【Shop In Temma】喜洋洋 上海食苑

みなさん、こんにちは。

私は、今年の4月に入社したばかりの新マイ制作アシスタントです!

 

ですので、まだまだ天満のLunch事情は知らないことの方が多いです(笑)

食べ歩くことが好きなので、担当になったチャンスを活かして、

これからいろんなところに行ってみたいと思います♪

 

少し前まで、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言において、

飲食業の多くのお店が頑張って自粛されていたので、天満も閑散としておりましたが、

今はもう以前の活気を取り戻しつつあるように感じます!

 

さて、何を食べようか・・・・・

 

いろいろ調べて・・・・・

“小籠包が自慢の店” というコメントに惹かれて、天満では有名な「喜洋洋  上海食苑」に決定ーーーー!!!! 

ご存知の方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、今日はこちらの小龍包をご紹介したいと思います!!

 

 

さすが っっ! 店に入ると常連のお客さんたちが入れ替わり入ってくるので、

人気店であることが窺えます。

 

定食メニューはこんな感じです♪♪

↓ ↓ ↓

 

 

気になるメニューがたくさんありますが、

今日の心は決まっているので、“小龍包定食”を注文。

 

手際よく厨房で中華鍋を振る店主の姿をみながら待っていると、

 

ジャーン! 来ましたー!

※ご飯ものは、中華粥かチャーハンかラーメンのいずれかを選べるようになっています。

 

冷めないうちにまずは、小龍包から。

 

うっっま!!

中からジューシーな肉汁がジュワッと出てきました♪

 

 

楽しみにしてただけあって、とても美味しかったです♪

小龍包にチャーハン、春巻き、スープがついて850円!!

ボリュームもあって満足でした!

 

次は酢豚定食(800円)も食べてみたい・・・

 

 

ぜひ天満にお越しの際は、足を運んでみてください♪♪

 

「喜洋洋 上海食苑」

【住所】大阪市北区天神橋5−8−12 大河崎ビル 1F

【営業時間】

 ランチ/11:30~14:30(L.O.14:00)
 ディナー/17:00~22:30(L.O.22:00)

 日曜営業

【定休日】月曜日(祝祭日の場合は、翌日お休み)

※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が異なる場合あり。

 事前に店舗にご確認くださいませ。

 

(みなみだ)

 

 

 

【MUSIC】Nico&Bert Jansch

メディアコミュニケーション部の仲川です。

このメルマガが皆さまの目に留まる頃には
緊急事態宣言も自粛/休業要請も緩和/解除されていると思いますが
とんでもない春となってしまいましたね。

住まいも職場もある京都の5月は
本来であれば、貴船・鴨川エリアの「川床」や
京都三大祭りのひとつ「葵祭」で賑わう時期ですが…
今年は過去に例のない静けさが街に漂っていました。

夏は暑くて冬は寒い「盆地気候」が特徴の京都だけに
最も過ごしやすい5月に 外に出れないという現実は厳しすぎました。。

さてラジオ番組制作をメインの仕事とする
我々メディアコミュニケーション部は
コロナ自粛中も変わらず放送を届けることに終始しておりました。

ただ、お出かけ情報もない、アーティストが登場することもない
この期間のラジオの構成はシンプルイズベスト!
結果DJとリスナー間のコミュニケーションが「密」になれた気がします。

そしてトークの合間に流れる「音楽」は自粛のストレスを癒すかのような
サウンドをよく選曲していました。

■The Fairest Of The Seasons / Nico

↑アンディ・ウォーホールのゴリ押しで
「The Velvet Underground」の1967年の1stアルバムに
参加していた歌手/モデル。
その同時期に、たった3日間で録音されたソロアルバム収録曲。

■The Gardener / Bert Jansch

↑1960年代に活躍したスコットランドのフォークミュージシャン。
1966年のアルバム「Jack Orion」収録曲。

とにかく長い長い自粛期間が5月とともに終わりとなりましたが
引き続き不要不急の移動には制限があったり、
ソーシャルディスタンスもキープしないといけません。

さらに
高温多湿の真骨頂がはじまるこのタイミングにマスクが手放せないなんて…
考えるだけで参ってしまいますが、
自分的ストレス軽減法を見つけてやり過ごすしかありませんね。

そうそう。5月末から6月上旬といえばホタルが舞うシーズン。
京都も鴨川右岸のみそそぎ川や哲学の道、
下鴨神社、上賀茂神社などがホタルスポットとして地元の人に知られています。
人間にとっては異常な5月でしたが、虫たちにとってはいつもと変わらぬ5月のようです。

川の水質悪化や街灯の強い光といった環境の変化によって、
ホタルのすみかは年々減っているそうです。

 

またSNSの登場で、 写真におさめることに夢中になって
ホタルのすみかを踏み荒らしてしまう可能性も懸念されています。

ホタルが減少するということは
すなわち、彼らが住みやすい、
キレイな水辺や ほの暗い林といった美しい自然が失われている証拠。

美しいホタルに癒されるためには
自然と人間との調和や共生が叫ばれています。

ホタル観賞にお出かけの際は、
人と人とのソーシャルディスタンスだけでなく
人とホタルとのソーシャルディスタンスにも
気をつけて お楽しみください。

(仲川)

【I Love NY】「月刊紐育音楽通信 June 2020」

(本記事は弊社のニューヨーク支社のSam Kawaより本場の情報をお届けしています)

Sam Kawa(サム・カワ) 1980年代より自分自身の音楽活動と共に、音楽教則ソフトの企画・制作、音楽アーティストのマネージメント、音楽&映像プロダクションの企画・制作並びにコーディネーション、音楽分野の連載コラムやインタビュー記事の執筆などに携わる。 2008年からはゴスペル教会のチャーチ・ミュージシャン(サックス)/音楽監督も務めると共に、メタル・ベーシストとしても活動中。 最も敬愛する音楽はJ.S.バッハ。ヴィーガンであり動物愛護運動活動家でもある。

