人でない対戦相手との試合というのは稀で、そんな時は思わず試合後に少し会話してお互いに励まし合ったりもしたものでした。

 選手やコーチ達は皆フレンドリーでしたが、選手の親達、審判、協会・大会関係者達の中には明らかに非白人の参加・活躍を快く思っていない連中もいて、黒人中心であるバスケットボールの世界で過ごしてきた息子のマイノリティ感覚や環境とはあまりに大きく異なることにショックを受けました。

 心の問題・病と人種偏見・差別。このとてつもなく大きな問題を抱えながら、一つの世界の頂点に立つ23歳の若き女性の重荷やプレッシャーというのは想像を絶するものであり、当事者の事情や背景を理解しない安易な基準・評価や比較は禁物であることは間違いありません。


今月のトピック:トピック:パンデミックを吹き飛ばすパンク・ロックの躍動 


 パンデミック後の再開具合は州によって大きく異なりますが、ニューヨークも気分的には“コロナはほぼ収束”という感じになってきています。レストランを始め、店舗入店の規制は次々と緩和され、学校も新学期の9月から平常通りとなり、そして何よりも嬉しいのはライヴ/コンサートの復活です。インディから大物まで、ライヴ/コンサートやツアーのブッキングは、早いところでは7~8月から、遅いところでも秋からは続々と始まっており、年内には音楽業界“完全復活”という勢いになってきています。もちろん話はそんなに簡単ではないのですが、それでも今はあらゆるミュージシャンや音楽関係者が再開に向けた準備に入っているとも言えます。 (さらに…)

【STEP INFO】梅雨入り?

やっと暖かく……いやここ数日は夏ですか?と思うくらい

暑い日々が続いている東京です。

非常事態宣言が少しでも早く解除され、また仲間と楽しい時間が

過ごせること夢見ながら今はぐっと我慢しております。

 

そして私ごとですが、新年度を迎え1か月の完全自炊に成功致しました!!

最近は季節の野菜をパスタに入れて自分なりのおうち時間を楽しんで

おります。

新型コロナウィルスが終息したら会社の仲間を呼んでなにか振舞おうと

レシピアプリを見ながら色々と勉強しております。

 

弊社独自のリモートMAもシステムバージョンアップを重ね

コミュニケーションがより取りやすくスムーズに作業をして頂けるよう

になりました。現在テストを重ねており来月には皆さんにご案内できると

思いますのでご期待ください。

 

それでは、5月のメルマガスタートです。

 

(かしはら)

【Shop in Azabu】たき下

今回ご紹介するのは、麻布十番駅4番出口から徒歩1分、

焼き魚の名店「たき下」です。

 

食べログTOP5000にも選出されているこのお店!

外観からは高級感が漂っておりますが……

カウンター席があるので、最も一人で入りやすいお店です。

 

じっくり炭火で焼きあげられる美味しい魚といったらこの「たき下」。

 

メニューは日替わりですが、私の一番のおすすめはなんといっても「黒むつ」です。

 

 

 

ランチをお店でいただくと、こんな感じのセットで出てきます。

ごはんと大根おろしはおかわりOK!

 

どの魚をチョイスしても1,320円。

少し贅沢な気分ではありますが、一度この「たき下」の黒むつを食べていただければ納得してもらえると思います!

パリッと焼いた皮、脂がのったふっくらとした魚の甘さがたまりません。

 

お弁当としても提供されているので、この時期はテイクアウトで、贅沢おうちランチはいかがでしょうか。

 

 

住所:東京都港区麻布十番2-1-11 小島ビル 1F

電話:03-5418-4701

営業時間:

11:30~14:00 ※14:00までに入店すればOK! 日ランチ有り
17:30~23:00(L.O.22:00)

定休日:無休

 

(山中)

【MUSIC】Alex Stevens、YOHLU

メディアコミュニケーション部の青山です。

春が過ぎ去り、徐々に気候も暖かくなってきてはいますが、
なかなか思うように動けないご時世。
“おうち時間”が増えている中でストレスなど溜まってないでしょうか?

そんなステイホーム時間を有意義に過ごす手段の一つとして、音楽を聴く。
今さらですが、ゆったりとした時間を演出してくれる音楽に
外出できないストレスを和らげてもらっていること、改めて実感しています。

そこで、いま気になっているアーティストがこちら……「Alex Stevens」。

「Jammin’ Low / Alex Stevens」

アメリカ・ジョージア州アトランタで生まれ、
日本、ハワイ、インド、オーストラリアと様々な都市を転々とし、
2020年からは福岡に拠点を置いて活動するシンガーソングライター。

昨年11月に1st EP『IMARI』をリリースされていますが、
どの曲もオーガニックでメロウな空気感が素晴らしく、
彼の育ってきた環境を感じさせてくれるワールドワイドな仕上がりです。
まだまだ情報が少ないAlexさんですが、今後の動きも気になるところです。

そして、福岡つながりで もうひとアーティスト……「YOHLU(ヨール)」。

「SHEEP / YOHLU」

「STRAWBERRY FIELDS / YOHLU」

2018年に福岡で結成され、すでに話題になっているスリーピースバンド。
彼らの楽曲は、台湾、タイ、韓国、インドネシアなどでも評価を得ていて、
さらには、楽曲制作に留まらず、
映像製作からアートワークまですべてをDIYで行なっているそうです。

SOUL、R&B、HIP-HOPなど、
彼らのバックグラウンドが活かされた楽曲もまた、
ゆったりとした時間を過ごさせてくれます。

そんなわけで、今回は福岡発の2アーティストを紹介しましたが、
ストレスが溜まりがちな日々は、音楽で一息ついていただきつつ、
有意義な“おうち時間”を過ごしていただきたいと思います。

(青山)

【I love NY】「月刊紐育音楽通信 May 2021」

(本記事は弊社のニューヨーク支社のSam Kawaより本場の情報をお届けしています)

Sam Kawa(サム・カワ) 1980年代より自分自身の音楽活動と共に、音楽教則ソフトの企画・制作、音楽アーティストのマネージメント、音楽&映像プロダクションの企画・制作並びにコーディネーション、音楽分野の連載コラムやインタビュー記事の執筆などに携わる。 2008年からはゴスペル教会のチャーチ・ミュージシャン(サックス)/音楽監督も務めると共に、メタル・ベーシストとしても活動中。 最も敬愛する音楽はJ.S.バッハ。ヴィーガンであり動物愛護運動活動家でもある。

     

 

 青森と緯度が同じニューヨークは、4月の半ばから5月の頭にかけてが桜の季節となります。街のあちこちで染井吉野、枝垂れ桜、八重桜など、少しずつ時期がずれながら満開となり、ニューヨーカーの目を楽しませてくれます。

 さすがに花見ができるような桜並木となると、市内各区のボタニカル・ガーデンや大きな公園に行かなくてはなりませんが、一本単位であれば、最近は街の中でも随分と桜の木が増えてきました。

 それはここ5~10年のことであると思いますが、ニューヨーク市内の歩道に無数にある植え込み部分において桜の木が目に付くようになってきました。特に新しい建物や再開発区では、周辺の歩道を舗装し直すため、歩道の一部となる植え込み部分に桜の苗木を植えるところが年々増えてきました。更には、庭のある家では桜の苗木を植える人も増え、街を歩いたり車で走っていると、ぽつりぽつりと桜を見かけるのです。

 また、最近はこの時期、つぼみの付いた桜の枝の束売りが人気で、大きなマーケットでも販売しているため、そうした店の周辺の通りでは桜の枝の束を抱えて歩く人の姿をよく見かけます。

 我が家でも毎年桜の枝の束を花瓶に入れて、自宅内でささやかな花見をしていますが、ニューヨークでも大分桜が一般化してきたように感じます。

 そんな桜の季節が終わる5月は「エイジアン・パシフィック・アメリカン・ヘリテージ・マンス」となります。これは要するにアジア系アメリカ人と太平洋諸島の人々(こちらではAsian American and Pacific Islandersを略して通称「AAPI」と呼びます)の「伝統遺産月間」というわけで、2月のアフリカン・アメリカン・ヒストリー・マンス(通称ブラック・ヒストリー月間)」に連なるマイノリティーに対するリスペクトと歴史文化紹介・理解のための月間と言えます。

