【I Love NY】月刊紐育音楽通信 March 2018

放たれた弾丸は1100発 以上。
いくら憲法において身を守るための武器の所有が認められていると言っても、
こんな大量の射撃が可能な兵器を民間人が所有できるというのはどういうことなのでしょう。

そのラスヴェガスの大量射殺事件から約4ヵ月半 後の今年のバレンタイン・デー。
フロリダの高校で起こった大量射殺事件で使用された武器は、
ラスヴェガスの時に使用されたものの一つであ るAR-15というれっきとした“戦争兵器”であり、
それを所持して虐殺を行っ たのは19歳でしかも精神的に問題のある少年でした。

こんなことが起こる国・許される国が世界において偉大な国家になり得るわけがありません。
しかし、相変わらずほとんどの政治家達は沈黙を守るどころか、“改善”にさえ抵抗しています。
共和党も民 主党も政治家達は皆、自分の地位・保身と票・資金(献金)にばかり目を向け、
この国の子供達の未来を真剣に考えようともしません。しかし、今回はついに子供達自身が動き始めました。
惨劇の起きた高校の生徒達を中心に、今アメリカ全国の高校では銃規制実現のためのムーブメントが起き始めています。
もうこんな状況はたくさんだ。大人達の都合で犠牲になるのは自分たちじゃないか。大人達は銃よりも子供達を愛すべきだと。

果たしてそれを大人たちが支援していくことができるでしょうか…。
そしてアメリカ最大のタブーの一つである「銃」を規制することができでしょうか…。
多少の規制は可能でしょう。しかし、止まることのない射殺 事件を防ぐためには、
アメリカの“銃神話”・“銃宗教”を崩さなければなりませんし、
そのためには、はっきり言えば国民の銃所持の権利を保護している憲法を改正するしか道はありません。
よって、結論としては非常に難しいでしょう。しかし、トランプを始め今の政治家達の時代はもうすぐ終わりますし、
彼らには未来はありません。未来は彼らのためにあるのではなく、未来は若者達のためにあるのです。
その若者達の意識が変り、 改革を求めている。アメリカは益々激動の時代に突入していきそうです。

 

トピック1:AIに 支配されるチケット販売

先日、ある超大物アーティストのチケット購入を試みました。
チケット発売日当日、既に自分のアカウントのあるチケット・サイトにログインし、
発売開始と同時に購入可能チケットが表示されるという仕組みになっていました。
いよいよ時間は秒読みに入り、緊張感が高まりました。3、2、1、0!となってコンピュータのモニターに表示されたのは、
「申し訳ありませんが、ご希望のチケットはございません」
‥これは一体どうしたことでしょう。発売開始後0.1秒以内にチケット完売?
悔しさというか怒りさえ込み上げてきましたが(笑)、
残念 ながら、これが現在の大物メジャー・アーティストのコンサート・チケット販売状況と言えます。

何故このようなことが起きるのか。
それは以前にも本稿でお 話したこともある「チケット転売」というこれまで不法行為であったことが、
一部の業者には公認され、しかもそのサービスを一般の個人も利用できるようになったということがあります。
言葉は悪いですが、“公認ダフ屋”と言ってもよい業者・業界が勢力を広げ、
しかもプロモーター側との癒着により、チケットを独占するに至っているわけです。
プロモーターと言えば聞えは良いですが、“興行”という言葉に約しますと、
その響きが懐かしい世代には“いかがわしさ”も感じられると思いますが、
実際にアメリカにおいて(またはアメリカこそ) “興行”を牛耳ってきたのはマフィアであるわけです
(この他にも、実は今でもマフィアに仕切られている業界というのはいろいろとあります)

もちろん、大物メジャー・アーティストのコンサート・チケットを買うのが困難であったのは今も昔も変わりませんし、
私も若い頃はどうしても行きたいコンサートのチケットを“非公認ダフ屋”(つまりマフィア系の組織)から購入したこともありました。
しかし、今は闇の部分・影の部分であったことが表面化し、“カタギの”人間や企業・組織(または、“カタギの”人間や企業・組織を装ったマフィア)が大手を振って公然とチケット買占めや転売を行える状況となってしまっていることが、昔とは違う状況と言えます。

更に昔と全く異なるのはテクノロジーです。
最近何かと話題 に上がるAI(アーティフィシャル・インテリジェンス)ですが、
チケット販売業界 でも既にAIの導入は盛んに行われています。
 AIと 言うとロボットなどを想像しがちですが、AIは進化したコンピュータ・プログラム またはソフトウェアと言い換えられますので、
別に人間型のロボットが導入されているわけではありません。

つまり、進化したコンピュータ・プログラムによって、発売後0.1秒以内に、
ほぼ全ての販売チケットを一斉に買い占めるシステムが可能になっており、その結果が先日の私の惨敗(?)にもなっているわけです。

私がまだ日本におりました中学生時代は、まだ「チケットぴあ」などもありませんでしたし、
チケット購入はコンサートの行われる会場か、プロモーターのオフィスか、
または東京ではヤマハや山野楽器といった一部のミュージック・ショップに限られていました。
チケットの前売り開始は基本的に週末でしたが時には平日で あることもあったので、
私は時には学校をさぼって、よく早朝や前の晩から徹夜でチケット購入者の列に並んでチケットを購入したものでしたが、
こんな前時代的な話は今や思い出話というよりも笑い話であると思います。
ですが、そういった“体力勝負”的なチケット購入であれば、まだ“勝ち目”もあったわけですが、
今やAIが相手となってしまっては、勝ち目など全く無くなってしまったと言えます。

さらにタチが悪いことに(?)、昔はチケット購入に失敗すれば、それは基本的には断念せざるを得なっかったのが、
現在は転売サイトが山ほどあるため、チケットが買えないということはないわけです。
但し、転売やオークションの場合は料金が通常よりも下がることはありませんから、
言ってみれば懐次第で常に“敗者復活“の機会が与えられていると言えます。

これは“ゲーム”としてはある意味おもしろいという部分もありますし実際に若者を中心に、
このシステムでの転売やオークション・チケットの購入を楽しんでいる層もいるようです。
つまり、転売やオークションの場合値段が上がりすぎると、買い手が敬遠することになります。
しかし売り手はできるだけ高い値段で売りたいわけですから、
最初はかなり高額の値を付けて転売することも多いのですが、 買い手の反応によっては途中で、
または公演日近くにはかなり料金を下げてくることも多いわけです。
この辺のネット上での売り手と買い手との“駆け引き”というのは正に一種のマネー・ゲームですので、これまでのチケット購入には無い“楽しさ”もあるというのは、ある意味で頷ける部分でもあります。

この転売サイトというのは、オフィスも従業員もいらない、ある意味で“ヴァーチャル・ワールド”と言えます。
当初は個人間の転売・オーク ションをメインにしていましたが、チケット自体は転売サイトが管理するのではなく、
最終的には売買される個人間で送受信されるシステムですので、
転売サイト側による支出というのは、コンピュータ・プログラム、つまりAIの 開発費・維持費がメインとなるわけです。
また、今やチケットはすっかりデータ送信によるプリントアウトのペラペラ・チケットとなっていますから
(もちろん、会場のボックスオフィスで購入したチケットは今も昔ながらのハード・コピー・チ ケットではありますが)、
転売サイトはチケットを所有しないどころか、単にデータのやりとりを中継しているというだけなわけです。
扱うチケットがデータとなるわけですから、どこの転売サイトに行っても同じチケットが転売されるという結果になりますし、
そのシステムは言ってみれば“物”としての商品の存在しないオークション・サイトのようなものです。
転売サイトの普及は、実際のコンサートにも大きな影響と言いますか、これまでにはなかったような変化や現象を引き起こしています。

 

まず、プロモーター・サイドによるチケット完売という公式アナウンスというのは、
チケットが全てファン達に購入されて売り切れたわけではなくなりました。
つまり、チケットが完売したとしても、それは単に転売サイトに買い占められている状態であるわけです。
その結果として、チケット販売サイトではチケットは売り切れているのに、実際にコンサートに行ったら空席が目立った、
という異常な現象も当初はよく起こっていました。最近は関係者への“バラ巻 き”や“叩き売り”などもあって、
チケット売り切れのコンサートに空席が目立つことは少なくなってきましたが、
それでも純粋なファンだけではない観衆が多く混じっていることは、別の異常な現象と言えます。