                

英語で「heart-wrenching(ハートレンチング)」という形容詞があります。一般的には「痛ましい」「悲痛な」と訳すことが多いですが、「ハート」に続く「レンチング」つまり「レンチ」とは「ねじり取る」「もぎ取る」という意味ですので、直訳すれば、「心臓をもぎ取られるような」という強烈な形容と言えます。レンチという工具も「ねじり取る」「もぎ取る」という言葉から来ているわけですが、私自身としてはこのレンチという工具で心臓をえぐり取られるような、おぞましい響きがあります。
 全米のテレビやオンラインで一斉に映し出された5月25日の事件の映像は、まさにこの「ハートレンチング」そのものでした。場所はアメリカ中西部ミネソタ州ミネアポリスの近郊。ラッパーでもあるジョージ・フロイドという46歳の黒人男性を、警官が4人がかりで路上(路面)に押さえ込み、その内のデレク・ショーヴィンという白人警官がフロイド氏の首を8分46秒間に渡って膝で強く押し付けて窒息死させた虐殺の一部始終が、近くにいた人達の携帯電話でビデオ撮影されて公開されたのです。
 頸動脈を塞がれ、体の反応が失われていき、言葉も出なくなっていき、最後は「息ができない。殺さないでくれ」という言葉を発し、鼻血を出して動かなくなり、到着した救急車の担架に無反応な体が乗せられ、という本来ならば公共の電波やネットでは流されるべきではない映像が、視聴者にとてつもないショックを与えました。
 この「ハートレンチング」な事件に続く全米各地でのプロテストの広がり、そして平和的なプロテストの一方で一部暴動・略奪が起きていることはニュース報道でご存じと思います。メディアというのは常にセンセーショナルな部分ばかりをフォーカスしますので(現在の大統領/政府も同じ姿勢と言えます)、「プロテスト=暴動」とも取られがちです。確かに、あまりのショックと怒り・悲しみによって、特に地元を中心としたプロテスター達は過激になっていったこと、また、警備にあたる警官達とのやりとりやもみ合いの中で過剰に反応していったことは間違いありませんが、その基本姿勢としても、また実際のアクションにおいても、プロテスト自体は平和的または非暴力を前提としたものであると言えます。
 特にここ数日は、プロテストの行進の途中で通り過ぎる病院から医療従事者達が外に出てきて拍手とニーリング(膝立ち)で出迎えてくれ、プロテスターも医療従事者への感謝と賞賛として拍手や歓声で返す姿は、コロナと人種差別という二つの大きな問題を抱える市民の共通意識・認識と連帯を表す美しい光景であると言えます。
 実際に私自身も私の子供達もプロテストに参加していますが、発生した破壊・略奪行為やその跡形というのは、まるで別世界・別次元のように思えますし、明らかに“正”と“負”の“異なる2種類のプロテスト”が存在していると強く感じます。
 よって、“負のプロテスト”を許さないのが、私達自身も含め、プロテスター達にとっても非常に大切な点であり、“正のプロテスト”を拡大して、警察・司法・自治体・連邦(国家)に対して「ジャスティス(公正、正義)」を主張し続けることが真の目的・使命であると言えます。
 今回の事件によって、コロナから抜け出す「リオープン(再開)」があらゆるレベルで後退するのは間違いないと言えます。ですが、人間の生きる権利や尊厳すら踏みにじられ、「公正」という言葉も見えない状況では、「リオープン」は形ばかりで意味の無いものであると断言しても過言ではないと言えます。「経済」を立て直して「ウイルス」を駆逐するその前に、自分達自身の「意識」を立て直して「憎しみ・差別」を駆逐する必要があることを、フロイド氏の死は語っているように思えます。
 事件から一週間後の6月1日、フロイド氏の弟であるテレンス・フロイド氏は兄が殺された場所を訪れ、泣きながら祈りを捧げた後、集まった人達に向けて「別の方法」へのチェンジを訴え、「Peace on the left, Justice on the right(左に平和を、右に正義を)」と叫びました。憎しみ・対立と不正が平然と存在する今の世の中において、この言葉はとてつもなく重いと言えるでしょう。

 

トピック:アメリカ音楽界における過去と今回のプロテストについて

 

 今回のニュース・レターでは、ようやくコロナ後のリオープンに向けて動き始めたニューヨーク・シティの様子と、前回の続きとして、ストリーミング・ライヴなどの様々な試みを始め、音楽業界の新たな動きなどについてご紹介する予定でしたが、それらは上記の事件の衝撃で全て吹っ飛ばされ、一時的に麻痺してしまっているような感があります。
 この後、事態がどのように進んでいくのかはまだ予断を許しませんが、現状としてはまだ、白人警官達によるあのおぞましいリンチ殺人とその映像、そして全米各地での破壊行為とその傷跡に、人々は放心状態になっていると言っても過言ではないと思います。
 ちなみに、私の娘のアパート(ロウワー・イースト・サイド)周辺の飲食店などはほとんどが襲撃されてダメージを受け、私がオフィスとして間借りしているビル(ミッドタウン)の向かいにある大型家電店舗は完全に破壊されました。
 私自身は幸い暴動の現場に居合わすことはありませんでしたが、自宅周辺での破壊略奪行為の最中、叫び声や銃声・破壊破裂音、サイレンや空を飛び交うヘリコプターの音で明け方まで一睡もできなかったという娘の話には戦慄しました。
 暴徒に襲撃された翌日に破壊された跡を自分の目で見た時は、もちろん大きな衝撃を受けましたが、それは19年前、2001年9月11日の同時多発テロ直後の衝撃とは明らかに質の異なるものと言えました。それは、9/11のテロが外からの攻撃であったのに対し(例え原因・理由は内にあるとしても)、今回の暴動は全てが“自分達の社会や意識の中から生まれたもの”、または“自分達の社会の結末、または意識の結果”であると言うことができると思います。それだけに、今回の傷は極めて深く、衝撃度も大きいと言えます。