 この二つ以外にも、9月は「ヒスパニック・ラティーノ伝統遺産月間」、11月は「ネイティヴ・アメリカン(アメリカン・インディアン)伝統遺産月間」がありますが、黒人の2月、ヒスパニックの9月に比べれば、アジア系とネイティヴ系は極めて地味な存在と言えます。恐らくアメリカ人でも知っている人は少数で、当事者達でも知らない人がいるくらいです。

 アジア系が5月である理由は、ジョン万次郎のアメリカ渡米です。後に日系アメリカ人となる日本人の渡米・移住は江戸幕府による海外渡航解禁後の1860年代後半から始まったとされていますが、その20年以上前となる1843年5月7日、ジョン万次郎がマサチューセッツ州ニューベッドフォードの港に降り立った日を記念にしているわけです。

 この「アジア/太平洋系アメリカ人伝統遺産月間」は1978年、当時の大統領ジミー・カーター氏によって「月間」として正式に調印・制定されましたが、そこに至るまでには、後にクリントン大統領の商務長官、ブッシュ(息子)大統領の運輸長官を務め、日系アメリカ人としては初の閣僚となった故ノーマン・ミネタ(峯田)氏の尽力があったと言われています。

 そうしたこの「AAPI伝統遺産月間」が今年は方々で大いに注目されています。それはまさしく最近のアジア系差別事件があるためですが、それでもアメリカにおけるアジア系に対する理解が高まればありがたいことです。

 先日は、アジア系に対するヘイト・クライム対策法案も上院において一人(人種差別主義で知られるトランプ派議員)を除く満場一致で可決されましたが、この法案を主導したのは、福島県生まれ育ちで、日系のみならずアジア系としてアメリカ史上初の女性上院議員となったメイジー・ケイコ・ヒロノ(広野)氏です。

 アメリカにおいては、まだまだ本当に数少ないマイノリティであるこうした日系アメリカ人達の活動が、今後益々実を結ぶことを願ってやみません。

 

 

 

トピック:続・アメリカ音楽業界の中における「エイジアン」の存在~“日系”の観点から

 

 日本人や日系アメリカ人にとって1979年と1980年というのは、ちょっとした“事件”とも言えるムーブメントが起きた年であったと言えます。つまり、アメリカ音楽またはアメリカ音楽業界の中で、日本の音楽というものがにわかに注目を集めたからです。

 

 その先駆であり元祖であるのは、間違いなく坂本九さんです。1961年にリリースされた「上を向いて歩こう」は、翌年ヨーロッパでも紹介されて「Sukiyaki」という曲名で人気を得ましたが、その時はアメリカではほとんど話題になりませんでした。

 ところが、偶然坂本九のオリジナル盤を手に入れたアメリカの地方ラジオ局のDJがこの曲をオンエアするやいなや注目を集め始めて人気が広がり、1963年にシングル盤が発売され、発売後約1ヶ月半程で全米チャート・ナンバー1まで上り詰め、約1ヶ月近くもトップを守り続けたのです。

 日本語の歌詞・歌のままで全米ナンバー1になったというのは、これは“事件”以外の何物でも無く、後にも先にも日本人アーティストによるこのような快挙はありません。   

 しかし、それは海を越えた“極東の島”から輸出された“事件”であり、アメリカ国内のポピュラー音楽界において、アメリカ人アーティストから日本音楽の影響が英語によって発信された“事件”というのは、1979~1980年と言えると思います。

 

 それは具体的には、1979年にデビュー・アルバムがリリースされたLAの日系3世達によるバンド「HIROSHIMA」。そして、1978年に「Boogiue Oogie Oogie(邦題「今夜はブギ・ウギ・ウギ」)」が空前の大ヒットを記録した女性2人によるグループ「A Taste of Honey」が1980年にリリースした上記「Sukiyaki」の英語カヴァー曲です。

 前者は日本でも話題にはなりましたが、琴や尺八、和太鼓を取れ入れたサウンドは、当時“和風フュージョン”などとゲテモノ視されていた感もありました。

 一方、後者は来日してオリジネーターの坂本九さんと共演も果たしましたので、50歳後半以上の方で覚えておられる方もいるかと思います。

 

 当時リアルタイムでこの両者にハマってしまった私にとっても、これは本当に大きな“事件”であり、逆輸入的なカルチャー・ショックを受けたとも言えました。

 何しろ、前者はバンド名自体が恐ろしくインパクトがあり(実は、このグループのリーダーであるダン・クラモトは、バンド結成前はカリフォルニア大学におけるアジア系アメリカ人研究の中心的ポジションにおり、反戦・反原爆・反差別のスタンスも強く持っていたと言われています)、和楽器が自然な形でジャズ/フュージョン・サウンドの中に溶け込んでおり、それでいて歌は完璧にアメリカンなネイティヴ英語(日系3世ですから当然ですが)、しかも日本的なだけでなく、サルサやR&B/ファンクの要素も平然とミックスされていたわけです。

 

 一方の後者は、HIROSHIMAの琴奏者ジューン・クラモト(彼女は同グループで唯一の日系3世ではない日本生まれ)がゲスト参加して彼女の琴が全編にフューチャーされ、それまでディスコ・クイーン的存在だったリーダー&シンガーのジャニス=マリー・ジョンソンの歌は、繊細で情感たっぷりでまるで別人かと思うほどでした。

 更に驚愕したのは、アメリカの人気長寿音楽TV番組「Soul Train」にA Taste of Honeyが出演してこの曲を披露した時です。それまでベースとギターを弾きながら歌い踊るのがトレードマークでもあった彼女達は、なんと日本の着物を着付け、ベースのジャニス=マリーは扇子を手に日本舞踊のように踊りながら歌い、ギターのヘイゼル・ペインは琴を演奏したのです(但し、「Soul Train」はアテレコが基本ですから、彼女が実際にどれだけ琴を演奏できたかは不明です)。

 この音楽TV番組は、黒人を中心とした若者達が演奏中にステージの周りで踊るのも特徴でしたが(番組最後のライン・ダンスも見ものでした)、この時はステージ脇の付帯的なセットでチーク・ダンスを踊るダンサーが僅かにいたくらいで、ほとんどはステージの前でじっくりと聴き入っていました。

 

 前者はクルセイダーズのウェイン・ヘンダーソン、後者はジョージ・デュークという当時のジャズ・フュージョン・シーンの頂点にいた二人(共に黒人で既に故人)がプロデュースを行ったということもエポック・メイキングであったと言えますが、この二つの“出来事”は単にその時限りで終わることもありませんでした。

 HIROSHIMAは結成40年を過ぎた今も活動中で、ゴールド・ディスクやグラミー賞ノミネートの経験も何度かあり、クインシー・ジョーンズにも認められてアルバムをリリースしたり、マイルス・デイヴィスの前座を務めたこともあります。

 また、特に90年代以降のヒップホップの世界において、彼等の音源をサンプルとして利用したり、それらを模倣したサウンドを作ることも一つの流行となりました。

 

 A Taste of Honeyの「Sukiyaki」によって、この曲の“第二波”とも言うべきカヴァー/リメイクが次々と世に出て、メアリー・J.・ブライジ、ウィル・スミス、スヌープ・ドッグ、セレーナといった大物達も英語歌詞バージョンを取り上げることになったことも見逃せません。

 A Taste of Honey自体は80年代前半で活動を終え、リーダーのジャニス=マリーはもう「Boogie Oogie Oogie」を歌うことも無いようですが、今も「Sukiyaki」だけは、まるで自分がこの曲を後世に伝えていかなければ、とでも思っているかのように歌い続けています。

