I Love NY

【I Love NY】夏のコンサート雑感

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日本は異常な猛暑と聞きますが、こちらニューヨークは7月前半は扱ったものの、そ
の後は比較的過ごしやすい夏となりました。
今年は例年よりもコンサートに多く足を運ぶことができました。有名無名、様々なジャンルのコンサートを観ましたが、中でも印象深かったのは、セントラル・パークのサマー・ステージという野外コンサートの一環の中で行われたゴスペル・グループ、クラーク・シスターズと、ニューヨーク郊外のジョーンズ・ビーチで行われたクロスビー、スティルス&ナッシュ(CSN)のステージでした。

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【I Love NY】CDは市場から消え去るのか

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今回の日本の某オーディオ雑誌の原稿で、私は「マンハッタンにはもう大型CDチェーン店は一件もない」という少々驚くべき事実から切り出しました。これはマンハッタンだけに限ったことではなく、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテン・アイランドを含めたニューヨーク市全域に広がっている事実であると言えます。郊外でも、一昔前までは大型ショッピング・モールには大型CDチェーン店が入っていたものでしたが、今ではそうした店舗を見つけることはほとんどできないという状態です。

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【I Love NY】1:マイケルの一周忌と更に評価が高まる彼の功績 2:女性シンガー達に影響を及ぼすレディ・ガガ旋風

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1:マイケルの一周忌と更に評価が高まる彼の功績

昨年の6月25日は今もまだ信じられない日でした。その時私は仕事中でしたが、娘が
「Michael Jackson dead…」とテキスト・メールを送ってきたときは冗談かと思いました。テレビのスイッチをひねると、なんとどこもマイケルの報道。それでも私はまだ信じられませんでした。そして一年経った今もまだ信じられません…。それは私だけでなく、私の周りの友人・知人、そして多くのアメリカ人にとっても同じことであると思います。

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【I Love NY】1:夏のフリー・コンサート&フェスティバル・シーズンがいよいよ開幕 2:クラシック界もNY対LA対決?

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1:夏のフリー・コンサート&フェスティバル・シーズンがいよいよ開幕
毎年この時期になるとこの話題になりますが、夏のフリー・コンサートやフェスティバルのスケジュールが発表されて、いよいよシーズンの到来となります。
最大規模のセントラル・パークの「サマーステージ」は、今では“シティ・パーク”の「サマーステージ」と拡大され、今年はなんと、マンハッタン、ブロンクス、クイーンズ、ブルックリン、スタテン・アイランドというニューヨーク市の5つの区の合計17箇所で同時多発的(この言葉はあまり良い雰囲気を与えませんが…)に行われます。

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【I Love NY】01.若いパンク世代を狙うブロードウェイ02.

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01:若いパンク世代を狙うブロードウェイ
ここ数年はイギリスからの輸入物やリバイバル物、そしてディズニー物やセレブなアクター&アクトレスを起用したスペシャル・プログラムばかりであったニューヨークのブロードウェイですが、先日4月20日からセント・ジェームズ・シアターで、なんとパンク系ロック・バンドのグリーン・デイを題材にした「アメリカン・イディオット」という作品がスタートしました。

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【I Love NY】YouTubeが生んだスーパースター

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日本では“圧倒的な歌唱力を持ったフツーのおばさん”スーザン・ボイルが
大きな話題を呼んでいたようですが、アメリカでは“圧倒的な歌唱力を持った
フツーの女の子”シャリース(Charice)が数年前から大きな話題を呼んでいます。

スーザン・ドイルとシャリースの共通点は、お互いに歌唱力と風貌に信じられない
ようなギャップがあるということ。
シャリースの場合は、フィリピン出身の小さな(身長150センチちょっと)女の子が、マライや・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオンばりに、
とてつもない声量(こちらでは“ジャイアント・ボイス”などとも呼ばれています)
類い希な表現力をもって見事に歌い上げるのですから、アメリカ人は皆ひっくり返って驚いています。

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【I LOVE NY】話題の「We Are The World」新バージョン