 ですが、その後様々な方面から沸き起こっているポジティヴな思考や方向性、実際のプロテストの行き先や目指すところなど、力強い主張や提言によって、楽観的すぎるかもしれませんが、人々の意識は前進し始めているようにも感じます。問題は、その結果として社会がどれだけ変わることができるか(政治は少なくとも今年11月の大統領選までは変わりません)、ということであると思います。

 そうした中で、音楽界における動きも今回は非常に活発と言えますし、これまでも今回のような黒人に対する白人警察の暴力・殺人事件に対しては、音楽界は敏感且つ積極的に反応してきました。

 1965年に起きたカリフォルニア州ワッツ(その後ロサンゼルス市に吸収合併)暴動と、それに呼応したスタックス・レコードによる大コンサート「ワッツタックス(Wattstax:ワッツとスタックスを組み合わせた造語)」は、今も語り継がれる大事件&歴史的大イベントでしたが、もう少し近いところでは、1992年に起きたロサンゼルス暴動が、音楽界の幅広い分野で強い反発が起きた最初の事件とも言われています。
 これは、ロドニー・キングという黒人男性が飲酒運転&スピード違反の現行犯で逮捕された際に、警官達(白人3人とヒスパニック系1人)に警棒などでメッタ打ちにされるという事件が起こり、起訴された警官達が無罪となったことをきっかけとして起きた暴動でした。
 被害もワッツ暴動を大きく上回り、死者60人以上、逮捕者1万人以上、破壊された建物1000以上、襲撃・略奪された店舗4000以上で、当時の故ブッシュ大統領(父)が約4000人の軍隊と約1000人の暴動鎮圧特別チームを出動させるという非常事態となりました。

 この時の音楽界の反応として、最も過激で話題になったのがアイスTのメタル・バンド、ボディ・カウントによる「コップ・キラー(警官殺し)」でしたし(当時、発売中止処分)、後にレイジ・アゲンスト・ザ・マシーンがロサンゼルス暴動を題材にしたアルバム「ザ・バトル・オブ・ロサンゼルス」を発表したことも良く知られています。
 ですが、そうした過激なリアクション以上に、多くのアーティスト達がプロテスト的な曲やアルバムを発表したことも注目されました。例えば、ラップ界では2パック、アイス・キューブ、ドクター・ドレ、レッドマンなど、ロック界ではブルース・スプリングスティーン、デヴィッド・ボウイ、エアロスミス、トム・ペティ、ビリー・アイドル、ベン・ハーパー、スレイヤー(アイスTとの共演)、ジャズ界でブランフォード・マーサリスなどが音楽によるプロテストを行いました。

 90年台はその後も白人警官による黒人殺傷事件が続きましたが、その極めつけとも言え、音楽界も強く反発したのが、1999年ニューヨークで発生したディアーロ事件です。
 これは当時、ニューヨーク市警の警官達が、銃も持っていないアフリカ系移民のアマドゥ・ディアーロという青年に向かって41発も集中発砲して殺害したという恐るべき事件で、この時もパブリック・エネミーやワイクリフ・ジョンを初めとする多くのラップ・アーティスト達がプロテストの曲を発表しましたが、最も話題となったのはブルース・スプリングスティーンが発表した「アメリカン・スキン(41発)」であったと言えます。
 この曲はニューヨーク市警の警官達の感情を逆なでし、警官達の組合がスプリングスティーンのコンサートをボイコット(具体的にはコンサートの警備をボイコット)するという強攻策に出て、両者の間と、市民と警察の間で緊張感が高まりました。
 ちなみにこの曲は、ジャクソン・ブラウンやメアリー・J.ブライジ(ケンドリック・ラマーとの共演版もあり)などにも歌い継がれています。

 2000年に入ってからは、特にこうした警官による黒人殺害事件は急激に増えていきました。
 大きく報道された事件に限っても、2005年ニューオーリンズ(犠牲者複数。以下カッコ内は犠牲者名)、2006年ニューヨーク(ショーン・ベル氏)、2009年カリフォルニア州オークランド(オスカー・グラント氏)、2011年カリフォルニア州フラートン(ケリー・トーマス氏)、2014年ニューヨーク(エリック・ガーナー氏)、2014年ミズーリ州ファーガソン(マイケル・ブラウン氏)、2015年サウス・カロライナ州チャールストン(ウォルター・スコット氏)、2015年ボルティモア(フレディ・グレイ氏)、2015年シカゴ(ラクアン・マクドナルド氏)、2016年ミネソタ州ファルコン・ハイツ(フィランド・カスティーユ氏)、2016年オクラホマ州タルサ(テレンス・クラッチャー氏)、2018年ピッツバーグ(アントウォン・ローズ2世氏)、2018年テキサス州アーリント(オシェイ・テリー氏)と続いていき、今年2月のジョージア州ブルンズウィック(アーモー・アーベリー氏。但しこちらは警官ではなく白人親子による殺害)と先月末のミネアポリス(ジョージ・フロイド氏)に至っているという、あまりにも痛ましい状況です。

 今回の事件に対しては、まだコロナ・ウイルスによる制限下にあることから、大々的なプロテストの新曲発表やライヴ、コンサートといった形はまだありません。プロテストはソーシャル・メディア上のコメントが中心となっているわけですが、その急先鋒の一人となっているのは意外にもテイラー・スウィフトであると言えます。
 スウィフトというアーティストは、そもそも政治には全く無関心なタイプと言えました。これまでLGBTQ差別や女性差別に対しては強い態度をもって発言を続けてきましたが、それが2018年の中間選挙時に突如、彼女が選挙権を持つ地元テネシー州の上院と下院における民主党候補者への支持と投票を表明して周囲を驚かせました。
 この支持・投票表明発言を行ったツイッターの反響は極めて大きく、スウィフトの表明によって、彼女のファン層である若者層による有権者登録が7万から15万ほど増えたとも言われています(但し、機密性が重視される選挙データゆえ、それを証明することはできません)。