更に、異常な現象となっているのは、クレジット・カード会社による優先予約システムの導入です。
例えば通常のクレジット・カード所有者のための優先予約システムなどというのは対したアドバンテージもありませんが、
各クレジット・カードのゴ-ルド・カードやプラチナム・カード所有者を対象にした優先予約はかなり優遇・優先されたものと言えます。
今はどこもかしこも“VIP”や“優先・優遇”が決まり文句・売り文句のごとく横行していますが、
これも購買者の“足元”しか見ていない、儲けのみを追求したいびつなビジネス・スタイルであると言えます
(これもキャピタリズムと言えばそれまでですが…)。
高額所得者や企業を対象としたチケット販売戦略は、本当の ファン達にとってはほとんど意味が無く、
金持ちが喜ぶだけならまだしも、企業のエグゼクティヴ達や企業そのものによる“接待”に費やされるケースが圧倒的に増える結果となっているわけです。

以前は野球やフットボールなど、スポーツ観戦チケットにおいてはそうしたスタイルや現象・傾向が多く見られましたし、
特にここ数年、スタジアムなどが改装・改築される際には、
どこもこうした“VIP”や“優先・優遇”指向にしっかりと対応できる観客席の構造を取り入れる傾向にあります。
それが故に、フットボールを筆頭に、バスケットボールやアイス・ホッケー、
そして今では野球すらも庶民が観に行って楽しめるスポーツではなくなってしまっているという現状があるわけです。

そうした流れに続いて、音楽もここ最近は特に大物メジャー・アーティストのコンサートが、
そうした“社交的な”場として利用されており、ヴェニュー(会場)側でもVIP席はもちろんのこと、VIP専用の飲食販売スペースやラウンジ、クラブなどのスペースを取り入れるところが次々と増えています。
VIP席 自体は悪いことではないと思いますし、席にカテゴリーと料金差があるのは当然です。
また、出演アーティストと一緒に写真が撮れる、などと いった熱心なファン向けの特典付き高額VIPチケットは、
それを楽しみにするファンがいるわけですから、それはそれで良いとは思います。しかし、クレジット・カードでの差別化や、
企業向けの優遇販促など、本当に好きなファン達がチケットを買えないような、
ファンを軽視したチケット販売は益々エスカレートしていくことは、結果的にコンサートという娯楽、更には音楽文化をも壊しかねないと危惧されます。

【After Word】3月

季節も春めいてきましたね!
少しずつ暖かさを増していく日差しがとても嬉しい季節です。

・・花粉症の方にはつらい時期でもありますが、
花粉症には食物繊維や乳酸菌、発酵食品がとても良いそうです!

食物繊維や乳酸菌はなんとなく分かりますが発酵食品って?と思い調べてみると
納豆、ヨーグルトなどが手軽に取れる発酵食品の代表なんだそうです。

これらの食べ物は花粉の時期にかぎらず、ヘルシーで健康にもとてもよいので
「今年も花粉症が辛いな~」と感じている方は今からでもぜひ試してみると良いかもしれません!

最近通勤の途中の地下鉄の中吊り広告で見た海老蔵さんの宣伝している
「花粉を水にするマスク」というのがちょっと気になっています。

(大岡)

 

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【STEP INFO】謹賀新年 2018

新年あけましておめでとうございます!

今年もオンリーワンな音楽制作・MAで皆様のハートをイヌき「ワンダフル!」と言ってもらえる様にケンカでは無く、ケンケン諤々の議論にて技術向上し、先ケンの明にてワンランク上を目指します!
今年もケン康第一で1年お付き合いお願い申し上げます。

それではワクワクドッグドッグなメールマガジンスタートです。

【Shop in Tenma】鶏塩ラーメン Hippo

今回ご紹介するお店は南森町に構える「鶏塩ラーメン Hippo」で御座います。
大阪天満宮より徒歩3分、地下鉄南森町から徒歩7分のところにあり、
昨年の6月にオープンしたばかりの新しいお店です。
北堀江に本店があり、南森町店は4店舗目になります。

店内はカウンター席と4人掛けのテーブルが2つ御座います。
こちらのお店はデフォルトの鶏塩ラーメンを始め、
レモンラーメン、トマトラーメン、とうがらしラーメンが御座います。

今回はその中から2つのメニューを注文!

鶏塩ラーメン 750円
鶏と和風だしに加えオリーブオイルの香りが口に広がり、
あっさりテイスト。

トマトラーメン 800円
あっさりとしたスープに加え、トマトの甘味と酸味が加わり
相性抜群。女性におすすめ!

麺は中細ストレート麺。コシのある食感にスープとの絡みも良くおいしいです。
スープは鶏と魚介をベースに、オリーブオイルを使用しており、
味もあっさりしていて、新年会でお酒を飲んだ後、
〆のラーメンで一杯ひっかけるのも良し!

気になる方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

「鶏塩ラーメン Hippo」
住所:大阪市北区松ヶ枝町7-7
TEL:06-6881-3966
営業時間:11:30~14:00 / 17:30~22:15
定休日:無

(イナガキ)

【MUSIC】ましのみ

ラジオ班、杉本です。2018年もよろしくお願い致します。
2018年ライブはじめは、去年このメルマガ8月号でも紹介させていただいた、
バレーボウイズでした。
昨年11月には1stアルバム「バレーボウイズ」を全国流通でリリース。
HOLIDAY! RECORDS と共催のレコ発ツアー「ブルーハワイ」が大盛況で終了したばかり。
今後もぜひ注目していきたいところです。
インタビューも公開されていますので、ぜひご覧ください!→

さて、今回ご紹介するのは、女性シンガーソングライター「ましのみ」。


1997年2月12日生まれの20歳、大学3年生。(2018年1月現在)
現在、都内で精力的にキーボード弾き語りスタイルで活動中。
LINE LIVEや短い動画(<通称:ましらっぷ>や小芝居)の活動なども展開しています。

初めてライブを見たのは昨年10月。
ましらっぷでスタートし、弾き語りもあればハンドマイクでラップあり、
さらに小芝居…!?もあり…。ほんのりシュールさを感じさせつつ、
それを臆することなくやり抜くハートの強さ。
一見センシティブな美少女かと思いきや…ものすごく大物の予感がします。
それでいてちょっと照れてハニかんで挙動不審になるところに、
20歳の女の子らしい初々しさも見受けられ、キュンとしてしまいました(笑)



楽曲は、ポップでキュートでありながら、
そこに独特…というかちょっと毒をはらんだシニカルな歌詞が乗せられ、
一瞬ハッとするものの、メロディのキャッチ―さと合わさって、
クセになってしまう感じがたまりません。
個人的にはこの「ハッピーエンドが見えません」が好きで、
昨年の生放送収めで、ラストにかけようとしたのですが。
さすがにDJさんの表情がこわばった(ように見えた)ので、
エンディング前にしておきました(笑)



そんな「ましのみ」ですが、2月7日にメジャーデビューアルバム
「ぺっとぼとリテラシー」をリリース。
彼女がステージドリンクに2リットルのペットボトルの水を
使用するところに由来した造語ですが…
そうライブで2リットルの水を抱えてラッパ飲みしているのです。
そんなワイルドなギャップもたまりません(笑)

収録曲には配信限定でリリースされていた「プチョヘンザしちゃだめ」をはじめ、
今月から放送開始となっていTVアニメ「たくのみ。」のエンディングテーマの
「ストイックにデトックス」など、ボーナストラック1曲を含む全11曲。
ライブでもおなじみの曲も収録されており、今からリリースがとても待ち遠しいです。

3月11日(日)には東京渋谷WWW Xでワンマンライブがありますが…フリーライブも決定しています。
2月10日(土)タワーレコードNU茶屋町店(大阪)
2月11日(日)タワーレコード渋谷店(東京)

次世代のポップアイコンになる予感も秘めた
女子大生シンガーソングライター「ましのみ」ぜひご注目を!!
P.S.ちなみに気になった方はぜひTwitterで「#ましのみ」をつけて呟いてあげてください。
  頻繁に「エゴサーチ」をしているようなので、きっと喜びます。


(杉本)

♪ましのみOfficial HP⇒http://mashinomi.com/
♪ましのみOfficial Twitter⇒@mashinomi55 
♪ましのみLINE LIVE⇒https://live.line.me/channels/14775
♪ましのみOfficial YouTube⇒https://www.youtube.com/c/mashinomi

【I Love NY】月刊紐育音楽通信 January 2018

混乱と対立の2017年 が終わり、更なる混乱と対立が予想される2018年がやってきました。こんな時こそ、周囲に振り回されず、自分の進むべき道をしっかりと見極めて取り組んでいきたいものです。2018年が皆様にとって平和と祝福に満ちた良い年となりますよう祈っております。