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アメリカでは様々な形のハイチ救済活動が進んでいますが、先日のバンクーバー冬
期オリンピックの開会式のテレビ放送で、以前から話題になっていた「We Are The
World」の新バージョンが、ハイチ救済を目的として披露されました。

レディ・ガガやテイラー・スウィフトを始め、「なぜあのアーティストがいないの
か?」という人選に対する疑問や不満は続出したようですが、こうしている今も死に行く人が増えているという危機的状況ゆえ、事は急を要します。何よりも一日も早い救援活動を進めることが先決ですから、可能な人が集まって迅速に進めることが大事です。

その点ではバラエティに富んだアーティストが揃ったと思いますし、途中でセレブなラッパー軍団(?)も登場するなど、今の時代らしい出来になったと思います。

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【I Love NY】第52回グラミー賞

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第52回グラミー賞授賞式のオープニング・パフォーマンスに華々しく登場し、派手なパフォーマンスを見せた後、エルトン・ジョンと見事なデュオを聞かせたレディ・ガガ。今、全米で最も話題の旬なアーティストであるだけに、今回のグラミー賞はガガが総なめという予想が広がっていましたが、果たしてその結果は?

正直言って個人的には最近のグラミー賞にはあまり関心はなくなっているのですが、それでも毎年テレビ中継を最後まで観てしまうのは、グラミーならではの豪華でスペシャルなパフォーマンスが観れるためと言えるでしょう。
グラミーのパフォーマンスの魅力・特徴は、思いもよらぬ共演が実現することと、普段CDやコンサートなどでは聴かれない他人の曲(主に昔の名曲)を歌うところにあるかと思います。

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【I Love NY】3D映像ブームは音楽業界にも影響を与えるか?

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映画「アヴァター」はもうご覧になりましたか?老若男女に至るまで、これほどまでに話題になっている映画というのは「スター・ウォーズ」以来かもしれません。それほどこの映画は、映画史上に残るマイルストーンの一つと言えると思います。
日本ではそれほど珍しいストーリーではないかもしれませんが、生物と自然の融合を善とし、それを破壊する人間を悪とするコンセプトやストーリー展開はアメリカでは非常に珍しい(というか超マイナー)と言えますし、それを人々が理解・感動・支持するというのは本当に素晴らしく画期的なことだとも言えます。少々大袈裟ではありますが、“アメリカは変わった”、“新しい時代の始まり”という声まで聞かれますし、少なくともブッシュの時代にはこのようなコンセプトの映画が登場することも、マスコミや観客からの高い評価や支持を受けることもなかったのですから。

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【I Love NY】2010年はアフリカン・カルチャーに注目

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今、ニューヨークのブロードウェイは、リバイバル物とディズニー作品とメイド・インUK作品、そしてハリウッド・スター達による芝居ばかりであると言えます。特にハリウッド・スター達による芝居は、ジュード・ロウの「ハムレット」、キャリー・フィッシャーの「Wishful Drinking」、ダニエル・クレイグとヒュー・ジャクソンの「A Steady Rain」、キャサリン・ジータ・ジョーンズの「A Little Night Music」、リーヴ・シュライバーとスカーレット・ヨハンソンの「橋からの眺め」などが立て続けに公開されており、来年はクリストファー・ウォーケンなども出演の予定です(とは言え、彼等の多くは舞台俳優出身ですが)。

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【I Love NY】アメリカでは評価が分かれるマイケル・ジャクソン

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世界同時公開となったマイケル・ジャクソンの「ディス・イズ・イット」はご覧になったでしょうか?
彼の追悼メモリアル式典で涙にくれてしまった私は、今回もまたしても涙・涙…。
最後は映画が終わっても感動と悲しみでしばらく席を立つことができませんでした。
個人的な感想は山ほどありますが、マイケルの生前、コンサート映画として予定されていたこの映画(マイケルは最後までこの映画の制作・公開に反対していたようですが)が、マイケルの不慮の事故によって、彼のパーソナルな面を知ることのできる貴重なドキュメントとなったことは、マイケルには申し訳ありませんが私には大きな喜びでした。

