2021年08月

【STEP INFO】東京オリンピック2020開幕!!

皆さん、オリンピック開幕しましたね!ワイドニュースで開催について賛否両論ありましたが始まってしまえばやっぱり開催されて良かったと思います!ここ最近、暗いニュースばかりでテレビを見る機会も減っていましたが、気が付けばソフトボール・柔道・競泳・サッカー…。オリンピックめっちゃ見てます!日本がメダルを取るとテレビ前でも自然と叫んでいますね~!(ヨッシャー!!)

惜しくもメダルを取れなかった選手の試合後のインタビューで、「とても楽しかったです。ここまで来れたことに感謝」と涙を流しながら答える姿を見て、楽しかったと言いつつも、涙を流す。本当なら溢れんばかりの悔しさを表現したいはずなのにまずは感謝の言葉。これこそプロであり、日の丸を背負っている責任だと改めて気づかされる一面でした。

まだまだ競技は続きます!皆さんはどの競技が楽しみでしょうか??
(私、個人的にはサッカー男子と陸上男子400mリレーがすごく気になっています…!)
めっちゃオリンピック見るやーん!!(2回目)

というわけでSTEPメルマガ8月号スタートです。
(イナガキ)

 

【Shop in Tenma】スパイスアンドカレー 黄金の風

今月ご紹介するのは、今年3月に天神橋3丁目にオープンした
本格スパイスカレーのお店、黄金の風です。

細い通路が入口なので少しわかりにくいかもしれませんが、
スパイスとカレーの看板が目印です。



店内はカフェのような落ち着いた空間で
カウンターが8席あり、4人掛けのテーブルが2台あります。
おひとりで来られる方も多い印象で、気軽に入店できるのも魅力だと思いました。


カレーのメニューは週替わりで
今回は「鰻と鶏そぼろのカレー」(写真左)と「スパイシービーフ」(右)を頂きました。

ライスはインド料理で使われるバスマティライスで本格プレートです。

スパイシーカレーは名の通りスパイス香る後味ピリ辛の絶品カレーでした。
鰻とカレーは珍しい組み合わせだなと思いましたが、キーマカレー風の鶏そぼろとマッチしていてとても美味しかったです。

その他プレートには、副菜とインド料理のダル、梨のフルーツソースが付いています。
カレー全種類食べたい!という方はプラス200円でもう一種類追加できますよ。


店員さんも気さくで優しいご夫婦で、接客もスパイスもこだわりを感じるカレー屋さんでした。

【営業時間】11:30~15:00(L.O14:30)

【定休日】日曜日、月曜日

【住所】大阪府大阪市北区天神橋3-3-18

(宮道)

【MUSIC】ADAM at、PHONO TONES

メディアコミュニケーション部 杉本です。

毎年この時期、新潟県苗場スキー場では
「FUJI ROCK FESTIVAL」が開催されています。
(ちなみに今年は8月20日(金)~ 22日(日)開催です)

私・杉本も毎年1日は参加していましたが…
去年は開催延期、今年は参加出来そうにもなく、
公式youtubeにアップされているライブ動画を見ながら、
脳内フジロックを楽しむことになりそうです。

フジロックに初参加したのは、2005年。
初参加ゆえに会場をどう巡ったらいいかも分からぬまま、
毎年参加している東京在住の友人について回り、
たどり着いたステージは「FIELD OF HEAVEN」。
そこで出会ったのは、フジロック初出演の「SPECIAL OTHERS」でした。

それまで「インストバンド」「ジャムバンド」に触れる機会が
なかった私は、歌詞のない旋律の向こうに見える世界観、
変調し、テンポアップしながら、高まりゆくグルーブ感に魅了され、
会場の雰囲気も相まって、得も言われぬ多幸感を覚えました。
…嗚呼、苗場が恋しい…。

そんな訳で、今回は来年のフジロックで是非ともライブが見たい、
インストバンドをご紹介します。

まずは「ADAM at」。
キーボーディスト、ADAM atを中心に静岡県浜松市のライヴハウスで活動する
インストゥルメンタル・セッション・バンド。
2019年のフジロックにも出演していますが、
何とこの年のライブベストアクト2位に選出されています。

この年のフジロックで、初めてライブを見たのですが。
ピアノを主軸に奏でられる力強い演奏、爆音パフォーマンス、
「詞がない」メロディが描きあげる美しい世界に、会場中から
大きな歓声と拍手が沸き起こっていたのを今も覚えています。