 トピック:2017年 アメリカ音楽界の物故者を振り返る

年の初めから昨年の物故者の話というのは明るい話題ではありませんが、毎年一つの時代を築き、また時代を動かしてきた偉大なる才能が世を 去っていく中で、2017年というのは、最近の中でも特に印象的であり、時代の移り変わりと大いなる遺産を感じる年であったと言えます。ご存知のようにアメリカは今、政治的にも経済的にも社会的にも大きな変革の時期を迎えようとしており、世界の中におけるアメリカの位置付けも大きく変ろうとしています。そうした時代の動きに対して、音楽も敏感に反応し、連動しているというのは当然であると言えますし、これからの時代において、音楽がどのように変化していくのか、という点には興味が尽きないと言えます。そして、音楽は流行ではなくカルチャーであり、特に縦横のつながりが密接なアメリカにおいては、偉大なる才能が次々と世を去っていくことが、これからの音楽にどのような影響を与えていくのか、ということも重要な点であると思います。2017年のアメリカ音楽界における物故者のトップと言えば、やはりチャック・ベリーと ファッツ・ドミノにつきると言えます。何故ならこの二人は、ロックンロールの創始者として、アメリカ・ポピュラー音楽に計り知れない影響 を与えた“超級”の偉大なるアーティストであるからです。

ロックンロールという音楽自体が、R&Bのみならずブルース、ジャズ、ゴ スペルといったアメリカの黒人音楽すべてをルーツに持っているわけですが、その意味でこの二人はアメリカのルーツ系黒人音楽すべての架け橋となって、現代の主流となるアメリカのポピュラー音楽の基盤を作り上げた“父親達”である、と言えるわけです。よって、この二人が1986年から始まった「ロックンロールの殿堂」の第一回目殿 堂入り受賞者10人の中の2名 でもあったことは、まったくもって正しい選択・評価であったとも言えます。この10人というのは他に、ジェリー・リー・ルイス、リトル・リチャード、エヴァ リー・ブラザーズ、エルビス・プレスリー、バディ・ホリー、レイ・チャールズ、サム・クック、ジェイムズ・ブラウンが名を連ねるわけですが、チャック・ベリーとファッツ・ドミノの死去によって、現在存命なのはジェリー・リー・ルイス、リトル・リチャード、ドン・エヴァリー の3人のみとなりました。よって、世を去った7人の存在というのは、既にアメリカ・ポピュラー音楽の歴史における最初の1ページとして過去のものとなってはいますが、それでも現代のアメリ カ・ポピュラー音楽の全てが、彼等の存在無くしては語れないことは間違いありませんし。その死によって彼等の存在や音楽が、例えて言うならば全米で使用される教科書(アメリカにはそのようなものはありませんが)における最重 要トピックの一つとして、これまで以上にこれからの若い世代や音楽に影響を与えていくことも間違いないと言えます。

2016年は、プリンス、グレン・フライ、デヴィッド・ボウイ、レナード・コーエンといった超大物アーティストの死去に、多くのファンが悲しんだと言えますが、2017年 においてアメリカ全土に衝撃と悲しみを与えることになった、アメリカがこよなく愛した国民的ミュージシャン/アーティストと言えば、グレ ン・キャンベルとグレッグ・オールマンとトム・ペティの3人であると思います。これには異論もあるとは思いますし、特にグレン・キャンベルとトム・ペティは、白人以外のファンは極めて少なく、乱暴な言い方ではあります が、白人社会における国民的な音楽アイコンであったとも言えます。それでもアメリカ全体として見た場合、この2人の存在がとてつもなく大きかったことは間違いありません。グレン・キャンベルに関しては、以前このニュース・レターで最後のツアー(ニューヨーク公演)の様子や最後のアルバムのことなども紹介し ましたので重複は避けますが、非白人ながらカントリー音楽を聴いて育った私には正にヒーローと言える人でしたし、私が楽器を手にして音楽 を始めるきっかけとなったのもグレンでした。

なにしろ彼はカントリー界の大スターというだけでなく、かつてはビーチ・ボーイズのオリジナル・メンバーであり、超一流のスタジオ・ ミュージシャンでもあった人なので、彼の死去の知らせには、ある意味でファン以上に数多くのミュージシャンやアーティスト達、特にグレ ン・キャンベルとは親交の深かったアリス・クーパーを始めとするロック系アーティスト達から追悼の意が捧げられたことは印象的でした。彼は保守派の政治家達とも付き合いが深く、スタンスとしてはかなり右寄りの保守派でしたし、不倫やドラッグ問題で散々世間に叩かれ、波乱 万丈の人生を歩んだ人でもありますが、それでも最後はみんなに愛される”憎めない 人”であったと言えます。そのあまりにも早すぎた死去のニュースで、全米の様々なメディアは一色となったトム・ペティですが、彼はある意味でブルース・スプリング スティーンやニール・ヤングよりも幅広い世代に強い影響力を持つ”メッセージ・ ロッカー”であったと言えます。更に彼の場合は、自分のバンドであるザ・ハートブレイカーズと共にボブ・ディランのバック・バンドを務めたことや、ディランにジョージ・ ハリソンも加えたバンド(トラヴェリング・ウィルベリーズ)での活動も、その人気・評価を不動のものにすることにつながったと言えます。

彼には多数のヒット曲があり、中でも最大のヒット曲となった「フリー・フォーリン」は、全米のロック、ポップス系ラジオ局で最も頻繁に流れる曲の一つであると言えますが、彼の死後、こ の曲のオンエア頻度は更に上がり、一向に落ちる兆しは見えないように感じます。そんな二人に対して、グレッグ・オールマンはどこかこの二人を足したところもある、やはりアメリカの国民的ミュージシャン/アーティスト でした。彼の場合もドラッグの問題は大きく、またシェールと電撃結婚するなど、以前は本当にやんちゃな”お 騒がせ男”であったわけですが、歳を取ってからの彼は、アメリカが誇るギタリスト の一人、デュエイン・オールマン(「デュアン」とは発音しません)の弟として、これまたアメリカの国民的ロック・バンドであるオールマ ン・ブラザーズ・バンド(以下オールマンズ)を死の3年前まで率い、ロック界にとてつもないオーラを発してきました。トム・ペティのようなメッセージ色は希薄でしたが、歳を取ってもデュエインの弟的な“誰かが面倒を見てあげなければならない”ような雰囲気と、その南部コテコテの人柄はみんなに愛されていました。

実は私は以前、カーク・ウェストという長年のオールマンズのツアー・マネージャーに連れられて、オールマンズの地元であるジョージア州メ イコンのオールマンズ想い出の場所をいろいろと訪ねたことがありました。例えば、オールマンズの初期に彼等が共同生活をしていたビッグ・ハウスという家や、当時まだ金の無い彼等に食事をサービスしていたソウ ル・フード・レストラン(当時から店主であった黒人のルイーズおばさんにもお会いしました)など、いろいろなところに案内してもらえたことは、感動的でしたし、デュエインとベースのベリー・オクリーがオートバイ事故で亡くなった現場や、彼等のお墓参りには胸が締め付けられました。主にマッシュルームをドラッグとして常用していた彼等は、精神的にも不安定で、一つ屋根の下でメンバー間のいざこざも多かったそうです が、そんな中でグレッグの存在は、みんなの仲をつなぐ癒し(というか、みんなの弟分)のような存在であったという話には心が温まったもの でした。

オールマンズやグレッグのライヴは何度観たかわかりませんが、どこを取っても100% 彼の人柄そのもののような大きくて温かくてレイドバックしたパワフルな彼の音楽は、単にサザン・ロックという範疇には納まらず、正にアメ リカン・ロックの王道の一つであったと言えます。実は2017年は、オールマンズのもう一人のオリジナル・メンバーであったドラ マーのブッチ・トラックスもグレッグの死の4ヶ月前に亡くなっています。彼の甥は デュエインの再来とも言われ、エリック・クラプトンのバンドにも起用され、今やアメリカを代表する偉大なギタリストの一人として極めて評価の高いデレク・トラックスであるわけですが、ブッチの場合は拳銃で頭を打ち抜いての自殺であったことは本当に辛いニュースでした。