 彼女はかつて日本人と黒人のハーフと言われたこともありましたが、実際にはネイティヴ・アメリカンと黒人とのハーフです。ですが日本が大好きで、日本舞踊が大好きで(日本舞踊も日本人から習ったそうです)、坂本九(「人生で出会った最高の人」とまで言っています)と「上を向いて歩こう」という曲が子供の頃から大好きだった彼女は、大事なイベント(例えばLAのリトル東京で行われた東日本大震災救援寄付コンサート時など)では、今も扇子を手に着物を着て歌い踊っています。

 そして、嬉しいことに彼女のことを、最近益々指摘・糾弾されることの多い“文化的不理解/略奪/不適格”などと呼ぶ人は、まだアメリカにはいないようです。

 

 その意味では、彼等のレガシーはしっかりと維持・継承されていると言えます。しかし、これは当事者達(HIROSHIMAとジャニス=マリー本人達)のレベル、または当事者達と直接関連するレベルでの維持・継承であり、そこから次の世代への継承というのは現状においてはほとんど見られません。

 でもそれは、見られないのではなく、見えにくいだけかもしれません。なぜなら、アメリカのあちこち(特にカリフォルニアやハワイ)では日本人や日系アメリカ人、また日本文化の影響を大きく受けた日系以外のアメリカ人の新しい世代が新たな音楽に取り組んでいることは確かですが、それらがメディアに公平に取り上げられ、評価されることはまだまだ数少ないと言えるからです。

 

 これは、HIROSHIMAやジャニス=マリーといった当事者達にとっても同様と言えるでしょう。彼等がここまで活動を継続してきた中で、どれだけの努力と不当な扱いがあったかは計り知れません。

 実際に、そのレコード・セールス面や彼等が与えた影響からすれば、HIROSHIMAがグラミー賞の幾つかの部門で受賞する資格が充分にあることは明らかですし、このパンデミック状況は別として、彼等にはコンサートや大型フェスティバルなど、もっとたくさんの演奏の機会が与えられてしかるべきとも言えます。

 彼等自身はそのことに対して声を上げることはありませんが、私を含めアジア系の音楽業界人や彼等のファンにとっては、彼等が極めて過小評価されていることは明らかであると感じられます。

 

 一方、ジャニス=マリーがA Taste of Honeyで「Sukiyaki」の歌詞を英語化してレコーディングしたいと提案した際には、周囲の人々ほぼ全員が反対したそうです。 

 しかし、彼女は自分の音楽出版社を通じて、「上を向いて歩こう」を作詞した永六輔さんにコンタクトを取り、歌詞の英訳許可を尋ねたところ、永さんは快い返事と共に3種類の英訳歌詞案を送ってきてくれたそうです。

 そして、それらを元にリライトし、デモ・テープを作ったところ、当時契約していたレコード会社(キャピトル・レコード)の副社長は、「黒人は誰も日本の音楽など聴きたくもない」と言い放って完全拒否。それに対してジャニス=マリーは、「私は黒人だし、子供の時から聴いてるわよ!」と啖呵を切ったというのですから根性が入っています。  

 そんなやり取りを経て、この曲は何とかレコーディングにまでこぎ着けましたが、マスターをディスク・カットする際、レコード会社は強攻策に出てこの曲を削除してしまったそうで、またしても発売直前に大もめ。長時間の協議の上、何とか日の目を見ることになりましたが、当然レコード会社はシングル化にも大反対。それも押し切ってシングル発売された同曲は、「Boogie Oogie Oogie」ほどの空前のヒット曲とはなりませんでしたが、それでも全米チャート3位となったのですから、正にこの曲はジャニス=マリーの情熱と執念の固まりのような曲と言っても良いのかもしれません。

 

 こうしたいわゆる“先駆者達”の取り組みの行方や成果が未だ実を結んでいるとは思えない状況の中、それらとは全く異なるアプローチによる動きも出てきていると言えます。

 それはまずイギリスからですが、リナ・サワヤマの登場は、最近のアジア系差別の問題と直接結びついて強烈なインパクトを与えています。

 彼女は日本生まれで5歳の時ロンドンに移住しています。音楽活動と同時にケンブリッジ大学で政治学や心理学を学んだという“才女”ですが、自ら「クイーア」と公言する彼女の「STFU」と言う曲(Shut The Fxxk Upの略!)は、歌詞もビデオもあまりに強烈です。何しろアジア系女性に対してステレオタイプな差別意識しか持ち得ない白人男性に対して「黙りやがれ!」と怒りをぶつけているのですから。

 欧米に住んだことのあるアジア系女性ならば誰でも一度は経験があると思われる、こうした不当な扱いに力強く「ノー(No)」を突きつけたこの作品には、アジア系コミュニティのみならず方々で拍手喝采が起きているようですが、あまりにアグレッシヴ過ぎる、逆に“キャンセル・カルチャー度”を高めてしまっている、といった批判もあるようです。

 ですが私は、この曲はこの曲として、彼女の本領は、彼女を高く評価しているエルトン・ジョンとのデュエット曲「Chosen Family」にあると感じます。この曲での彼女の堂々とした歌いっぷりは、レディ・ガガを思わせる部分もありますが、好みは別としてサー(Sir)・エルトン・ジョンを前にこれほどの存在感を見せつけてくれる“英語で歌う日系シンガー”を私は他に知りません。

 

 また前述のように、彼女の場合はLGBTQという括りの中で、これまで最も取り上げられにくく、理解されにくかったQ、つまりクイーアであることを敢えて主張している点も特筆すべきでしょう。

 つまり、LGBTというのは男性か女性という従来の姓を基本・前提にした解釈・区分けになるわけですが、Qというのは、そうした従来の性という解釈・区分けすら存在しないわけです。これは正に新時代の感覚であると思いますし、エルトンが強く共感しているのも非常に頷けます。

 

 リナ・サワヤマのアメリカ上陸は本当に楽しみですし、今後の動向に目が離せませんが、アメリカにおいてもまだ数は少なく、リナ・サワヤマのインパクトと話題性には及びませんが、メディアの注目を集め始めている音楽アーティストが徐々に出てきていると言えます。

 例えば、ニューヨークではなくLAですが、R&B/ヒップヒップ系のシンガー&ソングライターであるジェネイ・アイコは、最近益々注目度が増してきています。既に様々な大物R&B/ヒップヒップ系アーティスト達の作品にゲストとしてフューチャーされ、彼女自身の作品においてもそうしたアーティスト達をフューチャーしてコラボし、共にツアーも行っており、また、グラミー賞を始め数々の賞でも受賞・ノミネートされていますので、特にこの分野におけるアジア系アーティストとしては傑出した存在であると言えます。

 むしろ彼女の場合はアジア系という括りで語られることが少ないですが、娘には日本名(ナミコ)を付けるなど、彼女の意識の中には日本人の部分が強くあることが感じられます。

 また、母はスペイン&カリブ系の日系アメリカ人で、父はネイティヴ・アメリカンと黒人とドイツ系の混血であるアメリカ人ということもあり、音楽的にも様々なバックグラウンドや影響を持っている点が、アジア系という括りや、アジア系に対する理解自体を広げることにも役立っているように思います。

 

 ニューヨークでは、日本生まれで日本人の母親を持つ日系アメリカ人ミツキ・ミヤワキ(「Mitski」の名前で活動中)が非常に注目されます。

 音楽的にはポップス、それも明快で躍動的・ダンサブルなものではなく、常にどこかに憂いを秘めたような影のあるポップスと言えるかもしれません。

 欧米でちょっと一癖あって個性的な様々なポップス系アーティストと共に、中島みゆきや松任谷由実も大好きというところが、それを物語っているようにも感じます。

 まだセールス的・人気的には前述の二人には及びませんし、メジャーな受賞歴もありませんが、彼女の作品やツアーは、メディア/批評家達の間ではすこぶる高いと言えます。

 彼女の場合は「自分は半日本人で半アメリカ人で、そのどちらかだけではない」と自分のアイデンティティ表明をはっきりしており、音楽性にもそれは充分に感じられます。

その音楽やキャラクターは、恐らく日本人から見たら日本人には思われず、アメリカ人と思われるのかもしれませんが、アメリカ人から見れば彼女の音楽やキャラは間違いなく彼等にとって異質で、日本的・アジア的と受け取られると言えます。

 例えば彼女の繊細で微妙なニュアンスを持った歌声と歌詞は、アメリカ人のアーティストの中に見出すことが難しい大きな特徴であり魅力であると思いますが、それが逆にアメリカの若い世代には大いに受けて支持されてきているということが、私のような古い世代のアジア系にとっては驚きであると共に、嬉しさでもあり、希望でもありとも言えます。

 

【SHOP INFO】春を味わう

みなさん、こんにちは。

桜の花が開く時期になりました。

今年は例年よりも早く開花したので、気づけばもう満開!!