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【I Love NY】ニューヨークのCDメディア事情

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5月末よりブロードウェイが歩行者天国となったタイムズ・スクエアは、夏休みが終わっても相変わらずの混雑ぶり。
ニューヨークは短い秋が終わると様々なホリデイ・シーズンに突入していくので、これから益々大勢の人で賑わっていくことと思います。
そんなタイムズ・スクエアですが、ブロードウェイとセブンス・アベニューが交差する45丁目と46丁目の間の店舗の入り口が真っ黒く覆われており、道行く人の中には「これは一体なんだろう?」と覗き込む人もいます。

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【I Love NY】ありがとうレス・ポール

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アメリカでは先日エドワード・ケネディ上院議員が亡くなり、とても大きなニュースとなりました。ジョン(元大統領)とロバート(元司法長官)に続き、テディことエドワードが亡くなり、政界におけるケネディ家のパワーは文字通り終焉を迎えたと言えます。
エドワードは、ジョンやロバートほど表舞台には出ませんでしたが、民主党リベラル派の代表として信念の人、または政界のご意見番とも言われ、生涯現役で活躍し、多くの人に愛されました。オバマ大統領の選挙戦では、脳腫瘍の摘出手術直後にもかかわらず、ドクターストップも無視して民主党大会に応援に駆けつけ、拍手喝采を浴びました。

政界に続き、音楽界でもみんなに愛された生涯現役の伝説的人物が亡くなりました。
音楽が好きな方ならその名前を知らぬ人はいないと思われるレス・ポール氏です。
彼の場合はその音楽よりも彼が作り上げたギターが有名になりましたが、彼のギター・プレイ自体も非常にユニークで革新的なものでしたし、アナログ・ディレイやマルチ・トラック・レコーディングの元祖(彼が発明したのは8トラックのテープ・レコーダー)としても有名な人です。彼は94歳で亡くなるまで、マンハッタンのIridiumというジャズ・クラブ(Iridiumの前はFat Tuesdayというクラブ)で毎週月曜日に演奏し、晩年になって更に人気を高めていました。1月に行われた彼のバースデイ・ライヴには毎年様々なジャンルの大物ギタリスト達が集まり、他では見られない貴重な競演を繰り広げていました。
もともと彼は弾きまくるタイプのギタリストではありませんでしたが、自分のトリオではメンバー達にリラックスした自由なスペースを与え、自分はそれを楽しみながら、随所でいぶし銀のようなトリッキーで味わい深いプレイを披露していました。

私は彼がまだ88歳であった2003年の春にロング・インタビューをさせてもらいました。非常に陽気できさくな人でしたが、いつまでも好奇心旺盛な子供のようでファンキーな人と言った方が適切かもしれません。彼からは数多くのストーリーを聞かせてもらいましたが、その口ぶりは昔を思い出して懐かしむという感じではなく、「ワシは今も自分の道を歩き続けているんじゃ!」といった気概を感じました。
マネージャーである息子さんはおとなしい人で、父親の方が元気なやんちゃ坊主といった感じ。なにしろステージで演奏中、ファンがカメラを彼に向けたりすると、笑いながら中指を立てたりするのですから、とんでもないファンキー爺さんです(笑)。

またこれでアメリカ音楽界の伝説・至宝が一人亡くなられたのは残念でなりません。
なにしろ彼がポピュラー音楽界に残した業績は、あまりに大きかったわけですから。
皆さんは、レス・ポール・ギターやマルチ・トラック・レコーディングの無い音楽なんて想像できますか?彼がいなければ今のような音楽は無いと言っても過言ではないと思います。そんな思いを胸に、全てのミュージシャン達が彼に感謝していることは間違いないでしょう。やはりレスには「さようなら」ではなく「ありがとう」と言いたいと思います。

【I Love NY】ポール・マッカートニーの再侵略!?

