I Love NY

【I Love NY】月刊紐育音楽通信 February 2014

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 今シーズンのニューヨークの冬は本当に寒いです…。もう既に摂氏でマイナス10度以下の日が何度もありますし、雪もここ数年の中では多い方だと言えます。
 思えば90年代半ばくらいまでは、もっと雪も降りましたし、ブリザード(猛吹雪)の日もあったり、一面真っ白な、いわゆるホワイト・アウト状態になる日もあったのですが、特にここ数年は暖冬状態が続いたりして、ニューヨークの冬も大分穏やかになったなァ、という思いも抱いていたのですが、それはちょっと甘かったようです。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 January

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「月刊紐育音楽通信 January 2014」

 さて、2014年はどんな年になるでしょうか。
先日、昨年(2013年)のニューヨークの観光客数が発表されましたが、
史上最高を記録した2012年を更に上回る5430万人。日本人観光客の数も2012年はテロ以降としては最高の32万8千人を記録し、2013年はそれを更に上回ったと言われています。
しかし、みんなの目がそれほどアメリカに向いているのかと言えば、決してそうではないと思いますし、アメリカ自体の景気も良くなっているのかと言えば、これも景気が良いのは富裕層や金融業、一流企業のみで、中流以下の一般大多数のレベルで言えば、生活は依然厳しい(と言うよりも益々厳しい)という状況だと思います。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 December 2013

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 現在私が住んでいるのは、ニューヨークのマンハッタンからイースト・リヴァーを渡ってすぐのクイーンズ区ロング・アイランド・シティというエリアです。ここは元々工場・倉庫エリアで、90年代半ばくらいまではドラッグ・ディーラーや怪しげな店も多く、治安の悪いエリアでした。私が住んでる北側はまだ工場・倉庫も多く、ニューヨークでも屈指の悪名高い(犯罪の多い)低所得者住宅もあり、まだ決して治安も良いとは言えません。妻は一度アパートの入り口で拳銃を突きつけられて財布を盗まれましたし、娘は二回ほどストーカーにつけられたこともあります。こう言うと本当に危険なエリアと思われるでしょうが、郊外の安全なエリアを除けば、ニューヨークに住むということは、どこに住んでもこうした危険と背中合わせであることを覚悟する必要があります(最近、“安全になった”と言われるようになってから移ってくる人達には、この辺の危機感が希薄なので要注意です)。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 November 2013

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 これまで、ニューヨークでは日本のような“暴走族”というのを見かけることはほとんどありませんでした。ニューヨークに限らず、アメリカのバイク族と言えばハーレーですし、郊外や地方に行くとよく見かけるハーレー軍団は、今では年配の人達が圧倒的に多いですし、無謀で危険な運転をしたり、暴力・暴行に及ぶことなどはほとんどありません。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 October 2013

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 ニューヨークはすっかり秋らしくなっています。秋と言うよりも、朝晩は時折冬に入ったのではないか、と思うほど冷え込む日もあるくらいです。実際に9月第一週月曜日のレイバーズ・デイ(労働者の日)のホリデイ・ウィークエンドが終わると、ハロウィーン、サンクス・ギヴィング、クリスマスと、あっと言う間に冬に入っていきます。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 September 2013

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 ニューヨークは今、11月の市長選挙を前に候補者の様々な話題で毎日賑わっています。今回は共和党に有力な候補者がいないため、民主党候補のトップが市長当選、と目されていますが、そんな民主党候補で支持率トップを走っていたのが、当選すればNY初の女性市長でゲイ(レズビアン)市長となる現・市議会議長のクィンです。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 August 2013

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 よく人に笑われたりもするのですが、私は実はカセット・テープ派でもあります(子供の頃はオープン・リール派でしたが)。
さすがにもうラジカセで音楽を聴くようなことはありませんが、リハーサルでの演奏や、インタビュー取材などの記録には、今もポータブルのカセット・レコーダーを使っているのです。
 それが先日、購入して3年ほどのソニーのポータブル・カセット・レコーダーが壊れてしまったのです。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 July 2013

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 ニューヨーク市は、5月末のメモリアル・デーから、公共レンタル自転車“シティ・バイク”が登場し、話題と人気を集めています。まずはマンハッタン59丁目以南とブルックリンに、330箇所のバイク・ステーション(駐輪所)と6千台の自転車が導入され、間もなくマンハッタン79丁目以南とクイーンズの一部も加わり、600箇所のバイク・ステーションと1万台以上の自転車に拡大されるようです。
 アメリカには、既にこうした公共レンタル自転車制度(“バイク・シェアリング・システム”と呼ばれています)を取り入れている地方自治体も多数ありますが、当然のことながらニューヨーク市のシティ・バイクは、半月ほどで一日の利用数が北米ナンバーワンを記録したそうです。実際に利用客は増える一方ですし、メディアも好意的に取り上げ、市民も満足している人達はかなり多いようですが、私のように仕事では「車」派、プライベートでは「歩き」派である人間にとっては実に迷惑きわまりなく、また接触事故の危険も極めて高い(実際に、既に「車」対「自転車」、「人」対「自転車」で数多くの接触事故が起きています)と言えます。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 June 2013

