【After Word】11月

だんだんと、冬の足音が聞こえる季節になってきました。
気温が下がるのは辛いですが、これからの時期は空気も澄んで、
星空や遠くの山など、自然の風景がよりはっきりと見えてきます。

そんな少し遠出を楽しみたい11月は、紅葉がいい季節。
今年は例年並みの見ごろだということで、
関東地方、関西地方はこれから色鮮やかな景色を眺めることができます。

さて、紅葉を鑑賞することを「紅葉狩り」といいますが、
狩猟、ぶどう狩り、りんご狩り、きのこ狩りなど、
実際に「手に取る=狩る」こととは違い、見て楽しむだけなのに
なぜ「狩り」という言葉が使われているのでしょうか?

調べてみると、「狩り」には「花や草木を捜し求める」という意味があるそうなんです。
また、平安時代には、桜や紅葉などの美しい草木を遠出をして探し、
実際に手に取って匂いをかいだり、髪にさしたりして楽しんでいたそうで、
その鑑賞方法の名残で「狩り」だけが残り、
「花や草木を捜し求める」という意味となったという説がありました。

ただ、桜を鑑賞することは「花見」と言いますよね。
今では一般的には使われませんが、「桜狩り」という言葉もあるそうです。
寺や宮中に桜を植えて花を愛でる際に、歌を詠み、宴を催すことを
「花見」と称し、それが今でも定着していった結果、
「桜狩り」という言葉がほとんど聞かれなくなったのかもしれません。

温かい空気に包まれて、桜の下で花を眺めながら宴会はできますが、
紅葉の下では寒くてなかなかできません。

11月は温泉に浸かってあったまりながら、「紅葉狩り」を楽しむ時間が欲しくなります。

というわけで、次回は12月上旬の配信予定です。
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