ちなみに「ADAM at」は今年6月にNEWアルバム『Daylight』をリリース。
ヘビメタ、パンク、ロック、ポップス、様々な音楽を包括して、
創り上げられる音世界にギュッと胸を掴まれます。

「詞がない」、というのは「ADAM at」がMCやトークで自己紹介をする際に
よく使うキャッチコピー(?)なのですが…。
「詞がない」からこそ、その旋律が描くイマジネーションは無限大。
日常のどんな風景にも優しく寄り添い、言葉は無くとも、
慌ただしい生活の中で見過ごしがちな「何か」を
そっとささやきかけてくれているように思います。

そしてもう1組ご紹介したいのは「PHONO TONES」

「PHONO TONES」は、ドラムが「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の伊地知潔さん、
ベースはDr.DOWNERの猪股ヨウスケさん、キーボードが飯塚純さん、
そしてペダルスティールギターが宮下広輔さんという特殊な編成で、
結成当初から話題の4人組。

先述の「ADAM at」とも親交があり、お互いのライブやレコーディングにも
参加している間柄のようで、「ADAM at」「PHONO TONES」も
今年活動スタート10周年の節目の年だそうです。

そもそもペダルスティールギターは、
カントリーやハワイアンなどで多く使用されている楽器らしいのですが。
ギターを水平に置き、指やスライドバーで弦を押さえ、
ピックで弾いて演奏する…
パッと見、ギターをキーボード台にのせて弾いているような、不思議な楽器。

「みょ~~ん」と伸びのある音が、重厚なロックサウンドと重なり合い、
軽やかにメロディを紡ぎあげていく心地良さ。
音源で聴くのも心地良いですが、このバンドの魅力がより映えるのは
やはり「ライブ」!

先月大阪で開催されたワンマンライブで初めて演奏を見たのですが。
繰り出されるリズムにのせて、変調と展開を繰り返しながら、
生み出されるグルーブ感は、まさにセッションバンドならでは。

こんな世情でなければ、メンバーソロの度に、
思わず歓声と拍手をあげていたことと思います。
(きっと他のお客さんも同じ心境だったはず。なので精一杯の拍手を送りました)

さて、「PHONO TONES」は先月デジタルシングル
「The sky’s the limit」をリリース。

ハッピーで、それでいてどこか切なさと刹那さを感じさせるメロディ、
青空の下、野外で聴いたら気持ちいいだろうな~と、
来年のフェスシーズンを早くもイメージしながら聴いています。

ユーモア溢れる映像と共に、ぜひミュージックビデオもお楽しみください。

■ADAM at:OFFICIAL HOME PAGE■
■PHONO TONES:OFFICIAL HOME PAGE■

(杉本)

【I Love NY】「月刊紐育音楽通信 August 2021」

※本記事は弊社のニューヨーク支社のSam Kawaより本場の情報をお届けしています
Sam Kawa(サム・カワ) 1980年代より自分自身の音楽活動と共に、音楽教則ソフトの企画・制作、音楽アーティストのマネージメント、音楽&映像プロダクションの企画・制作並びにコーディネーション、音楽分野の連載コラムやインタビュー記事の執筆などに携わる。 2008年からはゴスペル教会のチャーチ・ミュージシャン(サックス)/音楽監督も務めると共に、メタル・ベーシストとしても活動中。 最も敬愛する音楽はJ.S.バッハ。ヴィーガンであり動物愛護運動活動家でもある。

 

 スポーツは究極的には自分との闘いと言われます。一人の人間(またはグループ/チーム)が、国や栄誉のためではなく、自らの限界と対峙しながら闘い抜く姿は美しく、感動を呼び起こします。商業主義に陥り、政治に振り回されても、やはりアスレチックの世界の一つの頂点であるオリンピック・ゲームを観てしまう理由の一つは、そんなところにあるように感じます。

 舞踊一家に育った自分は、そんなオリンピックの中でも、やはりダンスの要素があるものが好きで、夏期は体操、冬期はフィギュア・スケートが一番楽しみな競技です。ただ、どちらの競技も選手の低年齢化・小型化とアクロバティックな技の応酬という方向が強まり、ダンスの要素は薄れるばかりという感は否めません。

 自分が初めて観たオリンピックは前回の東京オリンピック(1964年)でしたが、この時は女優並の容姿と優雅な演技で人気話題となったベラ・チャフラフスカ(旧チェコスロヴァキア)という選手がいて、自分も幼いながらすっかり魅了されたことを今でもよく覚えています。