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 アメリカでの、5月の最終月曜日はメモリアル・デーです。
この日は厳密には、「戦没兵士追悼の日」であり、元々は南北戦争終結後、戦没者を追悼する日として各州で始まりました(発祥の地はニューヨークであるとも言われています)。
しかし、近年になって、ハッピー・マンデー(月曜日振り替え休日)が法案化され、土曜日からの3連休となったため、単なる連休という感も強まり、追悼自体も亡くなった家族にも拡大されるなど、家族の連休的な要素も強まっていきました。しかも、ニューヨークを含めて、海に面したアメリカ北東部では、この日から9月第1週の月曜日のレイバー・デーまでが海開きとなるため、“夏の始まり”という浮かれ気分も一層強まります。
 そんなわけで、ここでも戦没者を家族に持つ“戦没者追悼派”と、夏休み気分の“浮かれ派”との対立も存在するわけです。アメリカは日本と違って戦争が過去の話ではなく、常に今も続行中であるが故に、新たな戦没者も毎年増えています。
よって、戦争に関連する祭日というのは、いろいろと複雑な面もはらんでいます。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 May 2013

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 ボストンのテロは日本ではどのように報道され、どのように感じられていたのでしょうか。タイムズ・スクエアの爆弾テロ未遂事件もまだ記憶に新しいですし、あのようなテロは、いつかニューヨークで起こるのではないかと、多くのニューヨーカーが恐れていたと思います。それがなんとボストンで、しかもなんとマラソンのゴール地点という“オープンな野外”で起こったという“無差別性”に、空恐ろしさを強く感じます。
 事件の直後、ニューヨークでは2001年の9.11テロ以降、久々に機関銃を持った迷彩服の州兵があちこちに登場し、検問が頻繁に行われるなど、物々しさと警戒感が高まりました。9.11もそうでしたが、テロは“まさか”という場所を狙ってくるものですから、今回のテロを教訓に、同様なテロを警戒しても決して安心はできません。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 April 2013

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 3月は日本の決算期と春休みということで、ビジネスでも観光でも、多くの日本人がニューヨークに来られたようです。
私も日本から来られた方々と何度かお話ししたりお仕事したりしましたが、「アメリカは景気も大分回復したようですね」とか、「ニューヨークはハリケーン・サンディの被害からほとんど復興したようですね」と言われる方が多かったことに驚きました。
これは、アメリカ人が「日本は東日本大震災から完全に復興した」と思うのと似たようなことだと思いますし、現地の実情というのは、メディアの報道からだけではわからない部分が多々あると思います。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 March 2013

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 アメリカは、グラミー賞やアカデミー賞などの季節を迎え、巷はそうした話題で賑やかになっていると言えます。
 ブロードウェイのミュージカルも移行の季節でもあり、いろんな演目が終了して新しい演目が登場し始めています。
 リンカーン・センターは、クラシックもバレエもオペラもシーズン真っ直中。ジャズも人気アーティストの出演が多く見られます。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 February 2013

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 1月21日はマーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デー(実際の誕生日は15日)で、しかもオバマ大統領の二期目の就任式が行われました。アメリカは宗教色・民族色の強い祝祭日が多く、国民全員にとっての祝祭日というのは、実はそれほど多くはありません。
そうした中で、キング牧師の誕生日が国民の祝祭日として制定されたのは素晴らしいことであると思いますが、アメリカ国内には、まだまだこうした動きを無視または反発して、祭日としない州や地方自治体、企業などがたくさんあります。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 January 2013

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 2012年はニューヨーク、ニュージャージー、コネティカットという、トライ・ステートと呼ばれるエリアにとっては何とも受難の年となってしまいました。もちろん一年を通して見れば良いこともあり、決して悪い面ばかりではないのですが、なにしろ10月末以降に起こった事件が悪すぎました。先月もお伝えしましたが、ニュージャージーとニューヨークの各所で壊滅的な被害をもたらしたハリケーン・サンディ。そして、トライ・ステートのみならず、全米を震撼させたコネティカットの児童虐殺事件です。特に後者は国家規模による銃規制というアメリカのある意味タブーに触れる大問題となり、アメリカが更に分裂していくことは必至です。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 December 2012