 

ひらひらと花びらが舞う木の下で、友達や家族と一緒に春を満喫したいところ…

でも我慢ですね…

 

お花見は難しいですが、

旬の食材を使って、おうちご飯で春を感じてみるのもいいですね!

 

私は先日、たけのこを1本丸々買って、天ぷら、煮物、和え物、炊き込みご飯にして

「春」を満喫いたしました。食後にはイチゴも(笑

 

目で色を見て、耳で音を聞いて、鼻で香りを楽しんで、口で食感と味を堪能する。

季節を感じながら食事を楽しむ習慣は日本特有ですよね。

なかなか時間をかけて料理することは少ないですが、

たまにはいいなと思いました。

みなさんも、是非、旬の食べ物で春を味わってみてください♪♪

 

さて、4月といえば、

新天地で新しい生活をスタートする方、新しく何かを始める方もいらっしゃるかと思います。

 

日常生活においては、まだまだ不安や心配が尽きない日が続きますが、

新しいことが始まる時に感じる高揚感や緊張感を楽しみながら、前向きに日々を過ごせたらいいなと思います。

 

今年の桜は遠目に焼き付けて、来年は賑やかに楽しめることを願いましょう!!

それでは、4月のメルマガスタートです。

 

(みなみだ)

【Shop in Tenma】一品居 蘭州牛肉麺

今回は、天神橋3丁目のお店で週1はランチで通っている

一品居(いっぴんぎょく) 蘭州牛肉麺(らんしゅうぎゅうにくめん)を

ご紹介します。

 

5種類のおすすめ品があります。

中でも私のおすすめは

③の蘭州牛肉麺(丸麺)+チャーハンセット 980円(税込) です。

注文してから麺をパンパンと打ち付けて伸ばして作るところが見れます。

目の前のカウンターに座るとかなり大きな音でびっくりしますよ。

しっかりコシがあり、つるっとした麺で美味しいです。

この店では、好みの麺の形と太さを選べて「三角麺」や「平麺」などがあります。


スープは、牛肉や牛骨を20種類以上のスパイスと一緒に

6時間以上煮込んで作った濃厚なコクのある牛肉スープです。

牛肉チャーシュー、味付け玉子、ネギ、ニラ、大根、パクチー、

そして多めの辣油がトッピングされています。

セットのチャーハンも美味しくお腹いっぱいになりますよ。

 

ちなみに別の日に食べたおすすめ品の

②黄燜鶏米飯(ホンメンジーミーファン)セットもボリューム満点でした。

 

 

一品居(いっぴんぎょく) 蘭州牛肉麺(らんしゅうぎゅうにくめん)

090-1715-3365

大阪府大阪市北区天神橋3-9-16

営業時間 11:30~23:00

無休

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

(Enoki)

【MUSIC】mabanua

メディアコミュニケーション部のナカヤマです。

春です。

以前の様にブルーシートの上で集まって
「花より団子」なお花見は今年もできませんが、
通勤途中に見上げる桜は本当にキレイです。
(私にはこれくらいがちょうどいいかもしれません。)

何があっても季節は巡るんだなぁ。。。
と、しみじみしたりもしますが、しかし!!! 花粉が辛いです。
この季節お悩みの方、少なくないと思います。

これを書いているのが、3月末ですので、
NEWSでは「いよいよヒノキ花粉か?!」となっていましたが、
「スギもヒノキも辛い」という方、いらっしゃるでしょうか?!
私は「スギもヒノキも辛い」人間です。なので、花粉シーズンが長いんです。。。

春は、まぁまぁ好きな季節ですが、
花粉がなければ、もっと好きな季節になるのになー。
なんて毎年のように思います。

そして、分厚いコートを脱いで、
服装も軽やかになってきた季節に聴きたいのが、こちら。

♪ talkin’ to you / mabanua
↑「Ovall」のメンバーでもあり、
プロデューサーとしても大活躍の「mabanua」さんの楽曲。

聴くだけで、なんとなく軽やかになれる所が大好きです。

「mabanua」さんは、ドラマー、プロデューサー、シンガー。
プロデューサーとして100曲以上の楽曲を手がけ、多数のCM楽曲や映画、
ドラマ、アニメの劇伴も担当。
その中のひとつがこちら。

Toro y Moi、Chet Faker、Madlib、Thundercatといった海外アーティストとも共演。
Shingo Suzukiさん、関口シンゴさんとのバンド “Ovall” としても活動しています。

そんな「mabanua」さんが関わった音源はこちら。

さて、話は変わって、温かくなってくると、
髪の毛のカラーも明るくする方が少なくないような気がします。

そこで「カラーのダメージを少しでも和らげたい。」
または「冬の間、乾燥でパサパサになった髪の毛をどうにかしたい!!!」
と思われている方は…はい、コチラ!!!

OLAPLEXのNo.3 Hair Perfectorという代物なのですが、
髪の長さによって適量塗布、
10分以上待ってから、通常のケアへと移って下さい。

「10分長いわー」と思う方、私も使うまではそう思っていましたが、
10分待つだけで、髪の毛が生き返ったようになるのであれば
全く苦ではありません!!!

美容師さんいわく
「10分と言わず、塗布時間が長いほどいい」そうです。

もしご興味があればぜひっ!!!
個人的には、髪の救世主か?!と思うくらい素晴らしいトリートメントです。

では、みなさま、暖かくなってきたとは言え、
朝晩はまだまだひんやりする日もあります。

お身体ご自愛ください。。。

(ナカヤマ)

【I love NY】「月刊紐育音楽通信 April 2021」

(本記事は弊社のニューヨーク支社のSam Kawaより本場の情報をお届けしています)

Sam Kawa(サム・カワ) 1980年代より自分自身の音楽活動と共に、音楽教則ソフトの企画・制作、音楽アーティストのマネージメント、音楽&映像プロダクションの企画・制作並びにコーディネーション、音楽分野の連載コラムやインタビュー記事の執筆などに携わる。 2008年からはゴスペル教会のチャーチ・ミュージシャン(サックス)/音楽監督も務めると共に、メタル・ベーシストとしても活動中。 最も敬愛する音楽はJ.S.バッハ。ヴィーガンであり動物愛護運動活動家でもある。

     

今日もワクチン。明日もワクチン。アメリカは日々ワクチンのニュースばかりという感じです。今日は何万人分、明日は何万人分、今日はこのエリア、明日はこのエリア、次の資格者はこれこれ、といった具合に、ニューヨーク州知事から届くニュースも日々ワクチンのことばかりです。

 我が家では、大学のアスレチック・コーチ&講師として選手・生徒達と対面対応している息子が真っ先にワクチンを接種し、続いて教職として間もなく対面授業が始まる私のパートナーの順番となり、娘はレコーディング・スタジオでの次のプロダクションのためにワクチン接種が義務づけられる、といった具合で、ワクチン接種に遅れを取っているのは私のみという状況です。

 そもそも自分の免疫力を高めることを最重要と考え、インフルエンザも含めてワクチンというものをあまり歓迎・信頼していない私ですが、世の中は、ワクチン非接種者は社会生活もできなくなる、というばかりの勢いで、今回ばかりは私の抵抗も無駄に終わりそうです。

 バイデン大統領はワクチンの普及に懸命で、7月4日の独立記念日までには全国民がワクチン接種を終え、完全にバック・トゥ・ノーマルな独立記念日を祝う、ということを至上命令のごとく推進しているようにも見えます。