 しかし、これは音楽でも同じことが言えますが、技つまりテクニックというのは、あるレベルを超えると、単なるテクニックを超越し、それだけでアートの領域に入っていくと感じます。史上最多のメダル獲得者であり、自他共に「GOAT(Greatest Of All Time=史上最高)と認めるシモーン・バイルスは正にこのレベルであると言えますし、その超人的なテクニックは常にオーラに満ち溢れ、更に人間的な魅力も加わり、彼女のパフォーマンスは、人間が“自らの体で生み出すアート”の世界に到達していると感じます。

 よって、今回のシモーンの競技棄権・欠場という“大事件”は、私には大坂なおみ以上のインパクトがありました。しかも、前回のリオ・オリンピック後に発覚したスポーツ界前代未聞の性的虐待事件に対しても、その被害者として実に力強く毅然とした態度を取り続け、虐待を受けた被害者の“生き残り”として唯一東京オリンピックに参加することになったシモーンです。そんな彼女に対する応援と信頼は、特にここアメリカでは絶大であったと言えますが、やはり彼女も一人の人間。勝手に超人扱いしていた反省・責任と共に、これもスポーツの宿命・ドラマの一つなのだということを改めて思い知らされました。

 しかし、嬉しいことにシモーンの後を受けたスーニー(スニーサ)・リーが新女王の座を獲得したことは、ある意味でシモーン以上の感動・希望と大きな意味があったと言えます。スーニーは体操個人総合においてアジア系アメリカ人としては初のオリンピック金メダルを獲得したわけですが、彼女自身はモン族(Hmong)系アメリカ人初のオリンピック選手です。

 このモン族(東南アジアのMon族とは別)というのはネイティヴ・チャイニーズとも言われる少数民族ですが、元々国家というものを持たない移動型の民族で、稲作をアジア全域に伝え(古代中国から日本に稲作を伝えたのは彼らであるという説もあります)、精霊信仰、食文化など日本との共通点も多いと言えます(日本人とはDNAが非常に似通っているそうです)。

 長年、少数民族として苦難の歴史を歩んできた彼らは、ベトナム戦争でアメリカ軍に協力して利用されたため、アメリカ敗戦後は各地の共産系国家や勢力によって弾圧・虐殺され、多数の難民がアメリカに移住することになりました。現在モン族系は中国、ベトナム、ラオスに次ぎ、アメリカ国内で人口約35万人いるとされていますが、アジア系アメリカ人と言うには特殊且つあまりに厳しい境遇であったため、アメリカにおける“アジア系の最底辺層”と指摘する人もいます。

 2008年にはクリント・イーストウッド監督・主演の「グラン・トリノ」という映画で取り上げられもしましたが、昨年5月に起きたジョージ・フロイド殺害事件で、主犯の白人警官デレク・ショーヴィンが黒人のフロイドを殺害するのを傍観していて起訴されたアジア系警官がモン族系であり、更にショーヴィン夫人(ショーヴィン逮捕直前に離婚)もモン族系であったことから、モン族系は事件後暴徒化した抗議デモの標的にもなり、破壊・略奪・放火の被害も受けるというあまりに気の毒且つ厳しい状況に立たされていました。

 そうした背景もあって、スーニーの金メダルというのは、アジア系初の快挙というよりも、モン族系の人達にとっては、アメリカにおける存在意義をアピールし、遂に自分達の未来が切り開かれたとも言える歴史的な大事件であったと言えます。

 ですが、スーニーはまだ18歳。今後モン族の将来、アジア系の未来を背負わされることにもなりかねず、逆にトランプ系の白人社会からはヘイトの標的にされる可能性も大です。既にスポーツ・エージェントやマスコミ、大企業の“餌食”となりつつある状況でもありますが、周囲に振り回されず、自分の心と体を充分にケアして、シモーンや大坂なおみのような悲劇を繰り返すことのないよう祈るばかりです。

 

 

 

トピック:“パンデミック後”のアメリカ音楽業界の動きについて(その1)

      ~インディ系はストリーミング時代に生き残れるか~

 

 アメリカは失業率は通常通りに戻り、雇用は記録的に拡大し、株価も史上空前、などとマスコミは報道し続け、コロナからの脱却と再開に成功した、というポジティヴというよりもあまりに楽観視しすぎる思考や判断が多くの人々の間に渦巻いています。

(さらに…)