 さらにスウィフトは、この国には白人であることの特権というものが存在することを認めた上で、現在の黒人運動としては最も勢力を持つBLM(ブラック・ライヴス・マター)の運動への支持を表明し、益々政治色も明確にしていき、昨年の夏頃からはトランプに対する批判をツイッターで展開し始めました(当然のことながらトランプは反ツイートしています)。
 そうした彼女の最近の動きからみれば、これは至って当然とも思えるのですが、今年起きた前述のジョージア州でのアーベリー氏の事件と今回のミネアポリスのフロイド氏に関する事件に関しては明確なプロテストと共に、それらに対するトランプの対応を厳しく非難し、ツイッターの「いいね」の最高獲得数も更新しているという状況です。

 スウィフトの姿勢は今回も特に目立っていますが、他の有名アーティスト達も次々とプロテストを表明し、例えばアリアナ・グランデやホールジー、マシーン・ガン・ケリー、トラヴィス・バーカー(Blink-182のドラマー)などは実際にプロテストに参加しているようです。

 そうした中で、今回はいわゆる音楽業界の中からプロテスト・キャンペーンが生まれました。「ブラックアウト・チューズデイ」と名付けられたもので、先日2日火曜日に行われたばかりでした。これは黒人コミュニティに対するリスペクトとサポートを目的として今回の事件にプロテストするもので、簡単に言えば6月2日の火曜日に音楽業界が業務休止を行ったボイコット運動です。

 このキャンペーンをローンチさせたのは、アトランティック・レコードで要職に就いているブリアナ・アギエマンとジャミーラ・トーマスという二人の黒人女性(前者は既に退社)で、ソーシャル・メディアを通した呼びかけに対して賛同者があっという間に増え、黒人系音楽企業や黒人がトップを務める企業や黒人アーティスト達はもちろんのころ、企業では音楽業界の旧3大企業であるワーナー、ソニー、ユニヴァーサルの3社全て(更にその傘下のレコード会社各社も)が賛同・参加し、スポティファイやアップルといった現在の巨大企業や、興行界のトップであるライヴ・ネイションを始め、音楽業界の主要なビッグネーム達が顔を揃えました。
 また、アーティスト達も即座に反応し、ローリング・ストーンズ、クインシー・ジョーンズ、ビヨンセ、レディ・ガガ、リアナ、ピンク、ケイティ・ペリー、テイラー・スウィフト、ビリー・エイリッシュ、ヨーコ・オノなどといったそうそうたるアーティスト達がサポートを表明しました。

 「音楽産業は数十億ドル規模の産業であり、主に黒人達のアートから利益を得ているのです。私達の使命は、黒人達の努力、闘争、成功から利益を得ている主要企業とそのパートナーを含む業界全体を支えることです。そのためには、透明で目に見える形で、裕福さが偏ってしまった黒人コミュニティを保護し、権利を守ることが、我々の義務であるのです」というのが、このキャンペーンのミッションとなっていますが、今も搾取され続け、いびつな富の分配が成されている現状を改善することが業界の義務である、と宣言している点は、これまで誰もが感じていても公に宣言しなかった(できなかった)ことをしっかりと捉えていると言えますし、驚くべき早さでこれだけの賛同が得られ、音楽業界を超えて更に広がりを見せている大きな理由であると言えます。

 但し、このキャンペーンに対しては早速批判もいくつか起こっています。それは人種というセンシティヴな部分によるところもありますが、「今はサイレント(休止)の時ではなくアクションの時だ」という更にアクティヴな意見もあるようです。
 とは言え、今はどんな形でもアクションを起こすべき時であると言えますし、このキャンペーンがアメリカの音楽業界内の差別と搾取・不正、そしてより活発な制作活動・業務を後押しすることになればと願うばかりです。

【STEP INFO】遠隔サービス強化について

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が延長となり、先の見えない日々が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 

ISDNによる遠隔録音・MAサービスを20年以上前から提供し,現在ではインターネットを利用しながら,そのシステムを日々強化しております。

スタジオにお越し頂かなくても、映像・音の確認が出来る遠隔のMAシステムとして、大変好評を得ております。

今回は、旬なお店を紹介するコーナー「SHOP IN AZABU」を変更して、この遠隔MAサービス『コッチ(Cocci)』について、参考動画を交えてご紹介させていただきます。

https://stepjapan.jp/company/remote/

クライアント様、代理店様、スタッフの皆様がわざわざスタジオにお越し頂かなくても、ナレーション・SE・音楽を確認しつつ、作業を進行出来ます。

ナレーターとも直接会話も可能ですので、ストレスなくディレクションを実現することができます。
(映像・音のクオリティーは、ご使用のインタネット回線や会議システムツール等によりばらつきがございます)

是非、担当者までお気軽にご相談くださいませ。

 

また、弊社が制作しているオリジナルPDCD(全15種)は、耳馴染みのある楽曲で、大変使いやすいとご好評を頂いております。

TV・Web・ラジオCM、どのような媒体の背景音楽としてもご使用頂くことが出来ます。

先月リリースをした最新盤の「Pure Natural Ensemble」は、ピアノと弦楽器の生録音で仕上げた、美しいアレンジとなっております。

今回ジャケットの画を担当していただいた画家、近藤康平さんのライブペイント映像を公開しましたので、是非合わせてご覧くださいませ。

 

まだまだ先行きの見えない不安な日々が続きますが、我々に出来ることを少しでも積み重ねてまいりたいと思います。

皆様におかれましても、ご自身の体調管理に十分ご留意いただき、一日でも早くこの新型コロナウイルス感染症が収まることを願っております。

(小垣)