上記のデュエインとベリー・オークリーの死から立ち直って蘇り、長年活動を続けたオールマンズですが、グレッグとブッチを失った今、彼等 がオールマンズとして復帰する可能性はほとんどゼロとなってしまいました。そうした中で、ここ数年南部のみならず、アメリカの各地からサザン・テイストの強い若いロック・バンドが出てきていることは非常に興味深 いと言えますし、彼等の死は更にそうした動きを後押しすることにもなるであろうと思われます。その他に大物系としては、ブルース・ハープのジェイムズ・コットン、カントリー界の大スターでありながらソングライターとしても優れた才能を発揮したメル・ティリス、ジェイムズ・ブラウンのファンク・リズムを生み出したと言えるドラマーのクライド・スタブルフィールド(私は以前、彼 のドラム・ビデオをプロデュースさせていただきました)、
ロックにおけるストリングのアレンジと言えばこの人、と言えるポール・バックマスター(エルトン・ ジョン、デヴィッド・ボウイ、ローリング・ストーンズ、グレイトフル・デッド、ボンジョビ、ガンズ&ローゼズ他無数!)、ゴスペル・シン ガーながらジャズ・シンガーとしても女優としても名声を得たデラ・リース、セシル・テイラーやアルバート・アイラーのドラマーとして活躍し、リズムやビートよりもパルスを重視したドラミングで全く新しいジャズ・ドラムの世界を生み出したサニー・マレイ、A&Mやブルー・サムといった個性豊かなアーティストを抱えるレーベルからスタートし、ワーナーを経てユニヴァーサル・ジャズの重役となり、その間、バーバラ・ストライザンド、マイケル・フランクス、スタッフ、アル・ ジャロウ、ジョージ・ベンソン、ランディ・クロフォード、マイルス・デイヴィス、ナタリー・コール、アニタ・ベイカー他、多種多様でありながら実に個性的なアーティスト達の代表作を手がけた大プロデューサーのトミー・リピューマ、といった巨匠達も、単に一つの時代を生み出 したというだけでなく、恐らく今後これほどの個性的な才能は出てこないのでは、と思うほどの存在であったと言えます。

その一方で、弟のアンガス・ヤングほどの個性や注目度はありませんでしたが、常に強烈なリフを生み続け、アンガスとの鉄壁なギター・コン ビでAC/DCのもう一つの顔であったマルコム・ヤング、ミュージシャンの中の ミュージシャンによるバンドとして、様々なジャンルのミュージシャン達からリスペクトされているスティーリー・ダンのウォルター・ベッ カー、バンドの看板はボーカルのピーター・ウルフでしたが、バンド・リーダー&ギタリストとして、ブルース色の強いアメリカンなロックン ロールを聴かせてくれたJ・ガイルス・バンドのJ(ジェローム)・ガイルス、ギターの概念を完璧に塗り替え、イギリス人ながらアメリカ人 ギタリスト達にも強烈なインパクトを与え続けたアラン・ホールワーズなどは、一つの時代の終わりというには若すぎる死でしたし、以前にも お話したクリス・コーネルとチェスター・ベニントンの自殺は本当に衝撃的でした。

2017年はジャズ系も多くの偉大なアーティスト達を失いました。特にジェリ・アレン、ラリー・コリエル、ジョー・アバークロンビー、アル・ジャロウ、アーサー・ブライス、デイヴ・バレンティンといったあまりに個性的な才能達のあまりにも早すぎる死は本当に悔やまれます。まだまだ2017年のアメリカ音楽界における物故者は、重要な人や、個人的な思い 入れの強い人などもまだまだいますが、今回の故人追悼の最後として、音楽界における日米の架け橋となり、アメリカ音楽界では極めて高い評 価と尊敬を集めてきた、ローランドの創始者、梯(かけはし)郁太郎さんのことに触れさせていただきたいと思います。

アメリカにいる私などよりご存じの方は多いとは思いますし、改めてその偉業を紹介する必要は無いとは思いますが、梯さんはローランドやBOSSの創業者であり、MIDIの 生みの親でもあり、DTMの提唱者(「ミュージくん」や「ミュージ郎」といったDTMパッケージ)であった、日本が世界に誇る電子楽器・楽器関連機器・音楽インター フェース・音楽ソフトのパイオニアであった方です。バークリー音楽院からは名誉博士号を受け、音楽界の偉大な才能を称えるハリウッドのロックウォークにも殿堂入りして手形が残され、テクニ カル・グラミー賞では日本人として初の個人受賞もされています。梯さんが手がけた代表的な名器としては、「TR-808(“ヤオヤ”と呼ばれたド ラム・マシーン)」、「TB-303(ベース・シンセサイザー)、「Jupiter-8(アナログ・ポリフォニック・シンセ)」、「MC-8(デジタル・シーケンサーの元祖)」などがあり、アメリカの音楽界ではその名を知 らない人はいないとも言えます。

4月に亡くなった直後には、ニューヨーク・タイムスでも大きな追悼記事がフィーチャーさ れ、音楽誌はもちろんのこと、様々な一般メディアでもその死と偉業は大きく取り上げられました。モーグ・シンセサイザーのロバート・モー グ博士と同様、音楽電子機器に“命”を吹き込み、音楽のため、ミュージシャンのために尽くされた本当に偉大な方であったと思います。梯さんのご冥福を心からお祈りすると共に、梯さんに続くような型破りな才能が、また日本から登場することを待ち望みたいと思います。

 

【AfterWord】1月

2018年 第1回のメルマガは如何だったでしょうか。
2017年は、東京の音楽スタジオがリニューアル
大阪は、映像編集部門が加わり
新たなスタジオと新たなスタッフが増えました。
あらゆるご要望に応えられる準備が整ったと思います。
どのようなご相談でも結構です。
その際は、ステップを思い出していただきお問い合わせいただければと思います。

本年も株式会社ステップをよろしくお願い申し上げます。

(イトウ)

【STEP INFO】年末までフル稼働!

12月になりました。
冬が到来という事で、寒さも日が経つにつれ増し、
今年も一年が終わる時期となりました。

とはいえ、まだまだ年末まで、
スタジオはフル稼働しております!

細かな事まで弊社は丁寧な対応をしていきますので、
お気軽にいつでもお問い合わせくださいませ!

それでは、
ステップメールマガジン12月号スタートします!

(成瀬)

【Music】Jelly Rocket

ラジオ制作 大和です。
以前からアジア音楽に強い・・・というワケではないのですが、
数年前に「Desktop Error」というシューゲイザーバンドに出会ってから、
タイ・バンコクのインディーバンドシーンがとても気になっています。

♪ขอ / Desktop Error

バンコクではライブハウスが少なく、代わりにバーやカフェ、レストランなどで
毎日のようにクオリティの高いライブが行われているそうで、
SUMER SONIC 2013での来日など日本でも知る人の多い「Yellow Fang」、
先述したDesktop Errorのレーベルメイト「Two Million Thanks」

このMVが最高!!↓

優しい肌触りのポストロックバンド「Moving and Cut」。

いくつかの音楽サイトを調べるだけでも、気になるバンドにたくさん出会えます。
そんな中、特にお気に入りなのが、「Jelly Rocket」というバンドです。
まずは1曲。

♪How Long / Jelly Rocket



メンバーは、ボーカルPun、ギターMo、キーボードPakの女性3人で、
ドラム、ベースの男性2人をサポートに加えた編成で活動している
バンコクの注目バンド。
薄めのメイクにカジュアルな服装で親しみやすさも抜群。
すでに現地のキッズに大人気とのことです。

もともと世界進出を意識しているとのことで、英語の曲も多いのが特徴。
YouTubeにはUKのデュオ「Disclosure」のカバーもアップされています。


今年1月にリリースされた1stアルバム『Lucid Dream』がとにかく素晴らしく、
iTunesで即、アルバムごとダウンロード、

2017年一番聴いたアルバムかもしれません。
2016年に浜松で行われた「アジア・ミュージック・フェスティバル2016」で
1度日本に来ていますが、その後来日の情報なし。

現地ではCDの販売もあるそうなのですが、
日本のCDショップやAmazonでの流通もなく、
今の所、音源が手に入るのはデジタルのみとなっています。
(そもそもタイでは彼女たちに限らず、
日本以上にダウンロード文化が進んでいる模様)

ただ、本人たちは日本への思い入れも強いようで、

2016年の来日時の様子をMVにしていたり、
♪เก็บไว้ (Geb Wai) / Jelly Rocket 


先日はアルバムのLP盤を日本の工場でプレスしたりもしているので

(しかも帯はなぜか日本語)、
いつか再来日を・・・と期待している今日この頃です。

(大和)

Official Page : https://www.facebook.com/JELLYROCKET/
Album ‘Lucid Dream’ iTunes : https://itunes.apple.com/th/album/luc

【Shop In Azabu】中華料理 大宝

今回ご紹介する麻布十番のお店は「中華料理 大宝」でございます。

この佇まい。
龍はいるわ、暖簾はひっくり返っとるわと荒々しいです。
こちらの「大宝」さん、昭和33年創業の老舗も老舗の有名店。
意外にもこのメールマガジンで一度も紹介していなかったようです。


壁にびっしりと並ぶメニュー。人気のメニューはタンメンでございます。

わたくしも例に漏れず、ここのタンメンが大好きでございまして、
いつもお店に到着するまでは何か別のものを食べてみようかなと思いますが、
本日も席につくと口から出たのは「タンメン」。
実はここではタンメンしか食べたことがございません。


大宝の全てはこの空間から生み出されます。まるで宇宙のようです。

あの鍋蓋の上に漬物石のように置かれた麺を私が食べるのかしら、
なんて考えながら、また壁のメニューをぼんやり眺めていると、


たっぷりの野菜、黄金色のスープ。さあ食えと言わんばかりの姿で登場しました。

このタンメン、まずスープがかなりうまい。そしてとても塩辛い。
冷水機の要領で部活終わりよろしくガブガブ飲んだら完全にぶっ倒れますが、
レンゲで何度も掬って飲まずにいられないような絶妙なコショウ具合です。
しっかりと歯ごたえのある野菜と程よく茹でた麺に、このとんでもないスープがバッチリよく合います。
泡般若の誘惑に負けそうになりながらも、それをスープでごまかすようにして
文字通り一滴残らずいただきました。やっぱりうまい!