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 俗にニューヨークに無いものと言えば、地震とハリケーン(台風)とトルネード(竜巻)と良く言われていましたし、確かにその通りでもありました。しかし、それも地球温暖化に伴う気候の変化と共に、過去の話になりつつあります。
 昨年の地震(微〜弱震ではありましたが)と昨年と去年のトルネード(非常に限定された区域のみではありましたが)は、ニューヨーカーを大いに驚愕させましたが、今回のハリケーンは、ニューヨークという街が出来て以来、最大・最悪の被害をもたらしたことでも、歴史に残る大惨事であったと言えます。今回は場所によって被害の規模がかなり異なりましたので、ニューヨーカーの中でも被害の凄まじさを認識していない人が大勢いますが、マンハッタンの南に位置するスタテン・アイランド、ジョンFケネディ空港の南側にあるロッカウェイ地区、ニュージャージーの夏のビーチ・リゾート地であるジャージー・ショアなどは壊滅的な被害を受け、町が無くなってしまったり、火事も加わって焦土と化してしまったエリアもあります。それ以外でも、今も家も電気も水もないエリアはまだまだたくさんありますし、私のようにマンハッタン周辺に住んでいて、ほとんど復旧状態にあるというのはラッキーであると言えるでしょう。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 November 2012

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 前回、大統領選がロムニー候補の失言で、急速に失速状態に陥った(陥りそうになった)ことをお話ししましたが、その後の討論会でオバマ大統領が精彩を欠き、ロムニー候補が一気に盛り返してきたことはご存じの方も多いと思います。計3回行われる、候補者が対決する討論会は、その後オバマ大統領が反撃に出て、最終的には五分五分と言っても良い拮抗した状況に戻ってきました。
 これで大統領戦もかなり盛り上がってきたと思っていたところに、観測史上最悪と言われるハリケーンの到来です。なんでも1938年以来の“スーパー・ハリケーン”だそうで、ニューヨークの街が完全にシャットダウンしたのは2001年の9・11テロ以来となります。

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【I Love NY】“月刊紐育音楽通信 October 2012”

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 前回、「大統領選に見るアメリカ音楽界の動向」の中で、エンタメ界の中での共和党
ロムニー候補支持者についてもお話ししましたが、実は大事な側面を一つ忘れていました。
それはロムニーがモルモン教徒であって、米エンタメ界のモルモン教信者達(実は意外と数は多いのです)も当然のことながらロムニーを支持しているということです。
モルモン教徒のミュージシャンで最も有名なのは、古くなりますがやはりオズモンド・ブラザーズでしょう。
今回の大統領選でもダニーとマリーの姉弟はロムニー支持を表明しています。
 

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 September 2012

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先月マンハッタンがすっかり安全になっていくのに対して、ブロンクスやブルックリンの一部では治安が悪化していくような話をしましたが、驚いたことに、その後マンハッタンも決して安全とは言えないような事件が続きました。タイムズ・スクエアでは不振な人物やホームレスをかばった犬が警官に射殺されたり、先日はエンパイア・ステート・ビルディングの真ん前のストリートで、会社を首になった男が元上司を射殺し、警官と撃ち合いになって、周りにいた市民が巻き添えになって9名も撃たれ(幸い全員怪我ですみ、犯人は警官によって射殺)という信じられない事件が起きました。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 August 2012

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 7月のニューヨークは、いろんなニュースが相次いで、珍しくニュースに翻弄されているような気分でした。まず明るいニュースと言えば、空母イントレピッド博物館でのスペース・シャトルの一般公開開始と、イチロー選手のヤンキース移籍でしょう。
スペース・シャトルはジャンボ・ジェットの上に乗ってNASAからニューヨークに運ばれてきたときも大騒ぎでしたが、今回の一般公開もスペース・シャトルの宇宙飛行士達も集まり、楽しいイベントも行われて賑わいました。
 イチロー選手のヤンキース移籍に関しては、ニューヨークよりも日本の方が大騒ぎであるかと思います。怪我で休養中のガードナー選手の穴埋めとして移籍してきたイチロー選手は、ニューヨーカーには好意的に受け入れられているようですし、今期限りの在籍の可能性大(契約は今シーズンの残りのみですし、来シーズン、ガードナー選手が怪我から戻ってきたら、基本的にイチロー選手のポジションはなくなります)であっても、話題性は充分であると言えます。

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【I Love NY】月刊紐育音楽通信 July 2012

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ニューヨークはこの夏初の猛暑に見舞われました。
摂氏としては30度台半ばですから、ニューヨークの夏としてはまだ序の口とも言えますが、最近は以前よりも湿度が高まっているように感じます。
これは近年北半球においてはよく見られる現象のようですが、やはり地球温暖化による気候の変化は著しいと言えます。
 ニューヨークの真夏の風物詩の一つとして知られているものに、消火栓から吹き出す水と、それを使った水浴び・水遊びがあります。
私が以前住んでいたコロナというヒスパニック居住区や、毎週日曜日に教会で演奏しているブロンクスや、ハーレム、ブルックリンといった黒人居住区では、夏の代表的な光景の一つにもなっています。

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