【MUSIC】おかもとえみ

メディアコミュニケーション部の
ポジティブ担当、藤澤です。

今回は、私がずっと大好きなアーティスト
「おかもとえみ」さんについて熱く語らせていただきます。

元「THEラブ人間」のベースで、今は「フレンズ」のボーカルだと言えば、
ピンと来る方も多いのではないでしょうか。

バンドだけでなく、
ソロでの活動も積極的にされておりまして、

TSUBAME「GOOD NIGHT」ではchelmicoのRachelと、
DJ HASEBE「ROOM VACATION」ではラッパーの唾奇と、
他にもさかいゆうやRARKGOLFなど、
様々なアーティストたちとコラボしています。

とにかく声がかっこいい!
そして服装や髪型がおしゃれで可愛いので
真似をしている女子も沢山おります。

ちなみに、おかもとえみさん(と私)は
大人気恋愛リアリティーショー「テラスハウス」の大ファン。


BGMで色々な曲が流れるのですが、
ついに最新シリーズ「TOKYO 2019-2020」で「HIT NUMBER」が流れた時には、
おかもとえみさんも(私も)歓喜しました。笑

去年10月には、
およそ4年ぶりのソロアルバム「gappy」をリリース。

楽曲ごとにトラックメイカーやアレンジャーが起用され、
堀込泰行やillmore、mabanua、Kan Sanoなど、
豪華アーティストたちが参加しています。


こだわり抜かれたおしゃれなトラックと、
おかもとえみさんの力強くも心地良い歌声。
…たまりません…!


夜にベランダでお酒を飲みながら聴いたり、
夕方、川辺に寝転んで聴くのがおすすめです。笑

今年2月には、初のソロワンマンツアーが開催されました!
念願叶いまして、私も大阪公演へ。


1曲目の「POOL」のイントロですでに涙腺が緩んだのは、きっと私だけではないはず。

ベースの弾き語りという渋い演出もありました。

このライブに行った時期は、
「気になる方はマスクを着用してライブにお越しください」というアナウンスがされていた段階で、
まだ全国各地でライブが普通に開催されていました。

ライブに行けない、開催することすらできない日が続くなんて、誰が想像していたでしょうか。
普通のことを普通にできる日々が、一刻も早く戻ってくることを、心から願っています。
皆様、くれぐれもご自愛ください。

そして「おかもとえみ」さんの音楽、是非聴いてください!!

(藤澤)

【STEP INFO】15作目PDCD完成!

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

世界各地で猛威を振るっているウイルスで恐怖に脅える毎日…。
テクノロジーの発達と共に、ウイルスも賢くなっていくのですね。
一日も早く世界中の元気を取り戻せるよう、ひっそりと咲いている桜を見ながら祈るばかりです。

さて そんな中、弊社制作で通算15枚目となるPD楽曲CD『Pure Natural Ensemble』が完成しました!

※PD曲=著作権消滅曲



ラインアップは全
12曲。

2
分以内でいろいろな展開感があることを念頭におきながらアレンジしました。
録音はピアノは生録音、ストリングスはハンガリーのブダペストチームで録音。
ミックス・マスタリングは、迫力より生の質感を重視して仕上げました。

全曲ダイジェストをお聴きになりたい方はこちらでどうぞ!
      ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
https://youtu.be/WtMB7vQBcFY


ジャケットも素敵です!


今回イラストを書いていただいた 近藤康平さんのライブペインティング映像はこちら!
  ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
「青」https://youtu.be/h0zLqxaIjAY
「緑」https://youtu.be/MgD8JcBN4iE

初めてアルバムを聴いたインスピレーションで書いていただきました。


全ての楽曲は弊社が権利を管理しておりますので、テレビCMやWEBCMなどでロイヤリティフリー音源として使用可能です。

音楽使用の企画がございましたら是非ご活用ください!

まだCDがお手元に届いていない方がいらっしゃいましたら すぐに手配しますので
いつでもご連絡くださいませ。

それでは今月のメルマガ、スタートです!


(ハルキ)

【MUSIC】学園祭学園

メディアコミュニケーション部の佐々木です。

今回、僕が紹介するのは、
“圧倒的なライブ・ホスピタリティで
見た人の心をガッチリと掴む、サービス過剰ポップバンド”
「学園祭学園」です。

メンバー構成は…
・アコースティックギター、ボーカル「青木佑磨」さん
・パーカッション、コーラス「阿部草介」さん
・ベース「市川太一」さん
・ドラム「栗田優」さん
そして、サポートメンバーは
・エレキギター、コーラス、その他
「小松秀行」さん(from ブラボーカフェ)の5人組バンド。

サービス過剰ポップバンドというキャッチフレーズの通り、
・歌とおしゃべりでお客さんをおもてなし。
・「wants」という曲を演奏しているときだけですが写真撮影OK!
・客の送り出しBGMを生演奏でやってしまう。
などなど本当にサービス精神旺盛で、終始ライブが楽しいバンドです。

このバンド名を初めて聞いた時、
コミックバンドかな?と思ったんですが、
全然そんなことはなくて曲がまじめにかっこいい。

バンドの仲もよく、本当に楽しそうにライブをするので
見ているだけでこっちも楽しくなってしまいます。

そして、このバンドはすごくおしゃべりなバンド。
ライブの持ち時間が45分は欲しいと明言するくらいしゃべりますし、
シングルにライブのMCが収録されるほど話が面白い。

そんなバンド「学園祭学園」ですが、
今年の1月にアルバム「ユートピアだより」がリリースとなっています。
聞く人によって好きな曲が分かれるぐらいバラエティ豊かな1枚になっています。

アルバム「ユートピアだより」収録曲のMusic Videoも公開されていますので、ご覧ください。

「ユートピアを探して」

「リビング」

↑ボーカル、ギターの青木佑磨さんの初監督作でもあります。

Apple MusicやSpotifyなどのサブスプリクションサービスでも音源が配信されていますので、
ぜひ一度聴いてみてください。

(佐々木)

【Shop In Temma】スパイスカリーハルモニア

私がステップに入社して1年。やっと回ってきましたShop担当!