まだ行ったことがない方は是非行ってみてはいかがでしょうか。
有名人が訪れる同じ並びのラーメン屋もおいしいですが、こちらもかなりおすすめです!

【中華料理 大宝】
[住所] 東京都港区南麻布2-7-23
[TEL] 03-6459-4376
[営業時間]
ランチ  12:00頃〜14:00
ディナー 20:00頃〜22:00
[定休日] 土曜・日曜・祝日

(モリグチ)

【I Love NY】月刊紐育音楽通信 December 2017

今年もロックフェラー・センターのクリスマス・ツリーが点灯され、
各所でホリデイ・シーズンの装飾が施され、街はクリスマスに向けて、
華やかに鮮やかに彩り始めています。
 タイムズ・スクエアには、なんとナッシュビルから本場の
カントリー・ミュージックを体験できるシアター・レストランが登場しました。
ロックの街、ジャズの街、ヒップホップの街、サルサの街、ゴスペルの街と
様々な“顔”を持つニューヨークに、新たにアメリカが誇る伝統音楽の“顔”が加わりました。
 来年で60周 年を迎えるグラミー賞。1月28日 に行われる同賞の受賞式は、
なんと15年ぶりにニューヨークに戻ってマジソン・スクエア・ガーデンでの
開催となります(ホストはジェイムズ・コーデン)。
 有名無実の旧時代法と言われていたニューヨーク市の「キャバレー法」が
廃止となりました。これはキャバレー営業の許可無くしては、公共の場での
ダンス・パフォーマンスを禁止した法律ですが、有名 無実であったとは言え、
これでニューヨーク市内におけるダンス・パフォーマンスの場が拡大することは必至で、
様々なダンス・ムーブメント が活発化していくことが期待されています。
 10月 から11月末まで行われていたブルース・スプリングスティーンの
ブロードウェイ・ ショー(ソロ・パフォーマンス)は、好評につき来年2月頭まで
延長となり、更に先 日、来年6月末まで延長されるとの発表がありました。
マジソン・スクエア・ガーデ ンでのショーを続けるビリー・ジョエルと共に、
ニューヨークとニュージャージーを代表する両巨頭がマンハッタンの夜を熱くしています。
 相変わらず、というか益々対立と不安が強まるご時世ですが、ホリデイ・シーズン
くらいは明るい話題からニュース・レターをスタートしたいと思います。

トピック:アメリカ音楽界を根底から揺さぶるセクハラ騒動

 それにしても大変な状況となってきました。アメリカ中で吹き荒れるセクハラ
告発・糾弾は、トランプ批判や税制改革をも吹き飛ばしてしまっているような勢いで、
その嵐は映画界から始まり、政界、ス ポーツ界、放送業界、音楽界などに次々と
広がり続けており、「実は私も」という#MeeTooの ハッシュタグはアメリカを超えて
爆発的に全世界に広がり、巷では「今日は誰がセクハラった?(セクハラれた?)」が
毎日の挨拶代わりと なってきているほどです。

な にしろ、ビル・コスビー(コメディアン)、チャーリー・ローズや
マット・ロウアー(TVジャー ナリスト)、ケヴィン・スペイシー(俳優)などといった、
それぞれの分野でアメリカを代表する看板的なスター達が、お茶の間から完全に
消えてしまうわけです。アメリカの一般的な市民の反応としては、驚きなどという
レベルを通り越して、ショックで呆然としていると言っても過 言ではありません。

 映画プロデューサーのハーヴィー・ワインスタインやブラッ ド・ラトナーの
セクハラ・スキャンダルに関しては、しばらくトップ記事として紹介されているので、
ここでは詳しくは述べませんが、被害者として名乗りを上げた女優達の豪華な(?)
顔ぶれには誰もが驚かされています。しかも話はこれで終わることが無く、ハリウッドも
これをきっかけとして、彼等に続く加害者や被害者が後を絶ちません。 

 もちろん、こうした“魔女狩り”的な動きには老若男女を問わず様々な批判もあります。
特にエンタメ界では、力のある人間が野望を持つ(野望を持たない場合もあるでしょうが)
異性(同姓の場合もあ り)に近づいて“ある種の交換条件を求める”、またはその逆で、
野望を持つ人間が力のある異性(これも同姓の場合もあり)に近づいて“ある種の
交換条件を手に入れる”、という図式は今でも日常茶飯事です。その結果として栄光を
手に入れた人がいるとすれば、それはある種の目的意識や合意同意のもとでの行為の結果、
または一つの“成果・達成”であり、それを数年または数十年経って今更改めてセクハラとして
告発・糾弾するのはおかしいのではないか、という意見・論法が中心です。

 また、セクハラ自体はどこまでがセクハラと判断されるのか、という問題もあります。
例えば言葉や手が触れたという行為に関しては、その度合いはまちまちですし、
加害者と被害者の意識によってもその見解・理解は異なります。
 しかし、ハラスメントというのは、被害者がハラスメントで あると感じることから
話が始まりますし、被害者がハラスメントであると感じれば、それはやはりハラスメント
であるわけです。特に、それが 性的な要素のものである場合、加害者には
弁解の余地はありません。 

 この問題の大前提としては、理由はどうあれ「セクハラ行為 は許されない」
ということであり、この先セクハラ行為を強要または許容するような関係や風習、
そして社会は完全に消え去らなければならない、ということだと思います。
そのためには、加害者側においても、被害者側においても、性的なアプローチや
駆け引きというものを絶対悪と する認識が必要であると言えます。
 それは大前提なのですが、それでも今回のセクハラ告発・糾弾は、今の様々な業界、
特にエンタメ界においては、現在に至っている業界内の力関係やパワーの図式や
構造というものを根底から揺るがし、転覆させる可能性も持っています。

 巷のニュースではまだ音楽界のセクハラ・スキャンダルはそれほど大きくは
取り上げられていませんが、音楽界・音楽業界における今回の問題への不安・恐怖は、
ある意味でどの業界よりも大きいと言え ます。音楽界は、来るべき嵐(または大審判)を前に、
誰もが口を閉ざして恐れ慄いている、といったところではないでしょうか。
 何しろ、音楽界・音楽業界におけるこれまでの悪しき風習というのは、他の業界に
比べて圧倒的な数を誇るだけでなく、実に広範囲に渡っているため、一つ紐を解けば
とんでもない規模に広がる危険性を 孕んでいるわけです。しかし、そうした実情に対して、
その告発・糾弾の件数と度合いは、逆に圧倒的に少ないという状況にあるわけです。

 現在、音楽界においてはラッセル・シモンズとRケリーのセクハラ告発・糾弾が
最も話題となっており、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ のメンバー達の
セクハラ容疑やバックストリート・ボーイズのニック・カーターのレイプ容疑も
話題になっているという状況です。
 前々回の本稿でも少しお話しましたケシャの問題や、更に遡って2年ほど前に
セクハラ・スキャンダルを告白したジュエルなどはタイミングが前過ぎて、
今回の大騒動には繋がっていないと言えますが、前述の#MeeTooに自らの体験を語った
シェリル・クロウのツイートは多くのフォロワーや共感者を生んで、
ソーシャル・メディア・サイドからの大きな動きにもなっています。そうした動きは
アメリカ国内のみならず、例えばバブリーな音楽大国スウェーデンにおいても、
アーティストからオフィスで働く人まで、音楽業界内の約2000人の女性達が、
ソーシャル・メディアを通して様々な記名・匿名での告発を行うというアクションに
広がっているようです。