 もちろん医療現場や感染の危険度が高い人達、また感染による症状悪化の恐れがある人達にはワクチンはマストです。しかし、その反面で一般レベルではマスクも対人距離もどんどん崩れていっているのはどうしたものでしょう。

 インフルエンザもそうですが、アメリカ人にはワクチン信仰が強い人達が非常に多いと感じます。ワクチンは治療薬ではないのに、「ワクチンを打てばもう大丈夫!」とでも言わんばかりです。

 もちろん私はQアノンのように、「ワクチン接種によって5Gのマイクロチップが埋め込まれてマインド・コントロールされる」などというSF小説まがいの陰謀説を信じることは決してありません。ですが、ウイルスもワクチンに対抗して変異していきますから、これは結局“いたちごっこ”の図式となっていくわけで、ワクチンによって“いたちごっこ”はスローになっても、完全に止まることは無いと言えます。

 ウイルスを生物と考えるかには様々な異論・反論もあるようですが、ウイルスと人間との共生関係から見れば、今回のウイルスはインフルエンザ化していくのが自然な流れであって、あまりに早急かつ過剰なワクチン接種によるウイルス撲滅は、人間の身体にも必ず何らかの副作用や変化を引き起こすと思えてなりません。

 それはまるで、トランプを追い出すことはできても、“トランプ・ウイルス”を駆逐することは不可能であることとも共通点があるようにも思えてしまう、というのは考えすぎでしょうか。

 

トピック:アメリカ音楽業界の中における「エイジアン」の存在

 

 「エイリアン」の誤植ではなく「エンジアン」です。などとボケたことを言っている場合ではありませんが、私達アジア人は今、世界の話題の渦中にいると言えるようです。

 渦中と言ってもそれらは全く嬉しくない話題であり、その一つは、正に地獄のような様相を呈しているミャンマーの情勢であり、もう一つはアメリカを中心に世界のあちこちで野放しとなり激増しているアジア系に対する差別です。

 

 「今までアメリカで差別を受けたことってあります?」こんな質問を私はこれまで日本の親しい友人や仲間から何度か受けたことがあります。その度に私は「ノー」と答えてきました。

 思えば70年代後半に私がアメリカに来た当時は人種的な理由で何度か嫌な目にも会いました。編入した高校にはアジア系は私一人しかいませんでしたので、不正確な発音や日本語的な発音をよくバカにされていじめられました(そのトラウマで私は今でも和製英語や日本語的な発音には拒否反応を示してしまいます)。

 でも、それらはこのアメリカ大陸にネイティヴとして暮らしてきた人々や、奴隷として連れてこられた人々とその子孫達が長年受けてきた差別・虐待から見れば大したことではないし、我慢し、無視すれば良いことと思っていたのです。

 

 しかしそれが昨年、路上で面と向かってRacial Slur(人種的中傷)を食らわされるというアクシデントがあり、怒りよりも唖然とし、自分の立場・立ち位置を見つめ直すきっかけとなりました。

 なにしろ、その男はあからさまに移民を嫌悪し、トランプと全く同じ言葉を使ってアジア人である私を罵倒してきたのですから。

 

 思えば90年代前半にアメリカの音楽業界の中に入って以降、自分と同じアジア系と出会う機会は非常に少なかったと言えます。

 アメリカ在住の日本人ミュージシャンとの仕事を別とすれば、例えば普段の仕事の中で出会う日本人を含めたアジア系と言えば、ジャズやクラシックのミュージシャン達、レコーディング・スタジオのアシスタント達といったところでしたし、彼等は若く、実に才能豊かでありながらも、決して前面には出てこない目立たない存在であるとも言えました。

 これが所謂“業界内”ということになると更に顕著であると言えます。インディペンデント系は別ですが、特に大手音楽系企業で働く管理職クラスのアジア系にはほとんどお目に掛かったこともありませんでした。

 

 実際にアメリカの音楽アーティストでアジア系の有名どころとなると、ズービン・メータ(インド)とヨーヨー・マ(中国)を筆頭に、五嶋みどり、内田光子、鈴木雅明など世界的に知られる日本人アーティストも多いクラシック界を除けば、極めて希少であると言えます。

 

 例えばロック界の有名どころでは、昨年10月に亡くなったエディ・ヴァン・ヘイレンは母方がインドネシア系と言われ、スマッシング・パンプキンズのベーシストであるジェイムズ・イハ(日本名:井葉吉伸)は日系3世ですが、彼等がアジア系であることも知らない人は多く、その点を取り上げられることも少ないと言えます。

 

 彼等よりも世代は若くなりますが、ジェイ・Zとのコラボでも知られ、2度のグラミー賞も受賞しているリンキン・パークは、マイク・シノダ(日本名:篠田賢治)とジョー・ハーンという二人のアジア系メンバーがいることでも知られています。

 

 この二人の“立ち位置”というのは、私には実に印象的に見えるのですが、まずマイク・シノダは所謂フロントマンです。

 彼は日系3世で日本語も話せませんが、日系1世である祖父母の家族が第二次大戦中、強制収容所に収容されたこともあり、日系としての意識や日本に対する思いは強いようで、アメリカの日系コミュニティやスマトラ沖地震の被害に対する援助・寄付なども行っています(ということはアメリカ本国であまり知られていませんが)。

 

 一方のジョー・ハーンは両親が韓国から移住した韓国系2世ですが、彼も韓国語は話せません。彼はマイク・シノダと違ってDJとして常にステージ後方にいて、バンド全体を見渡しています。

 しかし、実は彼こそがリンキン・パークの強烈なミクスチャー・サウンドの中枢的役割を担っており、彼等のほとんどのPVのディレクションも手掛けている、というのは重要な点です。演奏でもビデオでも彼が目立つことはありませんが、全てをオーガナイズする総合プロデューサー的な存在であると言えます。

 

 ポピュラー音楽の世界で言えば、何と言ってもノラ・ジョーンズ(インド系。父親は世界的に有名なシタール奏者のラヴィ・シャンカール)がグラミー賞を9回受賞ということもあって、最も有名であると言えますが、そんな彼女でもアジア系であることが強調されることはほとんどありません(ただ、同じくインド系のカマラ・ハリスが副大統領になったので、今後は変わってくるかもしれませんが)。

 

 思えば私自身、アメリカに移って最初に仕事をしたアジア系の音楽アーティストは、今やプログレ界のレジェンド・バンドとも言えるドリーム・シアターのベーシスト、ジョン・マイアングでした。

 1985年の結成以後、今も不動のメンバーとして活躍中の彼は、ジョー・ハーンと同様、両親が韓国から移住した韓国系2世ですが、彼も韓国語は話しません。

 

 当時彼の名前は日本ではジョン・ミュングと表記されており、私はその名前から彼の名字が「明」であると推測しました。

 私は彼の風貌と極めて物静かな物腰などから、バンド・メンバーの中では彼に最も親近感を感じ、仕事の休憩中に彼と雑談をしたりもしたのですが、話の流れで私は彼に「キミのラスト・ネームはチャイニーズ・キャラクター(漢字)で書けば「明」だよね?」と尋ねたところ、彼は和やかな笑顔を崩すことなく、「そうだと思うけど、なんでそんなことを聞くんだい?」と返してきたのです。彼は怒っているわけでも困惑しているわけでもありませんでしたが、何か彼のバックグラウンド(それがどのようなものであったかは私にはわかりませんが)やスタンスまでもがスッと感じられたようでもあり、まるで「そんなことはこの国で生きる僕らにとってはどうでもいいことなんだよ」とでも言われているようで、私は思わず話題を変えてしまいました。

 

 そんなことがあって以降、私自身もこの業界の中で生きていくにあたって、「日本人・アジア系」という部分を表に出すことはほとんどありませんでした。自分は“アメリカの音楽業界の人間である”という気持ちで、アメリカ人と同化する(はっきり言えば白人と同化する)ということを無意識のうちに行っていたと言えますし、そのことが今まで問題や悩みとなることもほとんどありませんでした。