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NYに来られてJFK空港に到着し、空港のあるクイーンズ区からマンハッタン区まで車で向かい、マンハッタンのビル群が目の前に近づいてくるとハイウェイの両側に巨大なビルボード(看板)が見に入ってきます。これらの中に、ポール・マッカートニーの巨大なビルボードが5枚立ち並びました。
7月17・18・21日の三日間、ニューヨーク・メッツの新スタジアム、シティ・フィールドで行われたコンサートのための広告です。

ビートルズ・ファンの方はよくご存じだと思いますが、ポールがビートルズのメンバーとしてアメリカで初のコンサートを行ったのが、ニューヨーク・メッツの旧スタジアムであったシェイ・スタジアム(ニューヨーク・メッツ設立のために奮闘したNYの著名弁護士シェイさんを記念して名付けられました。“シェア”とは発音しないのでご注意)でした。それは1965年8月15日のこと。
60年代半ばからアメリカで吹き荒れた”ブリティッシュ・インベージョン”最大のイベントと呼ばれ、5万5千人以上を集めたビートルズの北米ツアーのオープニング・コンサートです。実はこのコンサートは64年にオープンしたシェイ・スタジアムのコンサート会場としてのこけら落としであり、アメリカでは初のスタジアム・コンサートでもあったのです。

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【I Love NY】永遠のポップ・アイコン、マイケルよ安らかに…

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多人種・多宗教で貧富の差がとてつもない階層社会のアメリカ、特にニューヨークで一般的な物言いというのは意味がないのですが、それでもほとんどのアメリカ人は新型インフルエンザなど気にせず、北朝鮮の問題にも興味がない(北朝鮮がどこにあるのかも知らない)と言えますが、さすがに今回のイランの問題にはかなり騒いでいます。

しかし、そんなイラン問題さえも吹き飛ばしてしまったのが、稀代のポップ・アイコン、マイケル・ジャクソンの死でした。
テレビ、ラジオ、新聞などメディアは連日マイケル一色。彼の存在の大きさを改めて感じましたが、プレスリーなどと違い、彼には保守的な人達に嫌悪されるようなゴシップ、スキャンダルが多かったため、人々の反応も様々です。
まず今の10台の若い子達はマイケルのことなどほとんど知りません。知っていも“白人になった黒人”とか、“児童性的虐待の変態”くらいにしか理解しておらず、彼が偉大なポップ・スターであったことを今回の急死後の報道や特別番組で知った子供達も多いようです。

しかし、私のようにマイケルと同世代の人間や、昔からリアルタイムで彼の音楽を聴いてきた人達にとって、やはりマイケルは永遠のアイドル・スターと言えます(ハーレムなどでは、マイケルのTシャツを着たおばちゃん達なども良く見かけられます)。
また、マッチョ好きのアメリカでは珍しく、か弱くピースフルなイメージのマイケルは特に女性達から愛されたと思いますし、彼ほど多くの白人ファンを得た黒人(色は白くなっても)はいないと思います。また、物静かで恥ずかしがり屋の彼は、ジョン・レノンなどの行動派とは違った形ではありますが、実は立派なプロテスター/アクティビストでもあり、そのことについては度々賛否両論・論争の的にもなってきました。

私自身、小学生の頃はモータウンのポップスが大好きだったのでジャクソン5はよく聴きました(恐らくマイケルはあの頃が一番歌が上手かったかも)。
ビートルズには興味がなかったですが、「レット・イット・ビー」を全米ナンバー1から引き摺り下ろした「恋のABC」は大のお気に入り曲でしたし、
マイケルを大スターにしたソロ・アルバム「オフ・ザ・ウォール」は今でも私のフェイバリットの一枚です。本当にたくさんの人々がいろんな時代の
マイケルに思いを寄せてきたと思いますが、私は「オフ・ザ・ウォール」の中の美しく切ないジャジーなラブソング「アイ・キャント・ヘルプ・イット」
(作曲:スティーヴィー・ワンダー、プロデュース:クインシー・ジョーンズ)を久しぶりに聴き、自分の中でマイケルの音楽やスピリットが占めている部分の大きさを改めて感じ、涙がこみ上げてきました。心から彼の冥福を祈りたいと思います。