 音楽界では映画界などと少々異なり、現在のところ大物系よりもインディー系に
おいての告発・糾弾が目に付いていることも特徴的です。
 例えばロサンゼルスのプロデューサーであるガスランプ・キラーや、
インディ系ロック・バンドのリアル・エステート、またブルックリンの
インディ・レーベルであるキャプチャー・トラックなどが、立て続けにセクハラ告発・
糾弾のニュースに登場してきました。

 しかし、音楽界におけるスキャンダルはこうしたインディ系レベルのみでは
終わらないことは明らかです。何しろ、告発・糾弾される可能性のある“予備軍”は、
過去から現在に至る大手レコード会社の重役やプロデューサー達、そうしたレコード会社との
契約を取り付けるパブリシスト達、そして大物アーティスト達に至るまで無数に
存在するわけですから、例えばグラミー賞の栄誉に輝く大スターや、そうしたスター達を
生み出した大手レコード会社の超大物プロデューサーなど、 あっと驚く人達が今後
告発・糾弾されるという可能性は、誰も否定できません。次は誰が標的となるかは
全く予想もつかず、少しでも身に覚え のある人達は戦々恐々としているといったところです。

 ご存じのように、レコード・ディールを取り付けるがために これまで行われてきた
様々な事実が次々と明るみに出始めれば、音楽界が大揺れに揺れることは必死です。
極端な例で言えば、マライア・キャリーは元CBSレコードの社長であり元夫である
トミー・モトーラを告発するのか、 ダイアナ・ロスはモータウンの総帥であり
元愛人とも言われるベリー・ゴーディJrを 糾弾するのか、といったレベルの話に
まで広がるわけです。
 もちろん、成功した者同士はお互いの身を守るために、またスキャンダルによる
リスクを避けるために、そうした事実を明るみに出すことを避け、隠そうとしますし、
敢えてタブーを破ろうという人は少ないでしょう。しかし、ここまで起きてきている
告発・糾弾の数々の始まりや経緯を見ていると、どこから事実が明るみに出てくるかは
全く予想がつきません。

 そうした中で先日、かつては“セックス・シンボル”とも呼ばれた往年の名シンガー、
トム・ジョーンズが、今回映画界で起きているワインスタインを始めとするセクハラ行為は、
音楽界でも常に起きて いるし、ジョーンズ自身も初期の若い頃に数回被害を受けたことがあり、
「女性に対して行われていること(セクハラ行為)は男性に対しても 行われているんだよ」と
語っていたことは中々ショッキングでした。

 音楽界のセクハラ問題は、今後音楽業界内での告発だけにとどまらない可能性もあります。
例えばかつて「グルーピー」なるものが存在し、特にロックやポップス系の人気アーティストや
バンドの楽屋、 そして宿泊ホテルには、常にグルーピー達が集まっているのが見かけられた
ものでした。今は女性の意識や地位向上という点からも、またセキュリティ上の問題からも、
こうした女性達はほとんど見かけられなくなりましたが、かつてそういった若い女性達に
囲まれていたアーティス トやバンド達は、誰もが少なからず標的と成る
可能性も持っているわけです。

 音楽界においては、これまで犯罪まがいの事件や、犯罪事件そのもの、そして
悲惨な事故死や自殺などが常に話題となってきて、ハラスメント・レベルの行為は
あまり取り上げられること無く、また話題になることも少なかったと言えます。
 確かに、音楽界というのは、エンタメ系の中でも特に過激な要素や側面を
内包していると言えるわけですし、セクハラ行為に関してもある程度黙認または見逃したり
無視するような風潮もありました。し かしそれは決して許されることではなく、
いかなる犠牲を払っても、そうした行為は撤廃・一掃し、“セクシャル”ということに
関する人々の 意識を変えていかなければならないことは明らかです。
 アメリカはトランプの時代となり、また一つ大きな変革のための“踏み絵”を
突きつけられていると言えるでしょう。

【After Word】12月

さて今月も1ヵ月を切り忘年会シーズンとなりました。
仕事、プライベートを含め沢山の忘年会が
スケジュールを埋めている人も多いのではないでしょうか。

二日酔いとは無縁の生活を送りたいものですが
この月はそういうわけにはいかず…ということで
今月は二日酔対策になる身近な食べ物を紹介します。

☆枝豆

お通しなどで居酒屋に行けば必ず見かけるこの食べ物。
ビタミンCが含まれており悪酔いしにくくなると言われています。

またタンパク質が豊富なため二日酔いの主犯であるアセトアルデヒドが
増えにくくなる研究結果も出ています!

☆トマト

こちらも居酒屋ではお馴染みのメニューですね!
トマトに含まれるリコピンはアセドアルデヒドの活動を抑える働きがあります。
解毒作用、利尿作用がある成分も含まれている為効果が期待できます。

ブラッディ・マリーなどトマトを使ったカクテルが昔からありますが
これらは先人がトマトとお酒が組み合わさると酔いにくくなるからという事を知っていて開発した!…
なんて説もあったリするそうです。

さていかがだったでしょうか?
適度な飲酒で楽しい年の瀬をお過ごしください!

…今月号はいかがだったでしょうか?

少し早目のご挨拶となりますが来年もステップを
どうぞよろしくお願いいたします。


(鈴木)

お問い合わせ、配信停止希望はコチラ>>!!

【INFO】  STEPメールマガジン

11月に入り寒気が身にしみるようになりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
先月のメルマガでお知らせしましたステップの名刺リニューアルに引き続き ホームページも
ちょこっとリニューアルいたしましたのでお知らせです。

この夏から新しくステップのスタジオとなった谷町の編集・MAルームの写真と機材リストや
スタッフ紹介、ステップが音楽制作・キャスティング・録音をトータルプロデュースした作品紹介
など更新しておりますので是非ご覧ください!

URLはこちら → https://stepjapan.jp/

何かと忙しい師走が近づいてまいりますので、皆様くれぐれもご自愛くださいね。
それではメールマガジン11月号スタートです!!

【Music】King Gnu

ラジオ班の門脇です。
「THEイナズマ戦隊」「岡崎体育」などの番組を担当しています。
今回僕が紹介するのは4人組バンド「King Gnu」!!

<PROFILE>
東京藝術大学出身で独自の活動を展開するクリエイター常田大希が
2015年にSrv.Vinciという名前で活動を開始。
その後、メンバーチェンジを経て、常田大希(Gt.Vo.)、勢喜遊(Drs.Sampler)、
新井和輝(Ba.)、井口理(Vo.Key.)の4名体制へ。
2017年4月26日、バンド名をKing Gnuに改名し新たなスタートをきった。

僕も19歳のプロモータースタッフに教えてもらってこのバンドの存在を知ったのですが…
10月25日に1stアルバム『Tokyo Rendez-Vous』をリリースしています。

1曲目がタイトルトラックの『Tokyo Rendez-Vous』♪

ロック?HIP HOP?テクノ?どのジャンルに入れていいのか分かりませんが、
独特の空気感とグルーヴ、ビートがかっこいい!!

ただ個人的にはロック系が好きなので4曲目の『Vinyl』でしょうか~

聴いてみて「King Gnu」いかがですか??
ちなみにメンバーによるとサウンドを一言で言うと
「トーキョーニューミクスチャースタイル」だそうです。

メンバー全員が1992年生まれ、1stアルバム『Tokyo Rendez-Vous』だけでも
さまざまなサウンドスタイルが収録されているだけに、
彼らが今後どのように進化していくのか個人的に追いかけたいと思います。
ちなみにバンド名にあるGnu(ヌー)は
常田さんが愛する動物の「ヌー」からとったそうです。

「King Gnu」、ぜひチェックしてみてください!!
オフィシャルサイト http://kinggnu.jp/ (門脇)

【Shop in Tenma】櫻家伽哩本舗

今回ご紹介するお店は櫻家伽哩本舗さんです!

場所は天満駅から少し歩いたところの天神橋5丁目にあります。

オシャレなロゴなのです。

テレビでもご紹介されたことがあるらしく、ミシュラン2つ星のお店が監修されているそうです。

店内はカウンターだけかと思いきや、奥にはテーブル席が!広いですね。

サインもずらり。

私はビーフカレーを!一緒にいった、上司と同期はカツカレーを注文しました!

ビーフカレーはめちゃくちゃお肉がほろほろで、ルーも家で食べるものとは違った深みがありました…

福神漬けではなく、目の前にはこのような薬味が…

昆布・生姜・カレー風味たくあん!

どれも意外と合いますが、昆布がシンプルにおいしかったです!

ランチはサラダがついてくるので、お得ですよ~

 

お腹いっぱいになりました!

家とはまたちがった、ちょっと贅沢なカレーが食べたい!

そんなときはぜひこちらに~!

