【MUSIC】懐かしのゲームミュージックが今。
メディアプランニング部の江渕です。
昨年、2021年の大きなニュースの一つに
作曲家すぎやまこういちさんの死去がありました。
偉大な作曲家であることは知っていましたが、
この機会にいろいろと調べてみると、すぎやまこういちさんは
タイガースをはじめとするGSなどのポップスもたくさん手掛けていたんですね。
恥ずかしながら知らなかったです。
それにしても、東京オリンピック・パラリンピックや紅白歌合戦で流れた
ドラゴンクエストの序曲には興奮を覚えました。
もはやこの曲は日本人のDNAに刻まれているのかもしれないと思わされるほどでした。
悲しいニュースが駆け巡った昨年のゲーム音楽界ですが、おめでたい事もありました。
大ヒットゲーム、ポケットモンスター・シリーズが発売から25周年を迎えたんです。
このアニバーサリーに合わせて、1枚のアルバムがリリースされました。
『Pokémon 25:ザ・アルバム』。
このアルバムは世界的な人気を誇るポケモンにふさわしく
グローバルなプロジェクトで、ポスト・マローン、ケイティ・ペリー、メイベル、
ヴィンス・ステイプルズ、リル・ヨッティと錚々たる面々が参加しています。
日本からは藤井風の全曲をプロデュースするなど、
今や時の人となっているYaffleが制作し、
ゲストアーティストに京都出身のラッパーDaichi Yamamotoと
TempalayのメンバーでもあるシンガーAAAMYYYを迎えたコラボ楽曲
「Reconnect」が収録されています。
ポケモンファンの方はすぐに気が付くかと思いますが、
1作目、『ポケットモンスター 赤・緑』のオープニング音楽など
ゲーム内のサウンドがいくつかサンプリングされています。
「Mi Gente」などのヒットで知られるレゲトンシンガー、J. Balvinの曲は
PVもポケモン仕様、ピカチュウやリザードンが登場するだけでなく、
J. Balvin自身もサトシの衣装に身を包んでいます。
今時のゲームにはついていけないおじさんに嬉しいニュースがもう一つありました。
1989年発売、糸井重里さんが企画し、シナリオを書き、
全体をプロデュースした名作RPG、「Mother」のサントラが
ニュータイトルとしてリリースされたんです。
「Mother」の音楽はムーンライダーズの鈴木慶一さんが手掛けていたことから
鈴木さんの音楽生活50周年の記念として制作され、
新録音と新アレンジ、そして、全曲の歌唱を鈴木さん自身が担当しています。
8bitの単音もいいですが、立体的になった曲たちは
「Mother」の想い出を一層膨らませてくれるのではないでしょうか。
今月には「Mother 2」のリイシュー盤もリリースされているそうです。
「Mother」というと、昨年末、こんなニュースもありました。
「Mother 3」までしかなかったシリーズの続編、
「Mother 4」をファンがアンオフィシャルで発表するというのです。
ファンが非公式続編『MOTHER 4』を発表。浮かび上がる期待と疑念
記事にもありますが、これまでファンが作った続編が出ると
販売元の任天堂はゲームの公開停止を求めてきたそうです。
開発者サイドは「非公式プロジェクトで任天堂は無関係」と
強気の姿勢を見せていますが、どうなることやら。
「Mother、Mを取ったら他人です。」なんてCMが昔ありましたが、
そう簡単に事は進まないような気がします。
(江渕)
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