【I Love NY】蘇るジョン・レノンのスピリット

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皆さんは胸に「New York City」と書かれたTシャツを着て腕組みしているジョン・レノンの写真を覚えていらっしゃいますか?
ニューヨークを愛したジョン・レノン。ニューヨークで凶弾に倒れたジョン・レノン。我々ニューヨーカーは、「イマジン」の歌詞と共にジョンのことを決して忘れることはありません。

そのジョンのニューヨーク時代の回顧展が、ソーホーにあるRock & Roll Hall of Fame Annex NYCで開催されています。展示物は多くはないものの、どれも私達に何かを訴えかける力強いものばかり。例えば前述のニューヨークTシャツ、74年のエルトン・ジョンのマジソン・スクエア・ガーデンでのコンサートでジョンが プレイしたテレキャスター・ギター、「Nobody Told Me」、「Luck of the Irish」、「Whatever Gets You thru the Night」といった曲のジョンによる手書きの歌詞などの他、政治活動・社会活動を通して平和運動を推進していたジョンを物語るような遺品、例えば彼のグリーン・カード(永住権カード)とそれにまつわる様々な手紙(当事のニクソン政権が、いかにジョンの反戦運動を恐れていたかもわかります)なども初公開されています。
また各所にはジョンの音楽や映像を視聴できるコーナーがあり、じっと聞き入り、見つめ、涙を流している人が何人もいたのことも印象的でした。
そんな中で、最も衝撃的な展示物は、“射殺されたジョンの血染めの眼鏡”の写真ではないでしょうか(きれいにクリーンナップされた眼鏡そのものも展示されています)。
写真の上には「ジョンが1980年の12月8日に射殺されて以来、アメリカでは932,000人もの人々が中で殺されてきました」という言葉が…。いつまでも続くアメリカの銃社会と、いつまでもつづく発砲・殺人・乱射事件。ジョンのニューヨーク時代を見学した人々が、銃規制についても改めて考えるよう祈るばかりです。

尚、同ミュージアムには、ジョン・レノン展の他に、「ルーツ&インフルエンス」と題したギャラリー、ジミ・ヘンドリクス(彼のギターや衣装も展示)を始めとする「ギター・ヒーローズ」のギャラリー、NYパンク発祥の地として今や伝説のクラブとも言えるCBGBの店にあった品々も展示されている「ニューヨーク・ロックス」のギャラリー、ロック・スター達の楽器や衣装などでロックの歴史を振り返る「モーメンツ・トゥ・ムーブメンツ」のギャラリーが常設されており、その中にはブルース・スプリングスティーンの初めての車であった1957年のシボレーのコンバーチブルも展示されています。ニューヨークのロックの新名所に皆さんも是非足を運んでいただきたいと思います。

【I Love NY】“ポスト・ロック”系バンドが続々とNY来襲!

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中高年齢層に押され気味の音楽界ですが、もちろん若い世代にもがんばっている連中はたくさんいます。今月から来月にかけては、2000年代に入ってにわかに注目を集めていったと言える、いわゆるポスト・ロック系と呼ばれるバンドが立て続けにNYにやってきて話題になっています。
一般的にポスト・ロック系はギター中心のインスト系バンドが多いと思いますが、NYそしてアメリカではギター・バンドの人気はやはり根強いものがありますし、ポスト・ロック系の特徴の一つでもあるギターによるカオス的爆音でトランス状態に陥るというのもNY的で、人気のある理由と言えるかもしれません。

まずはフジロックにも出演して以来日本でも人気が高まっていると聞くスコットランドはグラスゴー出身のモグワイが、先月末ブルックリンで3日間ライヴを行いました。
ポスト・ロックの第一人者といわれる彼等のサウンドは、やはり相変わらず圧倒的な存在感とインパクトを誇っていました。
続いて今月NYにやってくるのが、日本のMONOです。マニアックでコアなファン層ではありますが、MONOはアメリカにおいて地道に、そして頻繁に活動を行ってきており、NYでもかなりの人気と評価を得ています。特に二人のギタリストYodaとTakaのプレイには普段辛口の批評ばかりするニューヨーカー達も度肝を抜かれています。
ちなみに、今回の10周年記念ライヴのチケットはソールドアウト状態だそうです。