っていうのもですね、私のこの1年の口癖が、

「こんな美味しい●●、初めて食べた~~~~!」なのです。

まだまだ天満歴も浅いですが、この感動をお届けしていきますので

よろしくお願いいたします!!

 

さて、今回ご紹介するお店は「スパイスカリーハルモニア」さん♪

ステップ天満より徒歩1分以内の場所にあるスパイスカレーのお店です!

平日でも行列・売り切れてしまう日もあるほど人気な、カレー好きなら知る人ぞ知るお店!

有名なミュージシャンも結構来られているそうな・・・・・・(バッタリ会いたいぞ!)

メニューはこちら↓↓

私がいつも注文するのはこちらの2種あいがけ¥1000です。

★干エビと合い挽きのキーマカリー

★黒豚バラのポークビンダルー の2種類のカレーがかかっています。

ん~~~~!見てるだけで幸せです。食べる前にすでにテンションが上がってきます。

スパイシーなキーマカリーと甘酸っぱいポークビンダルー、2種の甘辛がなんとも癖になります。

3種の場合★麻婆キーマが加わります。これがまた、山椒がきいていてスッとするお味で美味しい!

 

ちょっと疲れたな~っていう日に食べると、なんだかパワーが出るのでおすすめです!

ステップ天満へお越しの際はぜひお立ち寄りください。

 

「スパイスカリーハルモニア」

【住所】大阪市北区天神橋4-2-7天満松栄会館106

【営業時間】

 月~金 12:00~15:00、18:00~22:00(売切れ次第終了)

 土日祝 12:00~16:00(売切れ次第終了)

【定休日】不定休。ツイッターにてご確認ください!

カウンターのお席が数席です。和気あいあいとできて落ち着きますよ♪

 

(いいだ)

【I Love NY】「月刊紐育音楽通信 March 2020」

(本記事は弊社のニューヨーク支社のSam Kawaより本場の情報をお届けしています)

Sam Kawa(サム・カワ) 1980年代より自分自身の音楽活動と共に、音楽教則ソフトの企画・制作、音楽アーティストのマネージメント、音楽&映像プロダクションの企画・制作並びにコーディネーション、音楽分野の連載コラムやインタビュー記事の執筆などに携わる。 2008年からはゴスペル教会のチャーチ・ミュージシャン(サックス)/音楽監督も務めると共に、メタル・ベーシストとしても活動中。 最も敬愛する音楽はJ.S.バッハ。ヴィーガンであり動物愛護運動活動家でもある。

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 ニューヨークに移り住んで30年以上。大停電と暴動とシリアル・キラー(77年)、戦争当事国としての開戦または戦争介入(91年湾岸、2001年アフガニスタン、2003年イラク)、テロ(1993年ワールド・トレード・センター爆破テロ、2001年9/11同時多発テロ)、ハリケーン・サンディーによる大被害(2012年)など、日本では起こりえないような様々な事件を経験してきたと思っていましたが、これほどまでに日々の生活が大きく変化する経験は初めてであると言えます。

 何しろ、マンハッタンに間借りしている自分のオフィスに行くこともできず、仕事仲間と会うこともできず、同じマンハッタンに住んでいる家族(子供達)とも会うことができず、ただひたすら自宅に引きこもり、身の回りでは徐々に感染者が増えていく一方で、娘も結果的に感染した友人と接触したため2週間の自宅隔離状態となり、私自身も感染するのは時間の問題という不安にさいなまれる、といった状況に陥っているのですから。

 それぞれが抱く、明日の収入、明日の生活、そして明日の我が身すらが闇の中にあるというこの危機感・不安感というのは、やはり置かれている状況によって異なるし、結局は当事者でないとわかりづらいものであると思いますが、今回のウイルスに関しては地域差というものが大きく、特に日米または日欧の認識・理解の格差は広がるばかりと感じます。

 日本では既にイベントが再開されたり、できる限り国や自治体による大規模な規制は行わない方向にあると聞きますし、ようやく延期となったオリンピックも、世界各地におけるウイルス蔓延の中で開催の意思や意欲が公表され続けていましたが、それらはアメリカ側から見れば信じられないことであると言えます。

 先日、ワシントン・ポスト紙は、まだオリンピック開催にこだわっている日本を“無責任“と批判する記事を掲載しました。これは日本の方々には極めて不愉快な論評であるとは思いますが、ニューヨークを始め、アメリカの一般的市民の感覚としては、正直な意見であったと思います。

 なにしろ、アメリカの感染者数は遂に中国、イタリアに続いて3番目となり、このままでは中国に迫る、または追い越すのは時間の問題と言われる。。。現在アメリカ全土の中で最大の感染者を抱えるニューヨーク州の感染者数は、ニューヨークに次いで第二位・第三位の感染者を抱えるカリフォルニア州やワシントン州(当初は感染者最多)の10倍以上となっている。。。東京都の半分ほどしか無いニューヨーク市の感染者は、既に日本全土の感染者を超え、死者も日本全国の倍以上となってしまっている。。。といった危機的状況が背景となっている部分は是非ともご理解をいただきたいと願うばかりです。

 それにしても、今回はテロ以上に目に見えないウイルスという“敵”と対峙しなければならないのですから、そのストレスや不安の大きさは計り知れません。またその反対に、目に見えないが故に現実を認識・理解できない人達、または逆に制限・禁止というストレスに満ちた現実に反駁する人達もアメリカには多いと言えます(例えば、テキサス州知事や、超保守的なキリスト教原理派など)。

 今回のウイルスで、分断されたアメリカが再び力強い絆を持つようになる、と主張するアメリカ人も多くいますが、それに関しては非常に懐疑的です。一時は敵対から強調路線へと変更するかに見えたトランプも、結局は相変わらずの排他主義とアメリカ至上主義に戻っていますし、国内のみならず、ある意味見せかけのグローバリズムの崩壊によって、国、地域、人種に関する排斥意識・差別意識は確実に以前より増していることを強く感じます(特にアジア人である自分にとっては)。