 しかし、前述の人種的中傷・罵倒に遭遇したことは、ある意味自分の無意識を意識に変える手助けにもなったと言えます。

 

 そのことを考えると、BTSの登場というのは何と象徴的で、何という伏線となっていたのかと感慨深くも感じます。

 以前にもお話したかと思いますが、私自身はBTSのファンでもなければ、彼等の音楽やダンスに熱中することもありません。

 はっきり言ってしまえば、彼等の歌とダンスはアメリカの流行に追従した物真似であり、そのパフォーマンスに目新しさはほとんど感じられません。

 

 しかし、あのどこから見ても欧米人とは異なる、100%アジア系(100%韓国系と言うべきなのでしょうか)の容姿と雰囲気を持つ彼等が繰り広げるパフォーマンス(これはこれで極めてレベルの高いものであると言えますが)は、どのアメリカ人アーティストにも出せない、あまりにアジア的な圧倒的存在感を生み出している、と言えます。

 そして、それがこれほどまでにアメリカの若者達を熱狂させるということは、あまりにも驚きであり、痛快であるとも言えるのです。

 

 そんなわけで、毎年個人的には不平不満と文句批判だらけのグラミー賞ですが、今年は彼等がノミネートされた最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞の行方と、昨年8月末のMTVビデオ・ミュージック・アワード同様、今回も韓国からの中継で行うライヴ・パフォーマンスを見届けることにしました。

 

 BTSはアメリカにおいては2017年以降、ビルボード・ミュージック・アワードやアメリカン・ミュージック・アワードでもいくつかの賞を受賞していますが、昨年2020年のMTVビデオ・ミュージック・アワードでは、前年2019年(計2部門受賞)に続くベスト・グループ賞連続受賞に加えてベスト・ポップ賞まで受賞(他計4部門受賞)したとあって、今回のグラミー賞はいけると思っていたのですが、私の読みは甘かったようです。

 

 チャートを制覇し、売り上げ的にも全米でトップ・クラスを誇るBTSが今回グラミー賞受賞を逃したことには、ファンやメディアのみならず、アメリカ国内でも方々からグラミー賞の人種偏見を批判・糾弾する声が上がりました。

 そうした意見・主張を否定できる説得力ある釈明は難しいと思われますし、何しろ一般投票ではなく、旧態依然とした保守的な全米レコード協会会員による賞制度であるグラミー賞に、審査の公平性・透明性など望めるわけがありません。

 それでもBTSはグラミー賞に単独アーティストとしてノミネートされ、パフォーマンスも繰り広げました。ここに至るまでの時間は本当に長かったと言えますし、今はその大きな一歩を評価すべきかもしれませんが(BTS自身も今回の結果を肯定的にとらえよう、と語ったようですが)、忍耐と静観の時代はもう終わりを告げ始めているとも感じます。 

 

 事を荒立てないのはアジア人の美徳、などとも言われますが、アメリカの歴史や文化から見れば、それは決して間違った見方ではないと思われます。

 もちろんアメリカにおけるアジア系の人々には、民族・部族もろとも大量虐殺されたり、強制連行されて数世代も奴隷として扱われてきたという歴史はありません。また、白人~黒人間と同様な激しい差別と闘争の歴史もありません。

 むしろ、従順と言われようと、無感情・無愛想と言われようと、アジア系そしてアジア系アメリカ人達は、アメリカという国にしっかりと自分達の地盤を築いてきたと言えます。

 しかし、最近の激増するアジア人差別に対しては、その地盤を更に強固にしていく必要が生まれてきているだけでなく、これまでと同様の対応では自分達の身を守ることすら難しくなってきていると言えます。

 それは非アジア系によるアジア系への一層の理解を促すためだけでなく、アジア系自身の意識変革も求められているように感じます。

 そうした状況の中で、BTSを筆頭とするアメリカにおけるKポップ旋風、またはエイジアン・ミュージック旋風は今後どういった方向に向かっていくでしょうか。

 音楽が常に社会の波から大きな影響を受け、また音楽が社会の波をも生み出していくこのアメリカという国において、BTSの人気は単なる一過性のブームでは片付けられない状況になってきているとも感じます。

 マンガ/アニメ・カルチャーや食文化カルチャーに続くような形で、アメリカにおいて益々注目を集めているアジア系音楽カルチャーが、負のパワーに負けず、正の変革をもたらすことを切に祈るばかりです。

※アメリカは10年単位で国勢調査を行っており、2020年の結果はまだ全て好評されていませんが、アジア系の人口比率は2000年:全体の4.2%、2010年:5.6%と伸び続けており、10%を超えて現在横ばい中の黒人の人口比率と並ぶのは時間の問題と言われています。一方、減少傾向でもまだ70%以上を占める白人は、10年以内には過半数を切り、代わって白人以外の有色人種が過半数を占めるのは必至と言われています。

【STEP INFO】

いよいよ春ですか?
春が来ちゃいますか?
皆さんのところには春が来ましたか?
でも花粉ちゃんも一緒に来ちゃうんですよね。。。うちの後輩も見てて可哀想で。。

そう言えば新年度、完全自炊にする為に今野菜炒めと鍋を作りまくっています。
まずは焼く・煮るが基本だと弊社のスタッフに強く言われ、
毎日野菜を焼く、野菜を煮るを繰り返しております。おかげで少し体重減りました^ ^

皆さんも新年度なにかに挑戦されている事は有りますか?

さて、それでは今月のメールマガジンスタートです!

 

(柏原)

【Shop in Azabu】FRIJOLES 麻布十番

3/14、早くも開花宣言した東京ですが、
まだまだ気軽に外食出来る状況にありません。

麻布スタジオから歩いて5分、
さくっと手軽にテイクアウトできるお店をご紹介したいと思います。

 

「FRIJOLES 麻布十番店」

ふりじょるず……ではなく、スペイン語でフリホーレスと読むそうです。
フリホーレスとは豆を塩茹でしたもののことで、メキシコでは定番料理。

今回はフリホーレスの看板メニュー、「ブリトー」と「タコス」をご紹介します。

オーダーはいたってシンプル。
下記に沿って好きなものをオーダーします。

 

「ブリトー」1000円(税抜)

炭水化物ダイエットをしている方は、お米抜きにして野菜を多めにする事も可能!
チキンかビーフ、どちらか選べない~!なんて時も、
ハーフアンドハーフという欲張りコースでOK!

個人的にはアボカドのワカモーレを追加がおすすめです!

 

 

続いての人気メニューは

「タコス」1000円(税抜)

辛い物がお好きな方はレッドアルボルというサルサのトッピングに挑戦してみてください。

 

何より、直ぐにオーダーできるので、お忙しい方でも大丈夫!
自分好みにカスタマイズできるので、気分に合わせて色々な味を楽しんでみてください。

 

 

店名:「FRIJOLES 麻布十番店」

所在地:東京都港区麻布十番2-3-5

TEL:03-6459-4095 / FAX:03-6459-4096 営業時間:10:00~21:00

(山中)

【MUSIC】ペリー&キングスレイ

メディアコミュニケーション部の仲川です。
先月2月22日、
フランスのダフト・パンクが解散を発表したというニュースが飛び込んできました。

近未来的なマスクやサウンドプロダクションなど
彼らは多くを語らず、聴き手に委ねる余白を残していましたが
常にまっすぐな筋が通っていました。

この解散の発表の仕方も

個人的には 山口百恵さんの引退(リアルタイムではありませんが…笑)と肩を並べる
引き際の美学を感じました。

余談になりますが、

引き際 心のベスト 10 第 1 位は「千代の富士の引退会見」です。
あのウルフが涙をこらえながら絞り出した「体力の限界です」。
その人の魂がにじみ出る瞬間ってたまらなく惹きつけられるのです。
皆さんが惹きつけられた引き際 第1位は何ですか?