そして今月末はシカゴ出身のトータスがブルックリンでライブを行います。かつてはシカゴ音響派とも呼ばれていた彼等は、ポスト・ロック世代としてはすでにベテランの領域にありますが、彼等は他のギター中心のポスト・ロック系とは一味も二味も違い、パーカションやキーボード、ビブラフォンなどを取り入れたサウンドはジャズ的であったりしてかなりユニークですし、その辺が別の理由でNYでも人気が高い点かもしれません。
そしてちょっと時間は空きますが、6月末にはテキサスはオースティン出身のエクスプロージョン・イン・ザ・スカイ(以後EITS)がセントラル・パークのサマーステージに登場します。私は4年ほど前に彼らがNYのバワリー・ボール・ルームで3日間の公演を行ったときに初めてライヴ・パフォーマンスを目にしましたが、あのときのまさにエクスプロージョン(爆発)といったようなすさまじい轟音とぶっ飛び具合は忘れられません。
演奏後楽屋を訪ねた時の彼等との会話も興味深く、それ以後私はすっかり彼等のファンにもなってしまいました。今度のNYライヴで彼等の人気・評価がいっそう高まることは間違いないと思います。

さて、ここまで“ポスト・ロック”というメディアがよく使う呼び名を私も使ってきましたが、今回紹介した4つのバンドのいずれも、自分達の音楽を“ポスト・ロック”と呼ばれることを嫌っています。特にEITSなどはポスト・ロックという言葉すらも否定しています。「“ポスト・ロック”なんてロックが終わった後の音楽みたいでおかしな言葉だよね」とEITSのメンバーの一人が笑って言っていたのを思い出します。確かにロックは今も生きているわけですから。そもそもポスト・ロック系(おっと、また使ってしまいました…)のバンドの音楽は大概、キャッチーな歌詞やポップなメロディを排し、ラジオのオンエアやITUNESでの楽曲販売を無視した長尺物が多いとも言えます。
言ってみれば、彼等は今の音楽ビジネス・音楽産業に媚びることのない反逆児たちと
言うこともできると思います。そんなところが、いわゆるポスト・ロックが音楽的に関連性が強いと言われる、サイケやプログレといったかつてのロックの反逆児達に通じるところも感じてしまうのです(最後までジャンル用語のオンパレードになってしまいました…苦笑)。

【I Love NY】ブロードウェイの名作が続々とリバイバル

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不況のあおりで客足が弱まっていると言われるニューヨークのブロードウェイ。
しかし、今年は強力なリバイバル作品が公開されることで大きな話題を集めています。
まずは映画でもおなじみの「ウェスト・サイド・ストーリー」。
50年代のニューヨークはウェスト・サイド(正確にはミッドタウン・ウェストとアッパーウェストの境周辺で、現在はリンカーン・センターのあるエリアから西側)が舞台で、初演の57年からニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督となったレナード・バーンスタインが作曲、ニューヨーク出身で後にニューヨーク・シティ・バレエのバレエ・マスターとなったジェローム・ロビンスが演出・振り付け。近年はロンドン発でニューヨークに輸入されるミュージカルが多い中、これは紛れもなくニューヨークずくめの”メイド・イン・ニューヨーク”ミュージカルです(ちなみにバースタインはニューヨーク出身と思われていますが、実はマサチューセッツ州の出身です)。その後、映画に受け継がれるような形でブロードウェイでのショーは61年に終わりましたが、80年に再びリバイバル公演を行っています。今回はそれから28年を経てのブロードウェイ・リバイバルとなるわけです。