 それでも、ポジティヴな面をいくつか挙げるとするならば、みんな不健康な外食をしないようになり、車や飛行機などの利用や工場の稼働などが減って大気汚染が軽減され、自宅にとどまって自分たちの生活を見つめ直す機会になっているということでしょうか。そして何よりも、今まで以上に「時間」があり、「家族」が共にいるということ(もちろん別居・独立している家族は別ですが)。そのことを真っ先に感じ、我が家でこの状況を一番喜んでいるのは、日頃留守番ばかりであった愛犬であるようです。

 

トピック:襲い来るウイルスに対して音楽は無力なのか

 

 前述のテロや戦争、大災害の時も同様な印象を持ちましたが、今回ほど、音楽というものがあまりに無力であることを痛感したことはないと言えます。現在、ニューヨーク州では、市民の生活にとって重要(エッセンシャル)であるかどうかで、ビジネスのオープン/クローズが決められ、市民生活も厳しく規制されていますが、音楽はもちろん重要では無い(ノン・エッセンシャル)ビジネスとなりますし、その厳しい規制の中で動ける余地はほとんどありません。

 何しろ人が集まることを規制するわけですから、コンサートやライヴ・ハウスの運営は許されません。つまり、音楽ヴェニューのシャットダウンによって、ミュージシャンは完全にパフォーマンスの場を失っているというのが現状です。

 内輪の話で恐縮ですが、ドラマーである私の娘は最近、ある新人歌手のバンドに加入して、2月末からオープニング・アクト(前座)として有名アーティストの大型アリーナ・ツアーに参加し始めましたが、その矢先のこの騒動で、ツアーは3月後半から全て延期となりました。しかも、ツアー先の西海岸にいる間にカリフォルニア州で外出禁止令が出て、その後にニューヨーク州でも同様の法令が発令されて身動きが取れなくなってしまいました。飛行機はガラ空きですので、ニューヨークに帰ること自体は可能でしたが、何しろ航空会社(客室乗務員など)も空港(セキュリティ業務の空港従業員など)も感染者が続出しているので、飛行機で帰るのは感染のリスクが高すぎるということで、何と車で5日間かけてアメリカを横断してニューヨークに帰ってきました。しかも途中、アジア人であることで泊めてくれないホテルがあったり、車が故障してもやはり同様な理由で断られたりなど、散々な思いをしたようです。

 こんな話は今、ミュージシャン達の間ではあちこちで聞かれていますし(差別に関してはアジア人ならではですが)、今はショーの延期またはキャンセルと、感染の恐れという二重苦ならぬ二重の不運から逃れることは誰もができない状況です。

 一般的な興業の世界においては、所謂スケジュール変更や延期というのは可能です。特に今回の場合はアーティスト都合ではありませんし、結果的には全ての公演がずれていくという形になります。しかし、いつにずれ込むのかということに関してはまだ未定で全く確証も保証もありませんし、それまでは無収入状態が続くことになるわけです。また、延期というものにも限度がありますし、延期期間が長くなれば、その分間引き(つまり完全キャンセル)されるアーティスト達も増えていくことになります。

 音楽活動に対する制限はパフォーマンスの場だけではありません。人が集まることを規制する以上、レコーディングやリハーサルといったスタジオに集まっての活動も禁止されます。

 これは地方自治体によって多少異なりますが、現在はまだ10人以上の集まりを禁ずるところが多いので(ニューヨークなどは3人以上禁止ですが)、少人数であればまだ対応は可能な場合もあると言えますが、感染というセンシティヴな問題故、人数の問題だけではありません。なにしろ、ほとんどが外気換気が可能な窓などの無いスタジオという“密室”での作業となるわけですので、感染のリスクは極めて高くなります。

 実は先日、まだニューヨークで10人以上の集まりが禁止であった際に、エンジニアの自宅スタジオにて3人ほどでのプリ・プロダクションの話がありました。お互いによく知る間柄ですし、最初はまあ大丈夫だろうという軽い気持ちであったのですが、急激に感染が広がって深刻な状況となっていったため、一人は喘息持ちであることを理由に、もう一人は軽度ではありますが免疫システムに問題があるということを理由に、3人が集まってのプロダクションはやめようということになりました。

 ご存じのように今回のウイルスは新型の肺炎ですし、その死者の圧倒数が、呼吸器系機能の弱まっている老齢層と、既往症を持つ人達(つまり、合併症を起こして死に至る)となっています。そのため、人々は自分の持病や既往症に極めて敏感にならざるを得ませんし、安易な判断や過信は禁物となっています。

 こうした状況故、アーティスト/ミュージシャン達は益々神経質になっていき、実際に次々と活動面での行く手を阻まれているわけですが、彼らもただ手をこまねいて見ているわけではありません。今、多くのアーティスト/ミュージシャン達は、突然降ってわいた時間を使って、これまで以上に自分達の演奏スキルを向上させることや自分の音楽(曲や歌)を書くことにフォーカスすると共に、多忙な人ほど手をつけることが少なかったマーケッティングとソーシャル・メディアのスキルを磨くことに熱心になっているようです(そして、外出の多い彼らが中々見つけることのできなかった「家族との時間」も)。

 具体的には、アーティスト/ミュージシャン達はオンライン上で新しい音楽を発表し、演奏し始めています。それらはつまり、ライヴ・ストリーミングということで、これまでにも頻繁に行われてきたものではありますが、その比重と意味合いは全く変わってきたと言えます。

 これまでライヴ・ストリーミングに関しては、大がかりなイベント的な性格を持つ物以外は、どちらかというとマニアックなニーズに応えるようなものであったり、プライベートな内容のものであったり、インディーズ系など予算の無い場合が主流であったと言えますが、現在は発信する(できる)場所が基本的には自宅しかなくなっているため、自宅がスタジオであり、ライヴ・ハウスであり、大げさに言えばコンサート会場であり、全ての活動と発表の場の拠点となっているわけです。