さて話を戻して、20 世紀末、ダフト・パンクの登場によって
21 世紀のはじまりはフレンチエレクトロが世界を席巻しました。
フランスのダンスミュージックは
もともとシンセサイザーを多用したエレポップが盛んで
テクノ・ポップからフレンチハウスを経由して
ダフト・パンク以降のフレンチエレクトロへとつながっていくんですね。
そのシンセサイザーを含む電子音楽の先駆者だったのが
フランスパリ出身の「ジャン=ジャック・ペリー」です。
彼はドイツ生まれの「ガーション・キングスレイ」と
「ペリー&キングスレイ」というユニットを 1965 年ごろに結成し
ポップサウンドに昇華した電子音楽を世に放ちます。
その中には皆さんもよーく知っている音もあるんです。

「Baroque Hoedown」

この曲を気に入ったディズニーが、
1970 年代に この曲をテーマにスタートさせたのが、エレクトリカルパレードだったんですね。

ぜひダフトパンクをきっかけに フランスのダンスミュージックや
ペリー&キングスレイのような電子音楽に遡ってください!
まだまだ楽しい発見がたくさんあります。

 

(仲川)

【I love NY】「月刊紐育音楽通信 March 2021」

(本記事は弊社のニューヨーク支社のSam Kawaより本場の情報をお届けしています)

Sam Kawa(サム・カワ) 1980年代より自分自身の音楽活動と共に、音楽教則ソフトの企画・制作、音楽アーティストのマネージメント、音楽&映像プロダクションの企画・制作並びにコーディネーション、音楽分野の連載コラムやインタビュー記事の執筆などに携わる。 2008年からはゴスペル教会のチャーチ・ミュージシャン(サックス)/音楽監督も務めると共に、メタル・ベーシストとしても活動中。 最も敬愛する音楽はJ.S.バッハ。ヴィーガンであり動物愛護運動活動家でもある。

          

 

 

 私には長年の友/コンパニオン(同伴者)である小犬がいます。彼は大の恐がり屋で怯えやすく、とても繊細というか非常に神経質で気難しく、他の人間はもちろん、他の犬にも決して馴染めないのが悩みの種です。

 それは彼が虐待されていた家庭から引き取られた犬であること、それが故に私が過保護に育てすぎたことが原因で、私自身も反省していますが、やはり犬にもそれぞれ持って生まれ、そして育った環境によって形成された個性・特性というものがあります。

 公園などを散歩していて、他の犬が親しげに近づいてきても吠えてしまいますので、ドッグランなどはもっての外ですし、常に人気(ひとけ)というか犬気?の無い場所を歩かねばなりません。ヴェテリナリー(獣医)でも待合室で他の犬と一緒に待つことができないので、いつも外で待たねばなりません。グルーミングも暴れて怪我をした経験があるので、いつも自分で彼のグルーミングをしています。

 アメリカでもニューヨークは特に犬を飼う人が多く、犬のオーナー達は犬同士を遊ばせ、オーナー同士もコミュニケートすることを好みますし、犬も人間同様、ソーシャル(社交的)であることが、良い犬の目安・評価になっていると言えます。

 ニューヨーク市でも犬は外ではリーシュ(リード)を付けることが義務づけられていますが、実際には公園内だけでなくストリートでもリーシュ無しの犬を良く見かけます。それは、その犬が“ソーシャル”で決して他人に危害を加えないということを証明(というか公言)しているわけですが、そんな犬が近づいてきたら私の友/コンパニオンはたちまちパニックしてしまいます。

 よって、世間から見れば私の友/コンパニオンは完全な落伍者(落伍犬)であり、私自身も犬をしつけられないダメな人間という烙印を押されがちです。

 そんな彼と私を心配し、友人の何人かは犬の矯正トレーニング・コースやセラピー施設・病院などを勧めますが、私はそれが正しい解決法だとは思っていません。

 「そもそも犬はソーシャルな動物なんだから」とも良く言われますが、私はそれも正しいとは思っていません。

 どんな犬にも唯一無二の個性・特性があり、それを“矯正”するというのは簡単なことではありませんし、果たしてそれがその犬にとって必要なことなのか、結果的に幸せにつながるのかは、非常に判断が難しいところです。

 これは人間でも同じ事です。自閉症やADHD、躁鬱気質や分裂気質、自律神経失調症(という病名は実はアメリカではほとんど使われることがありません)、果ては同性愛まで矯正するというセラピストやドクターがアメリカにはたくさんいます。

 しかし、先天的な問題や育った環境によってもたらさえるその人の性格・特質を、罪を犯した犯罪者を更生させるがごとく矯正しようという発想(先天的な問題すらも“罪”と解釈する人達もいますが)は正しいと言えるのでしょうか。

 それが他人に危害を加えることにならなくても、社会に適用できるべく矯正することは必要なのでしょうか。

 理想論かもしれませんが、“世間に歓迎されない”性格・性質を排除して矯正するのではなく、周囲がその“違い”を寛容に受け入れることが大切だと私は思っています。

 世の中は相変わらず人種差別や宗教差別、職業差別、そして最近はコロナ差別などもはびこり、“違い”を理解できない、受け入れられない人々が、“違い”を持つ人々を傷つけ続けています。

 そうした傷というのは、怪我や病気で受けた傷よりも何倍も重い、ということを傷つける人達は理解できないようです。

 私の友/コンパニオンである彼は、私と二人でいれば、外にいるときとは信じられないほど落ち着いて、物静かで、のんびりとくつろいでいます。そんな彼に「犬はもっとソーシャルな動物なんだよ」などと言うことは私にはできません。

 

 

 

トピック:暴かれるアメリカの音楽史~ビリー・ホリデイという存在

 

 またまた古い話から始まることをご勘弁下さい。それは私がまだ小学生の頃。当時私はモータウン、特にスープリームスとジャクソン5が大好きで、ダイアナ・ロスが憧れの女神であったのですが、そんな彼女が1970年にソロ活動をスタートさせて2年ほどが経ち、遂に映画デビューを果たすことになりました。何でもビリー・ホリデイという偉大なジャズ・シンガーの役を演じるというのです。

 当時、この「ビリー・ホリデイ物語」という映画は日本では公開されず、私は2枚組のサントラ盤を買って聞きましたが、これがジャズか…という程度で、ダイアナの魅力はあまり感じられませんでした。

 

  しかし、この映画はアメリカではヒットして大変話題になりました。そのサントラ盤は彼女にとって初の全米チャート・ナンバー・ワン・アルバムとなりましたし、受賞は逃しましたがアカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされました。

 既にビリー・ホリデイの死から10年以上が経っていましたが、この映画とサントラ盤によって、ダイアナだけではなく、ビリー・ホリデイの人気も再燃したと言われています。

 

 そんなわけで、私はその映画を機にビリー・ホリデイ本人の歌にも接するようになりました。しかし、これも何度聴いても今ひとつ。気だるい、暗い、覇気が無い…。

 しかし、「奇妙な果実(Strange Fruit)」という奇妙な曲名が気になりました。

 

 70年代当時から、ビリー・ホリデイという存在の大きさは圧倒的であったと言えます。特にフランク・シナトラやジャニス・ジョップリン、バーバラ・ストライザンドなどがビリーを大絶賛し、また多大な影響を受けていたということは、ジャズに限らない幅広い音楽分野にまで彼女の存在を知らしめることになったと言えます。

 

 ビリーはエラ・フィッツジェラルドやサラ・ヴォーンといった、ビリーよりも少し若いシンガー達と共にジャズ・ボーカルの頂点とも評されてきましたが、彼女の歌はあまりに独特ですし、音楽としてはジャズであっても、その存在感はあまりに強烈で、一つのジャンルなどには収まりきりません。

 

 10歳の時に強姦され、何度も養護・矯正施設に入れられ、売春で稼いでいた母親と共に売春容疑でも逮捕され、酒とドラッグ漬けの毎日となり、何人もの男達に利用され続け、同性愛にもひたり、ドラッグによって度々逮捕されては復帰し、最後は声も出ず、歌詞も覚えられず、酒とドラッグによる合併症で世を去る…という、あまりに悲惨で壮絶で波乱に満ちた人生を歩んだということは、これまでもよく知られています。