TEL06-6232-8853

住所:大阪府大阪市北区天神橋5-6-5

営業時間:11:0020:00(L.O)

定休日月曜(祝日の場合は翌平日)

 

 

【I Love NY】月刊紐育音楽通信 November 2017

次から次へと起こる天災と様々な犯罪事件。
アメリカはすっかりネガティヴ・ヴァイブに満たされるているように感じます。
世の中はどこを見ても嫌悪・憎悪と対立・分裂のニュースばかり。
「ラヴ」と「ピース」は「ヘイト」に押しつぶされそうになっています。

 

 カリフォルニアの山火事は報道以上に深刻なようです。
実際に、アメリカでは人気のナパ/ソノマのメジャー・ワイナリーも含め、
数多くのワイナリーが所によっては壊滅的な被害を受け、今年の収穫は終わっていたものの、
火事の後の煙による被害で、今年のワインは出荷できないワイナリーが続出するであろうとの話もあります。
更に来年の栽培・収穫が絶望的であるのはもちろんのこと、
2~3年またはそれ以上復興に時間が掛かるという説もあって、
カリフォルニア・ワインの状況は悲観的です。

 2017年 はフランス、イタリア、スペインといったヨーロッパの代表的なワイン産出国も
天候が悪く、不作の年と言われており、ワインの値段は高騰すると言われています。

 

 ラスヴェガスは先日の乱射事件後、観光客も戻って平常通りという報道ですが、
その傷はあまりに深い一方で銃規制は相変わらず絶望的で、
先日は全米ライフル協会の後押しで、州ごとに管理されている銃許可の範囲を取り払い、
人目に付かなければ他州どこにでも持ち運ぶことを可能にする法律が制定されるという話が出て、ニューヨークでは 猛反発が沸き起こっています。

 そんな中で、ラスヴェガスで襲撃されたカントリー・コンサートに出演していた
カントリー・ミュージシャンの一人が、銃規制を呼びかけるコメントを出して話題になりました。
カントリーに限らず、 アメリカでは全国ツアーを回る多くのメジャーなバンドは、
今でもツアー・バスを利用することが多いのですが、
このツアー・バスには当然セキュリティ・ガードも乗っていて、
セキュリティ・ガードのみならず、バスの車内には銃が搭載されていることは少なくありません。
しかし、 今回の乱射事件の場合は、セキュリティもバスに搭載していた銃も全く役に立たず、
単に逃げ惑って犠牲を許すだけの結果となってしまいました。
そうした状況を受けて、襲撃直前に出演していたこのカントリー・ミュージシャンは、
これまで銃規制反対派であったことを反省し、銃による暴力から身を守るために銃を持つことには意味も無く有効でも無い、と呼びかけたのです。
事件後に「カントリー・ミュージックのファンはほとんどが共和党支持者で
銃所持賛成派だから、今回の乱射事件の犠牲者に対しては同情の余地などは無い」などというトンデモ発言をしたCBSの重役が解雇されましたが、
確かに保守派・銃所持賛成派が主流と言えるカントリー・ミュージック・サイドからの
銃規制発言は、これまでとは違う流れを生み出す希望もあると言えます。

 

 

トピック:人気深夜トーク/バラエティTV番組に見るアメリカのショーマンシップ

 

 先日、招待を受けて久々にアメリカの人気TV番組の公開収録に観客として参加させてもらいました。
そんなわけで、今回はその話をトピックとしてご紹介したいと思います。

 今回観客として参加させてもらった番組は5シーズン目に入ったNBCの
「レイト・ナイト・ショー」で、司会はセス・マイヤーズです。
マイヤーズは今、アメリカのメジャー・ネットワークや独立系チャンネルで放映されている
様々な人気深夜トーク/バラエティ番組の中で、
CBSの「ザ・レイト・ショー」のスティーヴン・コルベアと共に、
トーク/バラエティヴ番組における反トランプ の急先鋒とも言える人気司会者で、
マイヤーズの前の時間帯に放映される「ザ・トゥナイト・ショー」の
ジミー・ファロンと共に同局土曜日の 超人気コメディ/バラエティ番組である
「サタデイ・ナイト・ライヴ」の出身でもあります。

 

 この深夜のトーク/バラエティ番組ですが、現在のメジャーな人気番組としては、
CBSのコルベアの「ザ・レイト・ショー」の後に放映される、
イギリス出身のコメディアン&アクターのジェームス・コーデンがホストの
「ザ・レイト・レイト・ショー」(番組内で、自ら運転する車の中にセレブを交えてカラオケで一緒に歌う「カー・プール・カラオケ」のコーナーが大人気)、そして後発ながら、
CBSとNBCに対抗してABCが2003年から起用しているジミー・キンメルの
「ジミー・キンメル・ライヴ!」、大手ネットワークではないTBSですが、
以前はNBCの「ザ・トゥナイト・ショー」や「レイト・ナイト・ショー」のホストを務めていた
コナン・ブライエンの「コナン」などが代表的です。

 

 さて、話は戻ってマイヤーズですが、彼はコメディアン&アクターのファロンと違って脚本家でもあるので、あまり破綻した所が無く、コメディアンというよりも、
どちらかというと折り目正しい司会者タイプですが、政治コメンテーターという側面もあって、
コルベアほど辛辣・強烈ではないものの、そのトランプ批判には中々鋭いものがあります。

 

 アメリカの深夜トーク/バラエティ番組というのは基本的に公開収録のスタイルを
取っていますが、生中継ではなく、同日放映前の録画となります。
例えばマイヤーズの「レイト・ナイト・ショー」は平日夜12時半過ぎからの放映となりますが、
録画は夜6時半から約1時間かけて行われることになります。

 私は同番組出演ミュージシャンの招待で行ったので、収録の始まる直前まで
バンドの楽屋にいましたが、音楽におけるレコーディングや、
CM・映画・テレビ・ビデオ作品の撮影などと違い、
全ては極めて短時間の中で分刻みで進んでいくので、全てが見事にオーガナイズされ、
バックステージのスタッフ達の動きも実にきびきびとしていて、側にいるだけでも心地よい緊張感を感じます。

 

 ご存知の方も多いと思いますが、NBCの収録スタジオというのは、
有名な巨大クリスマス・ツリーの目の前のロック・フェラー・プラザ・ビルの中にあり、
観光客向けにはスタジオ・ツアーもあり、屋上はトップ・オブ・ザ・ロックという展望台になっています。

 「レイト・ナイト・ショー」の収録はスタジオ8Gというスタジオで行われています。
収録スタジオはテレビで見ると広く感じますが、実は歴史的な古いビルということもあり、
このスタジオに限らずNBCの各スタジオというのは意外と小さいのです。

 私は随分と前にも別番組の公開録画に参加したことがありますし、
また私にとってはサックスの師匠でもある元タワー・オブ・パワーのメンバーで
「サタデー・ナイト・ライヴ」の音楽監督を長らく務めているレニー・ピケットにスタジオ内を
案内してもらったこともありますが、いつも思うのはNBCのスタジオというのは
劇場のバックステージのように狭く迷路のようで、更に歴史と風格を感じさせる独特の雰囲気があるということです。

 

 平日のトーク/バラエティ番組は当然毎日日替わりのプログラムで、
スタジオ現場のスケジュールは毎日猛スピードで進んでいきます。

 例えば今回の「レイト・ナイト・ショー」の場合は、スタッフ達は朝早くから
スタジオ入りしますが、マイヤーズは午後にスタジオ入りして番組内容の詳細に至るまでの
ミーティングを行い、全スタッフがスタジオに入ってテスト・ランを行うのは夕方4時です。

 約1時間のリハーサルの後、最終チェックとダメ出しをして本番が始まるのが6時半ですから、リハから本番スタートまでの2時間半の緊張間というのはご想像いただけるかと思います。

 リハーサル後、その日の観客がスタジオに入るわけですが、
その間マイヤーズは着替えとメイクアップをしつつ脚本の最終確認を行い、
ゲストのプロフィールを再読してその日のトピックを確認し、
脚本家との最終打ち合わせを行い、その日のゲスト達の楽屋を訪ねて打ち合わせをし、
本番5分前の6時25分には再びスタジオにやってきて観客達に挨拶をします。

 その前に番組のディレクターが観客達に様々な質問(どこから来たのか?海外から の参加者は?隣の彼女との関係は?結婚して何年?長年の結婚生活の秘訣は?などなど)を投げかけてジョークを交えながら笑いで場を盛り上げ、更に収録時の注意事項など様々な説明を行って簡単なリハーサル(拍手や笑い声)も行うのですが、それらが終わった直後にマイヤーズと直接対面して観客のボルテージも一気に上がり、盛り上がった状態で本番に突入するというわけです。

 