もう一つのリバイバル作品は、68年ブロードウェイで初演(実際にはその前年である67年にオフ・ブロードウェイで初演)されたロック・オペラの先駆と言われる「ヘアー」です。
今となってはご存じな方も多いと思いますが、この「ヘアー」は翌69年に早々日本でも初演され、元タイガースのトッポこと加橋かつみが主役を務めました。
「ヘアー」は、ロック・オペラの先駆であると共に、ヒッピー・カルチャーを描いたミュージカルでもあります。ストーリーには反戦(当時はベトナム戦争)、ドラッグ、フリー・セックス、インド思想などが巧みに盛り込まれ、タイトルからもわかるように、長髪がそれらのシンボルともされていました。
劇中では全裸で踊るシーンなどがあったことも衝撃的でした。音楽も当時としては斬新で、白人シンガーの楽曲を歌う黒人コーラス・グループ、フィフス・ディメンションが「アクエリアス」や「レット・ザ・サンシャイン・イン」といった名曲を大ヒットさせました。
「ヘアー」は72年までブロードウェイで公演され、その後79年にはミロス・フォアマンの監督で映画化もされました。よって今回はなんと37年ぶりのブロードウェイでのリバイバルとなるわけです(ただし、昨年はセントラル・パークでリバイバル公演が行われました)。
リバイバルというのは時としてネガティヴに捉えられたりもします。実際に優れた書き下ろしの新作がない時はよくリバイバルが出てくるものですが、「ウェスト・サイド」と「ヘアー」の場合は、アメリカン・ミュージカルの復権という側面や、時代が一回りして戻ってきているという背景もあるようです。正直言って80年代や90年代においては、「ウェスト・サイド」や「ヘアー」のようなオールド・スタイルのミュージカルは古臭いクラシックとされていました。両者共、混沌とした激動の時代の中から出てきた作品ですから、平穏で豊かな時代には受け入れられにくく、リアリティもなかったと言えるわけです。しかし、今のアメリカは世界大恐慌が起きた戦前のルーズヴェルト時代と比較される世界経済危機のオバマ時代です。増え続ける失業者とホームレス、負債・倒産・救済の連続、絶えることのない宗教軋轢や新たな人種軋轢、犯罪の悪質化、終わることのない戦争などなど。様々な点で「ウェスト・サイド」と「ヘアー」の背景は現代と通じている、というのが多くの人たちの意見ですし、私も同感です。しかし、こういう時だからこそパワーやエネルギーが生まれるとも言えます。実際に両者の作品が生み出す強烈なパワーとエネルギーは、最近のブロードウェイの人気作品には見られない圧倒的なものと言えると思います。
「ウェスト・サイド」は3月19日、「ヘアー」は3月31日からスタートしたばかりです。

【I Love NY】The RootsがTVショーのハウス・バンドに!

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アメリカでは今も「レイト・ショー」と「トゥナイト・ショー」いうNBCのテレビ番組が人気です。
前者はデヴィッド・レターマン、後者はジェイ・レノという人気コメディアンをホストにした長寿番組です。これに続いて人気があるのが、更にその後の時間帯に放送される「レイト・ナイト」です。こちらはコナン・オブライエンというレターマンやレノよりも若い世代のコメディアンがホストで、ひょうきんなパーソナリティと、パンチの効いたちょっと危ないジョークが魅力になっています。

これらの番組には必ずハウス・バンドがいて、レターマンにはカナダ出身でブルース・ブラザースの音楽監督も務めていたキーボーディストのポール・シェーファー率いるバンド(ベースはウィル・リー)が、レノにはジャズ・ギタリストのケヴィン・ユーバンクス率いるバンド(ドラムはマーヴィン・スミッティ・スミス)が付いており、オブライエンにはなんとブルース・スプリングスティーンのEストリート・バンドのドラマー、マックス・ワインバーグ率いる7人編成のジャズ・バンドが付いています。

そのオブライエンはこの度出世・昇進し、レノの後釜として「トゥナイト・ショー」のホストを務めることになりました。そのオブライエンの後を受けて「レイト・ナイト」のホストを務めることになったのが、これまた人気テレビ番組「サタデイ・ナイト・ライヴ」の人気コメディアン(彼はミュージシャンでもあります)でもあったジミー・ファロンです。
このファロンの起用には当初から賛否両論が渦巻いていました。なにしろファロンは「サタデイ・ナイト・ライヴ」の中では“最も面白くないコメディアン”とも言われ、いわゆる“ハズし系”で笑いを取るタイプのコメディアンとも言われていました。