 

 そんなビリーの映像作品は、ドキュメンタリー作品を除くと、前述のダイアナ・ロスによる映画化と、2014年にオン・ブロードウェイに登場したミュージカル作品「Lady Day at Emerson’s Bar & Grill」というトニー賞受賞作品があります。

 どちらもそれぞれに見応えのある素晴らしい作品であったと言えますが、先日、新たな解釈と問題提起を試みた、センセーショナルなビリー・ホリデイの伝記映画が登場しました。

 タイトルは「The United States vs Billy Holiday」。アメリカ対ビリー・ホリデイという何とも物騒なタイトルですが、パンデミック故に劇場公開を断念し、去る2月26日からHuluで配信され始めました。

 

 ビリー・ホリデイのストーリーと言えば、扱われるテーマ/内容は、ドラッグに溺れ、葛藤・格闘するビリー・ホリデイというのが定石でもありましたし、実際にそれがこれまで世に出たビリー・ホリデイ・ストーリー全てに通じる骨子であるとも言えました。

 今回の新しい作品でもその点はしっかり扱われているのですが、それ以上にフォーカスされている最大のポイントは、前述の奇妙なタイトル、「奇妙な果実」なのです。

 

 この「奇妙な果実」という作品は、ニューヨーク在住の作詞・作曲家であったルイス・アレン(これはペン・ネームで、実はコミュニストであったユダヤ人)が当時新聞に掲載された黒人のリンチ死体の写真に衝撃を受けて作った曲とされています(今回の映画ではビリーが疑似体験または幻覚体験する形で、そのシーンが登場します)。

 歌詞を読めばおわかりになりますが、この「奇妙な果実」というのは木にぶら下がった、黒人のリンチ死体のことであり、それは人種差別に対する強烈なプロテスト・ソングというか告発曲であったわけです。

 ビリー・ホリデイは後になってこの曲を歌い始めたわけですが、その歌詞のインパクトとビリーの真に迫る歌唱によって、この曲はビリーにとって欠かせないレパートリーとなり、ビリーの代名詞のようにも扱われていきました。

 つまり、ビリーは人種差別に対する自身のステートメントまたは心の叫びとして、この曲を歌い続けたわけです。

 

 と、ここまではこれまでの世間一般の理解であり、これまでのビリーの伝記作品でも必ず取り扱われてきた事柄なわけです。

 しかし今回は、黒人のみならず白人のファンも多く持ち、強い影響力と大きな人気を有していたビリーがこの「奇妙な果実」というプロテスト・ソングを歌うことを阻止し、ビリーのドラッグ問題をネタや口実にして、ビリーの歌手生命をも破壊しようと工作したのがアメリカ政府(具体的にはFBI)であった、というのがこの映画が訴えた“告発”であると言えます。

 

 映画の中では、ビリーに近づく黒人のFBI偽装潜入捜査官(黒人)の上司として登場するのが、この告発と糾弾の矛先であるハリー・アンスリンガーというアメリカ財務省管轄である麻薬捜査・取締局のトップとして君臨した男です。

 アンスリンガーは5人の歴代大統領の下で麻薬捜査を率い、麻薬撲滅に生涯を捧げた功労者として、特に5人目となったケネディ大統領からは敬意と信頼を得たと言われています。

 しかし、彼は実は根っからの人種差別主義者で、麻薬捜査・取締の名の元に黒人に対する不当で悪質な弾圧を行っていた、というのが、黒人女性として初めてピューリッツァー賞のドラマ部門を受賞したスーザン=ロリ・パークスによる今回の脚本の基盤となっています。

 

 アメリカ司法省の捜査局は、ビリーが「奇妙な果実」を歌い始める数年前の1935年にFBI(アメリカ連邦捜査局)に改称されましたが、FBI初代長官のエドガー・フーヴァーは、司法省の捜査局時代から数えると、約48年間も国家捜査機関のトップに君臨していました。

 フーヴァーは特にFBI長官になって以降その権力を乱用し、公然と不正な捜査を強行していました。マフィアからは賄賂を受け、歴代大統領を脅迫するにまで至り、しかも悪質な人種差別主義者として有色人種を毛嫌いし、キング牧師やマルコムXの暗殺をも仕組んでいたという疑惑が、死後、様々な証言や書籍・映画などによっても明らかになっています。

 そのフーヴァーの下で麻薬捜査を率いていたアンスリンガーが、麻薬捜査の名の下にビリー・ホリデイを徹底的にマークし、弾圧し、死に追いやった、という解釈であるわけですから、これは最近のアメリカで特に問題視されているシステミック・レイシズム(組織的な差別)の最悪のパターンと言える国家レベルでの差別・弾圧を告発した映画でもあると言えるわけです。

 

 そんな衝撃的な内容の作品である「The United States vs Billy Holiday」ですが、脚本のパークスが書き上げ、ディレクターのリー・ダニエルズが描き出す世界を、リアリティ感たっぷりに表現・体現しているのが、今回ビリーを演じたアンドラ・デイの正に体当たりで鬼気迫る演技と歌であると言えます。

 彼女はスティーヴィー・ワンダーに認められたというエピソードもあって、シンガーとしては既に誰からもその実力を認めてられていると言えますが、今回の場合は、ビリー・ホリデイを彷彿させるどころか、ビリーそのものではないかと思わせるような歌いっぷりが感動を超えて驚愕であると言えます。

 声のトーンや、ヴィブラートやフレイジングなどといったテクニック的な面はもちろんのこと、ビリー・ホリデイの独壇場とも言えるジワジワと押し寄せてくる深い情感をも自分のものとしているのですから、思わず身震いするほどでもあります。

 しかも、ドラッグで身体が蝕まれて声も荒れていく様や、曲によって、またその日その時その場の状況によって変化する微妙な情感をも表現している点は見事と言うしかありません。

 

 この映画におけるアンドラの歌と演技は方々で絶賛の嵐を巻き起こしており、早速、映画公開の二日後に開催されたゴールデン・グローヴ賞では映画演技賞ドラマ部門において主演女優賞を獲得しましたし、4月25日に開催され、3月15日にはノミネーションが発表されるアカデミー賞においても、既に主演女優賞の呼び声が高くなっています。

 

 先日、オプラ・ウィンフリーによるインタビュー映像も観ましたが、オプラはアンドラもいる前で、ディレクターのリー・ダニエルズに対してジョーク交じりで「アンドラは本当にヘロインやってないの?」と尋ねて一同は爆笑していました。

 それほど、アンドラの演技はヤバすぎるほどに迫真と言えますし、何でも麻薬中毒者の映像を見たり、経験談を聞いたり、果ては注射の際の腕の縛り方なども学んだということです。更に、普通だったら絶対に断るヌード・シーンにもスタッフや出演者全てを信頼して取り組んだというのですから、彼女のド根性は実に見上げたものであると言えます。

 

 そんな見所一杯の「The United States vs Billy Holiday」ですが、この作品によって、いよいよ音楽界においても、人種偏見・差別によって偽られ、でっち上げられた歴史や隠された事実が明るみに出る動きが活発になってくると思われます。

 その衝撃はあまりに大きいと予想されますし、今後様々な歪みや問題も引き起こすと思われます。しかし、その対価を支払ってもまだ余りあるほど、有色人種、特に黒人達はこのアメリカの音楽界においても搾取され、弾圧され、都合の良いように扱われてきたわけです。

 私自身は暴露本には一切興味がありませんが、例えばこんな私でも25年以上アメリカの音楽ビジネスに身を置いてきた中で、信じられないような秘話や醜聞は山ほど聞いています。

 そういった話を暴露し、単に金や地位名声のために利用するということはあまりに醜悪ですが、その中には“知らされなければならない事実”というものも数多くあると言えます。

 今回の映画で行われた告発は、間違いなくその一つであると思いますし、音楽界、そして世の中全体のポイジティヴなリアクションにも期待していきたいと思います。