【I Love NY】蘇るジョン・レノンのスピリット

(ここではSTEPのNYスタッフから届く、現地の最新音楽情報の一部をご紹介しています!)

皆さんは胸に「New York City」と書かれたTシャツを着て腕組みしているジョン・レノンの写真を覚えていらっしゃいますか?
ニューヨークを愛したジョン・レノン。ニューヨークで凶弾に倒れたジョン・レノン。我々ニューヨーカーは、「イマジン」の歌詞と共にジョンのことを決して忘れることはありません。

そのジョンのニューヨーク時代の回顧展が、ソーホーにあるRock & Roll Hall of Fame Annex NYCで開催されています。展示物は多くはないものの、どれも私達に何かを訴えかける力強いものばかり。例えば前述のニューヨークTシャツ、74年のエルトン・ジョンのマジソン・スクエア・ガーデンでのコンサートでジョンが プレイしたテレキャスター・ギター、「Nobody Told Me」、「Luck of the Irish」、「Whatever Gets You thru the Night」といった曲のジョンによる手書きの歌詞などの他、政治活動・社会活動を通して平和運動を推進していたジョンを物語るような遺品、例えば彼のグリーン・カード(永住権カード)とそれにまつわる様々な手紙(当事のニクソン政権が、いかにジョンの反戦運動を恐れていたかもわかります)なども初公開されています。
また各所にはジョンの音楽や映像を視聴できるコーナーがあり、じっと聞き入り、見つめ、涙を流している人が何人もいたのことも印象的でした。
そんな中で、最も衝撃的な展示物は、“射殺されたジョンの血染めの眼鏡”の写真ではないでしょうか(きれいにクリーンナップされた眼鏡そのものも展示されています)。
写真の上には「ジョンが1980年の12月8日に射殺されて以来、アメリカでは932,000人もの人々が中で殺されてきました」という言葉が…。いつまでも続くアメリカの銃社会と、いつまでもつづく発砲・殺人・乱射事件。ジョンのニューヨーク時代を見学した人々が、銃規制についても改めて考えるよう祈るばかりです。

尚、同ミュージアムには、ジョン・レノン展の他に、「ルーツ&インフルエンス」と題したギャラリー、ジミ・ヘンドリクス(彼のギターや衣装も展示)を始めとする「ギター・ヒーローズ」のギャラリー、NYパンク発祥の地として今や伝説のクラブとも言えるCBGBの店にあった品々も展示されている「ニューヨーク・ロックス」のギャラリー、ロック・スター達の楽器や衣装などでロックの歴史を振り返る「モーメンツ・トゥ・ムーブメンツ」のギャラリーが常設されており、その中にはブルース・スプリングスティーンの初めての車であった1957年のシボレーのコンバーチブルも展示されています。ニューヨークのロックの新名所に皆さんも是非足を運んでいただきたいと思います。

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