このファロンの起用に続いて更に賛否両論を巻き起こしたのがハウス・バンドです。
なんとファロンの「レイト・ナイト」のハウス・バンドには、ヒップホップ界のカリスマ・バンドであるThe Rootsが起用されたのです。TV番組のハウス・バンドというのは、いわゆるショーのための“ハコバン”です。音楽性や音楽の中身よりも、トークとの掛け合いが重視され、バラエティ色も強くなります。これにはThe Rootsのファン達からは猛反発が巻き起こりました。
「The Rootsはコマーシャリズムに魂を売った」
というファン達の反発に加え、「カリスマ性も薄れ、人気も落ちているThe Rootsが金欲しさにテレビに身売りした」という辛辣な音楽ファン達からの批判も起こり、「これはThe Rootsの新しいステップ・可能性だ」という前向きな意見はまだ少数派のようです。

事実、YouTubeや様々なブログを見る限り、3月2日から始まった彼のショーに対する意見は批判的なものが目立ちますし、「何故The Rootsなのか?」という声も多く見られます。しかし、まだまだ番組は始まったばかり。レターマンもレノも、そしてオブライエンも最初は皆批判的な意見にさらされましたし(特にNYのメディアやファンは辛辣ですので)、ファロンとThe Rootsが今後どのように番組を作っていくのか、大変気になるところです。

【I Love NY】1.伝説のギタリスト レス・ポール2.シェイ・スタジアムが!!

Hello!! 今回のI LOVE NYはいつもHOTな情報をくれるSAMに変わって
私、一宮がNYの音楽情報?をレポートしようと思います。
この2月にNYに行って来まして相当な寒ささだと聞いてたので気合いを入れてたのですが日中はダウンが要らないくらい暖かく、滞在している1週間は天気にも恵まれとても気持ちよかったです。

1.伝説のギタリスト レス・ポール

レス・ポール…ちょっとギターをやってる人ならレス・ポールという名のギターを知っていると思いますが実は人の名前で今も現役のジャズギタリストなんです。
この人がすごくて先述の通りギブソン社でソリッドボディのエレキギターの原型を製作したり、マルチトラックレコーダーをつくって多重録音を発明したり、彼がいるから今の音楽があるといっても過言ではない人です。
そんなレス・ポール(93歳)がNYのタイムズスクエアにあるイリジウムジャズクラブというライブハウスで毎週月曜日ライブをやってるので行って来ました。

ホントに小さなライブハウスでサイドギターに手をつながれてレス・ポールがステージにあがって演奏始めるんですがもうシンプルで枯れた演奏という枠では収まらないすばらしいライブでした。
他のバックミュージシャンの演奏に自ら手をとめて演奏を聞いたり、MCではジョークばっかりいってたりホントに音楽の神様の満ち足りた瞬間を味わいました。
ずっと年をとってもギターを演奏して音楽に対して、いまだ情熱を持ってるとてもやんちゃなおじいちゃんを見て、伝説の人というすごさよりも、もっと楽しんで音楽をやっていきたいなと思った時間でした。
また機会があれば行きたいライブでした。
いつまでも元気で演奏してほしいものであります。

2.シェイ・スタジアムが!!

最近またビートルズ熱が高くてビートルズを相当聞いているのですが
ちょっとNYにあるビートルズゆかりの地に行きたいと思いダゴダハウスは毎回行くのですがちょっと足を伸ばしてシェイ・スタジアムに行って来ました。
シェイ・スタジアムは1965年ビートルズが当時最大の野外コンサートで史上初の野球場でのコンサートを行った所です。なんと横にきれいなシティフィールドという深夜球場が出来ており、シェイ・スタジアムはなんと明日にでもなくなる勢いで壊されてました。ビートルズが演奏した所は駐車場になるらしいです。スタンドがちょっとだけ残った状態で、なんとかこの辺りでやったのかなと思いながら石でも持って帰ろうと思ったのですがやめました…しかしシェイ・スタジアムのビートルズのコンサートをあらためてビデオで見たのですがすごいですね。シェイ・スタジアムに合唱です。