 放映時間はコマーシャルを含めて約1時間ですが、内容的には他の深夜トーク/バラエティ番組同様非常にシンプルです。
まずはマイヤーズによる様々な時事ネタ・コメント(ここで トランプ批判が炸裂します)があり、
2人のゲストとのトークが続き、最後はその日のミュージック・ゲストによる演奏という構成です。

 この日のゲストは、アメリカの人気テレビ番組「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」の
主役刑事の一人であるマリシュカ・ハージテイ(彼女はマリリン・モンローに続くセックス・シンボルと呼ばれた往年の女優ジェーン・マンスフィールドの娘)と、コメディからシリアスなドラマまで
幅広くこなし、映画版「スタートレック」への出演、そして最近ではテレビ版「エクソシスト」の
シーズン2の主演にも抜擢され、現在アメリカで最も人気のあるアジア系俳優の一人と言える
ジョン・ チョーという中々豪華な顔ぶれでした。

 

 最後のミュージック・ゲストは、今年リリースした2作目のアルバムがビルボードの
ブルース・チャートでトップに躍り出て、一躍注目の的となり始めている
白人女性ブルース・ミュージシャン、ZZワードでしたが、
彼女のバンドのセッティングのための待ち時間、何とマイヤーズは観客席にやってきて、
観客達からの質疑応答を受け始めたのには少々驚きました。

 ステージの進行を興味深く見つめる観客に対して、
単に待ち時間となっていたマイヤーズにとっては時間つぶしという意見もありますが、
例えそうであっても、マイヤーズとの直接のやりとりに観客達は大喜びし、
スタジオ内は一気に打ち解けた雰囲気になりました。

 更にお見事であったのは、観客からの最後の質問です。
観客の一人が「最近、世論調査で国民の46%が、メディアのニュースは偽造・でっち上げであると思っている、との結果が出ましたが、あなたはどう思いますか?」との質問を投げかけたのですが、
マイヤーズは、「世論調査の信憑性という問題はあるし、全国民の46%という数字が正確であるとは思わないけど、残念ながらそのように思っている人達はとても多いと思うよ。僕らメディア側の人間は、そうした誤解に対して一所懸命対応していかなければいけないね。僕もこれからもフェイク・ニュースを伝え続けて貢献するつもりだよ!」と
トランプのお決まりフレーズを逆手に取ったジョークをぶちかまして場内は大爆笑。
すかさずマイヤーズは「さあ、みんなでミュージック・ゲストを迎えよう!」と言って
ZZワードを紹介。観客の盛り上がりと歓声は最高潮となりました。

 マイヤーズの知性とユーモアと機転には本当に脱帽でしたが、
私はそこにアメリカのショー・ビジネス魂というかエンターテイナー魂、つまり、
そうした業界のプロとしての自信とプライドというものも感じました。

 

 ところでもう一つ、関心というか少々驚いたのは、
マイヤーズはモニターやカメラなどを使ったテレ・プロンプターを使わないという点です。
そうしたテクノロジーは一切使わず、スタッフがカメラの前に
手書きのキュー・カードを持ってマイヤーズに見せるのです。

 これにはマイヤーズへの質疑応答の時も観客から質問が出ました。
マイヤーズは苦笑いしながら、自分がオールド・スタイルであるということを認めつつ、
「でも、(モニターやカメラなどを使ったテレ・プロンプターは)万が一機械のトラブルなどが
あった場合には大変なことになるし、その意味でも人間同士が行うのが最も安心で安全で、
フレキシブルな対応ができるんだよ。 彼(キュー・カードを出すスタッフ)は僕がこのショーを始めたときからのナンバー・ワン・ガイなんだ」と言ってそのスタッフを紹介し、観客からの拍手喝采も受けていました。

 こうしたアナログな面も保ちつつ、マイヤーズのショーは観客と一体になって毎日のショーを生み出していくわけです。

 久々に、そして改めてアメリカのテレビマン達の意識の高さと機動力と底力を感じた人気テレビ・ショーの公開収録でした。

【AfterWord】11月

朝晩めっきり寒くなって参りましたね。

食欲の秋。秋の味覚いろいろありますが王様といえば「松茸」ですよね。

人工栽培ができないらしく自然に発生したものを収穫するしかないので

高価ですしさらに今年は天候不順で不作とのこと。

そこで今注目されているのが、椎茸菌と松茸菌を掛け合わせてできた新種のキノコ「松きのこ」

広島県の世羅きのこ園が作っていて見た目も、香りも松茸に似ていてるそうです。しかも金額もお手頃。

女優の「松たかこ」さんとは全く関係ないそうです(笑)。

きのこ好きの方は、これ食べてみたいですよね

でも今人気殺到中。手に入れるのは少し時間かかるかも。

ちなみにエノキタケは、日本における栽培キノコの生産量が一番のキノコだそうです。(エノキ)

【STEP INFO】名刺リニューアル!

こんにちは!

少し涼しい日も多くなり、秋が近づいてきたなぁ…と感じる日々ですが

いかがお過ごしでしょうか?

 

弊社は先日名刺をリニューアルしました!

元々横型でしたが、縦型に変更してデザインもスタイリッシュになりました。

デザインはお渡しした時のお楽しみとさせて頂きますので

打ち合わせ時や、スタジオご利用時に弊社担当までお声かけくださいませ!

新しい名刺でご挨拶させて頂きます!!

 

今後も新しい事に日々挑戦しつつ

スタッフ一丸となって頑張りますので

引き続きどうぞよろしくお願いいたします!!

それではステップメルマガ10月号スタートです~!!

(鈴木)

【Music】 モンスターエンジン西森・日記朗読ライブ

江渕です。初めてメルマガを担当させて頂きます。
僕はABCラジオでお笑い芸人の
モンスターエンジンさんと一緒に番組をさせていただいています。
そうです、「神々の遊び」や「ミスターメタリック」といった
コントでブレイクしたコンビです。

一応カテゴリーが「Music」ということで
懐かしの「鉄工所ラップ」はこちらからどうぞ。

そのモンスターエンジンのボケ、西森さんが
近年、ピンで少し変わったライブをしています。
「日記朗読ライブ」…
日記を毎日つけ、それを毎月1回ライブで読むだけのライブです。
独特の着眼点と文章で西森さんの日常が綴られています。

公式のInstagramに過去の分がいくつかアップされているので、
僕のお気に入りを…

もう一つ…

 

ライブの動画も公式チャンネルにあがっています。
お休み前にどうぞ。

これを見ると思うのが、

日常にはこんな面白い事があふれているのか?という事。
「事実はネタより奇なり」とでも言いましょうか。

もちろん、芸人さんですから世の中に対する見方が素人とは違いますし、
お笑いのフィルターがかかっています。
しかし、僕たちのありふれた日常にも確実に面白い事は起こっています。
それを見落とさない観察力。

ルーティーンワークに陥ると忘れがちですが、僕たちの仕事に必要なものです。
西森さんの日記を読むと気づかされます。

(江渕)

【Shop In Azabu】麻布 楸(ひさぎ)

本日は麻布の隠れ家的なレストラン、
楸(ひさぎ)をご紹介します。

大通り沿いにこんな看板がありまして、

「本物の黒い洋食カレー」とはなんだろう?
と興味を惹かれ、入ってみました。

お店は2Fで分かりやすく看板が置いてあります。
麻布十番駅改札口から、徒歩5分程(1番出口から徒歩1~2分)です。

階段を上っていくと品のあるドアがあり、
こちらが楸のお店にになります。

座席は8席と少なめですが、大きなテーブルがあり、
ローズ色のカーテンとシャンデリラも飾ってありまして、
とても雰囲気が良いです。

夜は牡蠣料理専門店という事で、ランチも
カレーと牡蠣が押しの様でした。

おすすめに乗って牡蠣入りカレーを注文してみます。

まずサラダを頂きました。
ドレッシングにビネガーがしっかり効いてて、
美味しかったです。

そしてカレー。
牡蠣入りは初めてでしたが、甘みが素晴らしい。
カレーはどちらかというと甘めで、欧風カレー的な
味わいです。独特のコクがありまして、
美味しかったです。
ちなみに大盛りも無料で可能です。

いかがでしたでしょうか?黒いカレーは美味しいと思いますし、
こだわりのある牡蠣が想像以上に質が高く、
夜もメニューのバリエーション多いのでおすすめです。

牡蠣とカレー好きの方は是非行ってみてくださいませ。

【麻布 楸(ひさぎ)】
[住所] 東京都港区麻布十番2-16-9 網代ビル2F
[TEL]03-3451-1654
[営業時間]11:30~14:00(L.O.13:40) 18:00~23:00(L.O.21:30)
[定休日] 日曜・祝日

(成瀬)