 前回のニュース・レターをお読みの方は、今年のグラミー賞を制覇したと言えるビリー・アイリッシュに関する下りを思い出されるかもしれません。彼女の音楽パートナーとして、作編曲、レコーディング、プロデュースを手掛ける兄のフィニアス・オコネルとの音楽制作は、今回のグラミー賞受賞作品を始め、基本的には彼らの自室(寝室)を拠点としていました。つまり“宅録”という究極の低コスト・プライベート・プロダクションが彼らの基本であるわけです。

 自分のベッドルームでくつろぎながら、手頃な値段で手に入る機材を使って音楽制作を行い、しかもグラミーも制覇してしまったビリー・アイリッシュですが、そのパフォーマンスは相変わらず大勢の人の集まる音楽ヴェニューであり続けています。しかし今、その場所自体がシャットダウンされ、あらゆる場が剥奪されている状況において、音楽の発信場所、つまり現在の“音楽ヴェニュー”すらもが自宅・自室となっているわけです。

 これは非常時のやむおえぬ対応であるとは言え、音楽界における一つの“小革命”になり得ると思われます。

 もちろん、今のウイルス問題が収束すれば、音楽パフォーマンスの場は従来の音楽ヴェニュー中心へと戻っていくでしょうし、音楽産業としてはそうならねばなりません。しかし、インディーズ系を中心にほとんどの音楽活動がそのビジネス・モデルがほぼ独占的にライヴ/コンサート収入に基づいて構築されている状況と、特にメジャー系においてはしっかりとしたプラットフォームを構築することなく、安易でお手軽なチケット・リセール行為と販売サイトを公認したがために、あまりに不健全なチケット販売が主流となってしまっている状況、そしてそれらのシステムを基盤としている興行界に対して、今回の非常時対応による“小革命”がくさびを打ち込むような形になる可能性もあると期待しています。

 今回はあまりに厳しい状況故、その反動としてあまりにポジティヴというか楽観的な見方・話になってしまったかもしれません。実際に、Facebookなどを利用してライヴ・ストリーミングに取り組んでいるインディー系アーティストの収入はドネーション(寄付)頼みですので、ごく僅かです。ですが、そこには何の仲介もマージンも発生しませんし、これは極めて健全なソーシャル・メディアの利用法とも言えるかもしれません。

 また、人々は予期せず「時間」と「家族との時間」を得たわけですが、せっかく得た「時間」であっても何もすることが無いという人達は多いと言われます。必要最低限のショッピング以外は御法度で、バーやレストランでの飲食はできず、スポーツ自体も無くなり、映画も観に行けず、新しいテレビ番組すらも制作されないこの状況においては、自宅における娯楽(または癒やし)として、音楽がこれまで以上の比重を占める可能性が高まってきていることも事実です。

 毎度コントラヴァーシャルな発言で世を騒がせるマドンナは、今回のウイルスに関して「全ての人に分け隔て無く感染することで“平等”がもたらされている」という意見を述べて、またしても賛否両論を巻き起こしています。彼女は常に逆説的、または極端に誇張した物言いをする人ですから、その言葉を文面通りに捉えるのは危険ですが、

「私たちは皆同じ船に乗っている」という彼女の意見には賛同しますが、「(ウイルスが)全てを平等にする」という意見には、ウイルスに感染する確率に関しては確かに“平等”かもしれませんが、ウイルスそのものに対する認識・理解に関しては、平等どころかアジア人差別が起きているという点でも、彼女の意見には無理があると言えます。

 「ウイルスの恐ろしさが素晴らしさになる」というのも、これまた彼女ならではの極端な物言いですが、但しこれに関しては上記のライヴ・ストリーミングという取り組みが結果的に“素晴らしさ”をもたらしていると言うことは可能だと思います。

 今回起き始めている音楽表現や音楽制作(パフォーマンスでもレコーディングでも曲作りでも)の場の“解放”(つまり、ソーシャル・メディアの利点を生かしたコミュニケーションやライヴ・ストリーミング)は、音楽ヴェニューと自宅、スタジオと自宅、といった制作現場と自宅との距離感を縮めることに役立っているのは確かであると言えます。

 例えばストリーミングであれば、自閉症や何らかのハンディキャップや疾患を持った人でも、音楽ヴェニューに足を運ぶことなく、平等に音楽を楽しむことができます。具体的には、家に引きこもって孤立して出られない人に対して、音楽がよりストレートに語りかけることもできるわけです。

 また、曲を書くことや演奏すること、レコーディングすることなどが何らかの理由でうまくできない場合、ソーシャル・メディアを利用した共同作業という方法も可能です。

 つまり、ストリーミングまたはソーシャル・メディアそのものというのは、音楽表現や音楽制作においてインスピレーションを得るためのユニークなソース(源)を見つける良い機会/場となり得るわけで、これこそソーシャル・メディアのアーティスティックでクリエイティヴな活用方法と言えるのではないでしょうか。

 例えば、孤立した個人から別の孤立した個人へと繋がることもできるという点で、これまでとは異なる、また、これまで経験したことのない感情や状況を掘り起こす可能性もあると言えます。

 フリーランサーが労働力の大部分を占めている音楽ビジネスおいて、ウイルスという目の見えない敵に領土を侵された、この恐ろしいまでの不確実性に満ちた現状というのはあまりに過酷であると言えます。

 しかし、ビリー・アイリッシュではありませんが、今や音楽アーティストはいつでもどこからでも仕事ができるような状況となっています。そのための時間が与えられる結果を引き起こした今回のウイルスに対して感謝するなどという意見や考え方はもちろん不適切ですが、ウイルスによって引き起こされた生活の変化を可能な限り有効に使うということは可能なのではないでしょうか。

 苦境は人間を、そして音楽をも強くする。そう信じて私も微力ながら音楽の復活に力を注いでいきたいと思う今日この頃です。